お知らせ
●2019年10月27日、955日目で日本一周完結しました。
●現在は日常ブログを更新中です。http://kuda61.blog137.fc2.com/
●月別アーカイブ、カレンダーの日付けから入っていただくと、記事を古い方から順にお読みいただけます。
●コメントについてのおことわり
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この日本は外食にかかる費用がやたら安い一方で、宿泊費が高過ぎる。極力金をかけずに旅をしようと思ったら、とにかく削るべきは宿泊費です。となれば、その日の寝床を探す仕事が旅の大半だったと言っても過言ではありません。どのような所にそれぞれ何泊ずつしたのか、その履歴は旅の性質そのものです。それを振り返ってみたいと思います。
まずは箇条書きで一覧にしてみましょう。
テント泊…146日
ライダーハウス…130日
ゲストハウス…378日
ビジネスホテル…37日
旅館…1日
カプセルホテル…5日
民宿、商人宿…20日
健康ランド…2日
フェリーの船中…4日
その他…4日
知人の家…5日
実家…23日
越冬(賃貸アパート)…199日
私自身としましては、テント泊とビジネスホテル泊が思ったよりも少なく、反対にライダーハウス泊がこんなにも多かったか、という印象です。ゲストハウス泊が圧倒的に多いですが、これは沖縄での九ヶ月間はその全てがゲストハウス泊だったことを考慮に入れなければならないでしょう。
その他の四泊は何かといいますと、道の駅の屋内休憩室に1日、日帰り温泉施設に併設された宿泊室に1日、それから列車を利用した宿泊施設に2日泊まりました。
カプセルホテルには、ビジネスホテルの一部の客室がカプセル式になっていたところも含まれます。近年全国的に増えています。旅館、民宿、商人宿、ビジネスホテル、この辺りは線引きが難しいところもあります。たとえば十日町で泊まった「信江」はビジネスホテルと看板に書かれていましたが、一般的にビジネスホテルと定義される宿から実態はかけ離れていました。だからここでは商人宿としました。1日だけ泊まった旅館とは、旅の二日目に学生時代の仲間達と一緒に泊まった御宿の宿です。
あと印象的なのは、フェリーの船中で一夜を明かした日が4日間あったことです。東京~徳島、鹿児島~名瀬、本部~鹿児島、室蘭~宮古の四本です。
どういう場所にテントを張ったかなど、この後の記事でもう少し掘り下げていきます。

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日本一周を終えて福岡での暮らしが始まってひと月近くが経ってしまいましたが、漸く仕事が決まりました。
初めの一週間くらいは泥のように眠りこけていました。人間というのはこうも睡眠をする生き物なのか、そう思える程でした。疲れが溜まっていたなどという表現ではとても足りません。長旅の果てに心と体に澱のように溜まった疲れが硬く固まり、それを芯として自分の身体が出来上がっているような感覚。そしてその疲れが、常温に放置されたバターが表面からゆっくり溶けてくるように少しずつ体の外に滲み出てくるような感覚。毎日八時間半とか九時間くらい眠って、それでも午後になると眠くなって一、二時間昼寝をしていた程です。
やっと体がまともになったところで、まず人を訪ねました。越冬生活の終わり頃の記事で、こんな事を述べました。福岡に戻って来た時のために、ささやかながら種蒔きをしていた。太い芽を出す可能性は低いけれど、と。
先の越冬生活では有り難いことに公私にわたって日々多くの人と出会う機会に恵まれました。是非うちに来て働いてくれという誘いも二度受けました。しかしそれはあくまで、その時すぐにであれば、という話です。再び福岡を離れて旅を続け、半年もの後にのこのこ戻って来た人間にそんな上手い話が残っているわけはありませんでした。

その後は何度か面接に行くも採用してもらえないことが続きました。或いは、いざ面接に行ったものの求人に謳われていた内容と実態が余りにかけ離れていて、一晩考えた挙句こちらから辞退した会社もありました。それでこんなに遅くなってしまいましたが、漸く決着しました。この報告をすることで心置きなくこのブログも終えることが出来ます。
給料は雀の涙だし、休みも土日ではありません。また始業時刻が朝の六時と早いのも慣れるまでは大変でしょう。しかし長時間労働というわけではなく、終業は三時です。むしろ混雑しない時間帯に通勤出来ると前向きに捉えるべきでしょう。また、職場が福岡市街のど真ん中というのもたいへんに印象的です。日々帰り道に福岡に移り住んだことを噛み締めることになりそうです。
しかしそんな諸々の事よりも何よりも、何の資格も才覚もなく、二年半もの間社会を離れて好き勝手に放浪していたこんなはぐれ者が、それも四十代の後半というこんな歳の人間が、正規雇用で職に就けただけでも大いに感謝すべきでしょう。そして惚れ込んで移り住んだからには福岡の社会に貢献したい、今はその気持ちがとても募っています。その場が与えられたことに感謝しつつ、あとは腰を据えて頑張るのみです。

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初めの一週間くらいは泥のように眠りこけていました。人間というのはこうも睡眠をする生き物なのか、そう思える程でした。疲れが溜まっていたなどという表現ではとても足りません。長旅の果てに心と体に澱のように溜まった疲れが硬く固まり、それを芯として自分の身体が出来上がっているような感覚。そしてその疲れが、常温に放置されたバターが表面からゆっくり溶けてくるように少しずつ体の外に滲み出てくるような感覚。毎日八時間半とか九時間くらい眠って、それでも午後になると眠くなって一、二時間昼寝をしていた程です。
やっと体がまともになったところで、まず人を訪ねました。越冬生活の終わり頃の記事で、こんな事を述べました。福岡に戻って来た時のために、ささやかながら種蒔きをしていた。太い芽を出す可能性は低いけれど、と。
先の越冬生活では有り難いことに公私にわたって日々多くの人と出会う機会に恵まれました。是非うちに来て働いてくれという誘いも二度受けました。しかしそれはあくまで、その時すぐにであれば、という話です。再び福岡を離れて旅を続け、半年もの後にのこのこ戻って来た人間にそんな上手い話が残っているわけはありませんでした。

その後は何度か面接に行くも採用してもらえないことが続きました。或いは、いざ面接に行ったものの求人に謳われていた内容と実態が余りにかけ離れていて、一晩考えた挙句こちらから辞退した会社もありました。それでこんなに遅くなってしまいましたが、漸く決着しました。この報告をすることで心置きなくこのブログも終えることが出来ます。
給料は雀の涙だし、休みも土日ではありません。また始業時刻が朝の六時と早いのも慣れるまでは大変でしょう。しかし長時間労働というわけではなく、終業は三時です。むしろ混雑しない時間帯に通勤出来ると前向きに捉えるべきでしょう。また、職場が福岡市街のど真ん中というのもたいへんに印象的です。日々帰り道に福岡に移り住んだことを噛み締めることになりそうです。
しかしそんな諸々の事よりも何よりも、何の資格も才覚もなく、二年半もの間社会を離れて好き勝手に放浪していたこんなはぐれ者が、それも四十代の後半というこんな歳の人間が、正規雇用で職に就けただけでも大いに感謝すべきでしょう。そして惚れ込んで移り住んだからには福岡の社会に貢献したい、今はその気持ちがとても募っています。その場が与えられたことに感謝しつつ、あとは腰を据えて頑張るのみです。

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雨の日に宿に逃げ込むなら、どうせなら屋根の下にバイクが停められた方がいいに決まっています。ちょっとした屋根であってもあるのと無いのとでは天地の差。それがどれだけ有り難いものか、バイクや自転車で旅をした人なら分かるでしょう。そんな宿を紹介する記事もこれで最後、九州・沖縄編です。
料金などの諸条件は宿泊当時のものです。最新の状況については確認をお願いします。
●ホテルニュープラザ久留米(福岡県久留米市、ビジネスホテル)

久留米の市街地にあるビジネスホテルです。宿としてはこれといった特長はありませんが、駐輪環境は最高です。一階が駐車場になっていてバイクを停めるのは一番奥。そのまま屋外に出ずに館内に行ける理想形です。
●鉄輪ゲストハウス(大分県別府市、ゲストハウス)

変哲のない住宅地にあり、内外もただの民家でしかないゲストハウスです。主人は根っからのライダーで、客層もバイク、自転車の旅人が殆ど。ゲストハウスというより実態はライダーハウスと呼んだ方が相応しい宿です。バイクは屋根の下に停められますが台数に限りがあり、雨の日などは事前に確認した方が良さそうです。
●島原ステーションホテル(長崎県島原市、ビジネスホテル)

島原の町中にあるビジネスホテルです。バイクは一階の屋内駐車場へ。坂になっていて、壁際ぎりぎりに寄せなければならないなど制約もありますが、青空駐輪よりは遥かに有り難いです。
●民宿千両(長崎県対馬市、民宿)

厳原市街の真ん中の便利な所にある民宿です。一泊2,900円で清潔快適、良い宿でした。バイクも屋根の下に停められますが、駐車場に猫が住み着いていて、朝起きて見るとバイクの上に乗られていました。猫対策が必須です。
●ゲストハウス平和(宮崎県宮崎市、ゲストハウス)

宮崎の市街地の外れにあるゲストハウスです。立地が良いとは言えませんが、コンビニは至近です。館内は広く清潔で非常に快適。二千円台の前半で泊まれるとは格安です。バイクもシャッター付きガレージの中に停められるという最高の条件です。
●屋久島サウスビレッジ(鹿児島県屋久島町、ゲストハウス)

屋久島の南端近く、ほぼ円形をした島の六時の位置にあるゲストハウスです。本来は一泊三千円ですが、期間限定のキャンペーンに丁度引っ掛かって半額で泊まれたという、思い出深い宿です。バイクも屋根の下に停められます。一度降り出すととんでもない雨量になる屋久島だけに、これは大きかったです。
●Mr.KINJO in MATABee(沖縄県名護市)

名護の町外れにある珍奇な名前の宿です。珍奇なのは名前だけでなく、住宅マンションの居抜きで室内もその通りのもの、フロントらしいフロントも無いという他に例を見ない宿でした。しかしそのあたりの違和感はともかく、安い、広い、清潔と三拍子揃った快適なところでした。バイクも一階駐輪場に停められて文句なしです。
●ゲストハウスfamilia(沖縄県宮古島市、ゲストハウス)

平良の市街地にあるゲストハウスです。屋根というか二階部分のささやかな張り出しの下に停められるに過ぎませんが、当地ではひとたび降り出すと一気に激しい雨になるので、これでも十分に有り難いです。
●ゲストハウスNami(沖縄県竹富町、ゲストハウス)

波照間島のゲストハウスです。八重山の雨は前触れもなく唐突に降り出す上に一気に土砂降りになったりするので、屋根の存在は本当に有り難いものです。

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●鉄輪ゲストハウス(大分県別府市、ゲストハウス)

変哲のない住宅地にあり、内外もただの民家でしかないゲストハウスです。主人は根っからのライダーで、客層もバイク、自転車の旅人が殆ど。ゲストハウスというより実態はライダーハウスと呼んだ方が相応しい宿です。バイクは屋根の下に停められますが台数に限りがあり、雨の日などは事前に確認した方が良さそうです。
●島原ステーションホテル(長崎県島原市、ビジネスホテル)

島原の町中にあるビジネスホテルです。バイクは一階の屋内駐車場へ。坂になっていて、壁際ぎりぎりに寄せなければならないなど制約もありますが、青空駐輪よりは遥かに有り難いです。
●民宿千両(長崎県対馬市、民宿)

厳原市街の真ん中の便利な所にある民宿です。一泊2,900円で清潔快適、良い宿でした。バイクも屋根の下に停められますが、駐車場に猫が住み着いていて、朝起きて見るとバイクの上に乗られていました。猫対策が必須です。
●ゲストハウス平和(宮崎県宮崎市、ゲストハウス)

宮崎の市街地の外れにあるゲストハウスです。立地が良いとは言えませんが、コンビニは至近です。館内は広く清潔で非常に快適。二千円台の前半で泊まれるとは格安です。バイクもシャッター付きガレージの中に停められるという最高の条件です。
●屋久島サウスビレッジ(鹿児島県屋久島町、ゲストハウス)

屋久島の南端近く、ほぼ円形をした島の六時の位置にあるゲストハウスです。本来は一泊三千円ですが、期間限定のキャンペーンに丁度引っ掛かって半額で泊まれたという、思い出深い宿です。バイクも屋根の下に停められます。一度降り出すととんでもない雨量になる屋久島だけに、これは大きかったです。
●Mr.KINJO in MATABee(沖縄県名護市)

名護の町外れにある珍奇な名前の宿です。珍奇なのは名前だけでなく、住宅マンションの居抜きで室内もその通りのもの、フロントらしいフロントも無いという他に例を見ない宿でした。しかしそのあたりの違和感はともかく、安い、広い、清潔と三拍子揃った快適なところでした。バイクも一階駐輪場に停められて文句なしです。
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平良の市街地にあるゲストハウスです。屋根というか二階部分のささやかな張り出しの下に停められるに過ぎませんが、当地ではひとたび降り出すと一気に激しい雨になるので、これでも十分に有り難いです。
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一昨日「憧れの旅三選」という記事を投稿したわけですが、PC版では通常通りに見られるのに、何故だかスマートフォン版では表示されないという不具合が起こっています。加えて、ランキングサイトの新着記事の欄にも反映されておらず、あたかもこの記事がなかったかのようです。ping送信はされている筈なのですが、ブログ側に問題があるのか、それともランキングサイト側に問題があるのか、現在調査中です。二つのランキングサイトともに反映されていないので、恐らく前者と思われるのですが。
スマートフォン版でご覧下さっている方におきましては、お手数ですが上記リンクから入っていただくか、フルブラウザでお読みいただきますようお願い致します。以下その方法です。

画面左上のこの部分をタップすると、次のような画面が表示されます。

ここで上部中央のPCビューをタップしていただくと、フルブラウザ版が表示されます。
ついでに申し上げますと、画面下部の月別アーカイブをご覧いただくと、記事を古い方から順にご覧いただけます。まとめ読みにたいへん便利なのでご活用下さい。
お手数をおかけしますが、今後ともよろしくお願い致します。

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軽自動車のバンで車中泊しながらの旅が、積年の夢であり次なる人生の目標だと述べました。これとはまた別に、現時点で憧れを抱いている旅が三つあります。やろうと思えばすぐに実現できそうなものから、限りなく不可能に近いものまであります。

一つは、言うまでもなく海外への旅です。現在海路で上海、釜山、東海、ウラジオストク、大泊に渡ることが出来ますが、一番の憧れはやはりウラジオストク航路です。ここからシベリア鉄道に乗れば遥か欧州まで辿り着くことが出来るのです。しかし、この旅を実現するためには膨大な日数と資金が必要であり、少なくとも今は不可能です。何となればウラジオストクからモスクワまでの部分だけでも一週間かかるのです。
その気になればすぐにでも実現出来る海外旅行もあります。博多港から釜山港まで、高速船に乗れば僅か三時間。釜山から高速鉄道に乗ればソウルまでも三時間です。しかし、こちらはこちらで問題はあります。旅において最も大切な、行きたいという欲求、好奇心の欠如です。韓国は特に興味や憧れのある国ではなく、何処へ行って何をしたいというのも全く思い浮かびません。これに加えてかつてないくらいに国家間の関係が冷え込んでいる今ですから、尚更行く必然性は見出せません。

憧れの旅二つ目は、立山黒部アルペンルートです。小学生の頃から旅を続けていながら、どうしてこれまで訪ねたことがないのか、自分でも不思議に思います。きっとお仕着せの決まりきった行程を辿るしかないことと、見頃の季節は基本的に混雑しているのが理由でしょう。しかし無二のものであることもまた間違いありません。いつかは訪ねてみたいものです。

最後の三つ目は、青ヶ島です。日本一周の道中で、次は何処へ行ってみたいかという質問をよくされました。これに対して私は青ヶ島と即答していました。今一番行きたい場所がここです。船の欠航率が非常に高く辿り着くのすら困難、海に浮かぶ二重カルデラ、日本一人口の少ない自治体…韓国と対照的に、こちらは強い関心と旅情を掻き立てるに十分です。
しかし国内でありながら、青ヶ島への旅が最も実現が困難かも知れません。未だに船の欠航率が五割程だと聞きます。運よく上陸出来たとしても、いつ戻れるか保証がないということです。これはつまり、期間が無制限でない限り行けないということです。
一番行きたい所が一番行きづらいというのが皮肉ですが、ここまで旅を重ねたが故の結果だとも言えます。難しくても、憧れだけは失わずにいたいものです。

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一つは、言うまでもなく海外への旅です。現在海路で上海、釜山、東海、ウラジオストク、大泊に渡ることが出来ますが、一番の憧れはやはりウラジオストク航路です。ここからシベリア鉄道に乗れば遥か欧州まで辿り着くことが出来るのです。しかし、この旅を実現するためには膨大な日数と資金が必要であり、少なくとも今は不可能です。何となればウラジオストクからモスクワまでの部分だけでも一週間かかるのです。
その気になればすぐにでも実現出来る海外旅行もあります。博多港から釜山港まで、高速船に乗れば僅か三時間。釜山から高速鉄道に乗ればソウルまでも三時間です。しかし、こちらはこちらで問題はあります。旅において最も大切な、行きたいという欲求、好奇心の欠如です。韓国は特に興味や憧れのある国ではなく、何処へ行って何をしたいというのも全く思い浮かびません。これに加えてかつてないくらいに国家間の関係が冷え込んでいる今ですから、尚更行く必然性は見出せません。

憧れの旅二つ目は、立山黒部アルペンルートです。小学生の頃から旅を続けていながら、どうしてこれまで訪ねたことがないのか、自分でも不思議に思います。きっとお仕着せの決まりきった行程を辿るしかないことと、見頃の季節は基本的に混雑しているのが理由でしょう。しかし無二のものであることもまた間違いありません。いつかは訪ねてみたいものです。

最後の三つ目は、青ヶ島です。日本一周の道中で、次は何処へ行ってみたいかという質問をよくされました。これに対して私は青ヶ島と即答していました。今一番行きたい場所がここです。船の欠航率が非常に高く辿り着くのすら困難、海に浮かぶ二重カルデラ、日本一人口の少ない自治体…韓国と対照的に、こちらは強い関心と旅情を掻き立てるに十分です。
しかし国内でありながら、青ヶ島への旅が最も実現が困難かも知れません。未だに船の欠航率が五割程だと聞きます。運よく上陸出来たとしても、いつ戻れるか保証がないということです。これはつまり、期間が無制限でない限り行けないということです。
一番行きたい所が一番行きづらいというのが皮肉ですが、ここまで旅を重ねたが故の結果だとも言えます。難しくても、憧れだけは失わずにいたいものです。

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続いて近畿、中国、四国編をお届けします。料金などの諸条件は宿泊当時のものです。最新の状況については確認をお願いします。
●ホテルYes長浜駅前館(滋賀県長浜市、ビジネスホテル)

その名の通り長浜の駅前にあるビジネスホテルです。これといって特徴もなく、特に安いわけでもありません。しかしバイクはこのように通用口の脇の屋根の下に置かせてくれました。雨が降り続く中だったので助かりました。
●ビジネスホテルみやま(和歌山県和歌山市、ビジネスホテル)

和歌山の市街地にあって一泊3,500円。内容は値段相応のものでしかありませんでしたが、バイクは完全な屋根の下に停めることが出来ました。
●松江アーバンホテル(島根県松江市、ビジネスホテルのカプセル室)

松江駅の近くにあるビジネスホテルに一泊3,000円のカプセル室がありました。バイクは一階駐車場の奥まったところ、完全に屋根の下です。館内は広く清潔でたいへん快適、バイクでなくてもまた利用したいです。
●波多マロン工房(島根県雲南市、ライダーハウス)

一泊1,500円のライダーハウスです。何もない田舎にぽつんとあるのですが、設備は充実していて清潔、バイクはシャッター付きの屋内に入れられてたいへん快適な宿でした。
●シンプルステイ広島(広島県広島市、ゲストハウス)

広島市街には多くの安宿がありますが、少なくとも当時調べた限りでは、敷地内の屋根の下にバイクが停められるのはここだけでした。それだけでも大きな価値があると言えます。ただし停められる台数は少ないです。事前に確認した方がよいです。
●ホテルAZ山口徳山(山口県周南市、ビジネスホテル)

徳山市街の中心部にあるビジネスホテルです。バイクを完全に屋根の下に置けました。ホテルの入口の目の前、反対側は居酒屋の入口で、人通りが多いことを付け加えておきます。
●ホテルエコ道後(愛媛県松山市、ゲストハウス)

道後温泉本館がすぐ近くという素晴らしい立地のゲストハウスです。バイクは玄関の前の大きな屋根の下という、この上ない条件で停められます。
●ゲストハウスふじや(愛媛県松山市、ゲストハウス)

同じく松山は道後のゲストハウスです。こちらも屋内に駐輪出来ますが、詰めても三台が限界です。事前によく確認してから行った方がいいです。
●セブンデイズホテル(高知県高知市、ビジネスホテル)

高知の市街地にあるビジネスホテルです。一階の屋根の下の、強い風雨でも心配がない一番奥の方にバイクを停められます。
●宿毛フレックスホテル(高知県宿毛市、ビジネスホテル)

宿毛にあるビジネスホテルです。一階が駐車場になっていて、その一番奥にバイクを停められます。そこから屋外に出ずに館内に入れるという理想的な造りです。一泊3,500円という安さも有り難く、旅の序盤に何度も世話になった思い出の宿です。

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●ホテルYes長浜駅前館(滋賀県長浜市、ビジネスホテル)

その名の通り長浜の駅前にあるビジネスホテルです。これといって特徴もなく、特に安いわけでもありません。しかしバイクはこのように通用口の脇の屋根の下に置かせてくれました。雨が降り続く中だったので助かりました。
●ビジネスホテルみやま(和歌山県和歌山市、ビジネスホテル)

和歌山の市街地にあって一泊3,500円。内容は値段相応のものでしかありませんでしたが、バイクは完全な屋根の下に停めることが出来ました。
●松江アーバンホテル(島根県松江市、ビジネスホテルのカプセル室)

松江駅の近くにあるビジネスホテルに一泊3,000円のカプセル室がありました。バイクは一階駐車場の奥まったところ、完全に屋根の下です。館内は広く清潔でたいへん快適、バイクでなくてもまた利用したいです。
●波多マロン工房(島根県雲南市、ライダーハウス)

一泊1,500円のライダーハウスです。何もない田舎にぽつんとあるのですが、設備は充実していて清潔、バイクはシャッター付きの屋内に入れられてたいへん快適な宿でした。
●シンプルステイ広島(広島県広島市、ゲストハウス)

広島市街には多くの安宿がありますが、少なくとも当時調べた限りでは、敷地内の屋根の下にバイクが停められるのはここだけでした。それだけでも大きな価値があると言えます。ただし停められる台数は少ないです。事前に確認した方がよいです。
●ホテルAZ山口徳山(山口県周南市、ビジネスホテル)

徳山市街の中心部にあるビジネスホテルです。バイクを完全に屋根の下に置けました。ホテルの入口の目の前、反対側は居酒屋の入口で、人通りが多いことを付け加えておきます。
●ホテルエコ道後(愛媛県松山市、ゲストハウス)

道後温泉本館がすぐ近くという素晴らしい立地のゲストハウスです。バイクは玄関の前の大きな屋根の下という、この上ない条件で停められます。
●ゲストハウスふじや(愛媛県松山市、ゲストハウス)

同じく松山は道後のゲストハウスです。こちらも屋内に駐輪出来ますが、詰めても三台が限界です。事前によく確認してから行った方がいいです。
●セブンデイズホテル(高知県高知市、ビジネスホテル)

高知の市街地にあるビジネスホテルです。一階の屋根の下の、強い風雨でも心配がない一番奥の方にバイクを停められます。
●宿毛フレックスホテル(高知県宿毛市、ビジネスホテル)

宿毛にあるビジネスホテルです。一階が駐車場になっていて、その一番奥にバイクを停められます。そこから屋外に出ずに館内に入れるという理想的な造りです。一泊3,500円という安さも有り難く、旅の序盤に何度も世話になった思い出の宿です。

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前回の日本一周で買った波照間島のTシャツと与那国島Tシャツ、それから小笠原ユースホステルのTシャツ、ユニクロのスーパーカブTシャツ三種。この六枚を普段使いしないで温存し、出発に際して満を持して持ち出したわけです。そして道中で波照間島と与那国島で再び色違いでTシャツを買い足しました。これらを再び温存すべく普段着用の安いTシャツを買おうとしたのですが、季節が季節だけにどの店にも半袖のTシャツが見当たりません。しかし根気よく探して漸く五枚買うことが出来ました。
そして波照間島と与那国島のTシャツのうち前回買った方はもうぼろぼろで穴まで開いていて、これは家の中でしか着られません。スーパーカブTシャツなどは若干くたびれていますが、まだいけます。流石にユニクロのものは持ちが良いです。カブTシャツ三枚と今回買った方の波照間島、与那国島のTシャツ、小笠原ユースホステルのTシャツ。一体いつの事になるか分かりませんが、次の長旅の時までこれら六枚には再び眠りに就いてもらいます。

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第三弾は関東から中部にかけてです。料金などの諸条件は宿泊当時のものです。最新の状況については確認をお願いします。
●信江(新潟県十日町市、民宿)

看板にはビジネスホテルとありますが、こう称するのは相応しくないので敢えて民宿と書きます。ご夫婦で営まれている家庭的な宿です。トイレや風呂は共用で建物は古びていますが、料金は格安。バイクはシャッター付きのガレージの中に入れてくれました。町外れの寂しいところにありますが、コンビニとスーパーは徒歩圏内なので不自由はありません。
●ウィートR292(群馬県草津町、ライダーハウス)

草津の温泉街にほど近いところにある一泊2,000円のライダーハウスです。一階が駐輪場になっていて、バイクは完全に屋根の下に置けます。
●ホテルM松本(長野県松本市、カプセルホテル)

松本駅近くの便利な場所にあるカプセルホテルで、清潔な館内と広いベッドでたいへん快適でした。バイクはこのように入口前のシャッターの内側に置かせてくれたのですが、正式な駐輪場というわけではなく、その場で出来る限りの対応をしてくれたのです。事前に問い合わせてから訪ねた方がいいでしょう。
●ライダーハウスゆず(長野県松本市、ライダーハウス)

気さくな兄貴分といった感じの主人がやっている、一泊1,700円のライダーハウスです。周囲に何でもあり駅も目の前という便利な立地ながら、窓からは後立山連峰を見渡すことが出来るのが印象的です。バイクは入口前の屋根の下に停められます。
●ライダーハウス江尻屋(石川県穴水町、ライダーハウス)

穴水の町中にある一泊1,500円のライダーハウスです。バイクは一階の屋内に入れてもらえ、この上ない条件です。
●ライダーハウス頼朝(静岡県修善寺町、ライダーハウス)

静かな山の中の一軒家、主人が一人きりで営んでいる一風変わったライダーハウスです。広い庭には水が湧いていて、これで割った焼酎で主人と一緒に飲んだことは忘れられません。バイクは大きく張り出した屋根の下に停められます。
●リバーサイドイン玉川(静岡県静岡市、ビジネスホテル)

清水の市街地の便利な場所でありながら、静かな川沿いという立地が素晴らしいビジネスホテルです。古びていて少々活気がありませんが、ここの朝食は絶品です。バイクは入口の目の前の屋根の下に置かせてくれます。
●ライダーハウスKEN(静岡県磐田市、ライダーハウス)

磐田市にある一泊1,500円のライダーハウスです。周辺は安宿の空白地帯だけに有り難い存在です。バイクは玄関前の屋根の下に置けますが、広くはありません。混雑期の雨の日などは事前に確認した方がいいでしょう。
●いのしし亭(岐阜県垂井町、旅館の離れバンガロー)

旅館の離れでキャンプ場にあるようなバンガローという、実に風変りな宿でした。バイクはそのバンガローの目の前の屋根の下に停められます。国道21号が目の前で、周辺には何でもあって便利です。

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●信江(新潟県十日町市、民宿)

看板にはビジネスホテルとありますが、こう称するのは相応しくないので敢えて民宿と書きます。ご夫婦で営まれている家庭的な宿です。トイレや風呂は共用で建物は古びていますが、料金は格安。バイクはシャッター付きのガレージの中に入れてくれました。町外れの寂しいところにありますが、コンビニとスーパーは徒歩圏内なので不自由はありません。
●ウィートR292(群馬県草津町、ライダーハウス)

草津の温泉街にほど近いところにある一泊2,000円のライダーハウスです。一階が駐輪場になっていて、バイクは完全に屋根の下に置けます。
●ホテルM松本(長野県松本市、カプセルホテル)

松本駅近くの便利な場所にあるカプセルホテルで、清潔な館内と広いベッドでたいへん快適でした。バイクはこのように入口前のシャッターの内側に置かせてくれたのですが、正式な駐輪場というわけではなく、その場で出来る限りの対応をしてくれたのです。事前に問い合わせてから訪ねた方がいいでしょう。
●ライダーハウスゆず(長野県松本市、ライダーハウス)

気さくな兄貴分といった感じの主人がやっている、一泊1,700円のライダーハウスです。周囲に何でもあり駅も目の前という便利な立地ながら、窓からは後立山連峰を見渡すことが出来るのが印象的です。バイクは入口前の屋根の下に停められます。
●ライダーハウス江尻屋(石川県穴水町、ライダーハウス)

穴水の町中にある一泊1,500円のライダーハウスです。バイクは一階の屋内に入れてもらえ、この上ない条件です。
●ライダーハウス頼朝(静岡県修善寺町、ライダーハウス)

静かな山の中の一軒家、主人が一人きりで営んでいる一風変わったライダーハウスです。広い庭には水が湧いていて、これで割った焼酎で主人と一緒に飲んだことは忘れられません。バイクは大きく張り出した屋根の下に停められます。
●リバーサイドイン玉川(静岡県静岡市、ビジネスホテル)

清水の市街地の便利な場所でありながら、静かな川沿いという立地が素晴らしいビジネスホテルです。古びていて少々活気がありませんが、ここの朝食は絶品です。バイクは入口の目の前の屋根の下に置かせてくれます。
●ライダーハウスKEN(静岡県磐田市、ライダーハウス)

磐田市にある一泊1,500円のライダーハウスです。周辺は安宿の空白地帯だけに有り難い存在です。バイクは玄関前の屋根の下に置けますが、広くはありません。混雑期の雨の日などは事前に確認した方がいいでしょう。
●いのしし亭(岐阜県垂井町、旅館の離れバンガロー)

旅館の離れでキャンプ場にあるようなバンガローという、実に風変りな宿でした。バイクはそのバンガローの目の前の屋根の下に停められます。国道21号が目の前で、周辺には何でもあって便利です。

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アイドルグループの話題ではありません(笑)。私自身がバイク旅から卒業するという話です。
私はこの先の人生で、原付バイクで長旅をすることはもうありません。万が一あるとすれば原付の利が最大限に活かされる、原付こそが最良の足である沖縄への旅ですが、その場合も泊まるのは宿のみ。キャンプ道具や調理器具など大荷物を積んでのバイク旅は二度とないです。日本一周の旅の末にこのような心境に辿り着いたわけではありません。出発前から見えていたことです。そして実際に二年半、5万6千kmの長旅を経て、この思いは全く変わりませんでした。
大前提として、私はバイク旅には向いていません。何を言っているのか意味が分からない、今さらに過ぎて返答のしようもない。こんな風に思われる方もいらっしゃるでしょうか。これは冗談でも何でもなく、本気も本気です。
当たり前ですが、バイクが嫌いなわけではありません。好きでなかったらこんなに乗れるわけがない。色々な条件が揃えば、という但しは付くものの、オートバイでの走行は非常に楽しく気持ちがいいものです。気分爽快とはこれを言うためにある言葉でしょう。しかし、世の中にはオートバイという乗り物に心奪われ、愛してやまない生粋のライダーというやつがいます。夏の北海道など行くと特に、こうした人達と自分との温度差を実感します。私は旅の手段の一つとしてバイクに乗っているに過ぎないのです。
その何よりの証拠が、日本一周の出発前や福岡での半年間の越冬中、カブを殆ど動かさなかったという事実です。ひと月に一回くらい、調子を維持するために乗らなくては、という義務感から買い物ついでに数kmを走るだけでした。天気の良い週末にバイクで景色の良いところに出掛けようとか、そういう発想が全くないのです。そんな面倒なことはしたくありません。

今夏北海道でこんな事がありました。カブで7km程走ってライダーハウスから最寄りの銭湯まで風呂に入りに行きました。往路は雨が降っていなかったのに、風呂から出て帰ろうとすると大粒の強い雨が降っているではありませんか。心の底からうんざりする、気が滅入るというのはこういう時のことを言うのだと思ったのです。きっとオートバイを愛する生粋のライダーだったら、こういった出来事も笑い話に出来るのでしょう。しかし私には到底無理です。その時私の心は、車の人が羨ましい、バイク旅は嫌だという気持ちで占められていました。

では何故そんな辛い思いをしてまでバイクでの旅を続けたのか、と思われるかも知れません。それは、日本一周の足としてスーパーカブが模範的な回答だったからです。特に数多くの離島に足を運ぼうとするなら、原付バイクしか考えられませんでした。たとえば鹿児島から那覇へ渡る際、原付バイクなら航送料金は五千円台ですが、これが車になると軽自動車であってもその十倍以上もの金額がかかります。博多港と対馬の厳原港を結ぶ航路で比べても、原付が3,140円なのに対して軽自動車は18,910円と、六倍近い開きがあります。
だからこそいくつかの選択肢の中から原付バイクを選んだのであって、これは旅の期間を一年延ばしてまでも離島巡りに執着した理由でもありました。
旅に我慢はつきもの。旅というのは本質的に多かれ少なかれ我慢をするものです。これはトイレやシャワーまで備えた大型キャンピングカーの旅であっても、グリーン車で移動してホテルに泊まり歩く旅でも変わりません。あるのは程度の差だけです。帰宅すれば冷蔵庫に自分の好きな銘柄のビールが冷えていて、お気に入りの番組が録画されていて、指定した時間にネットで買った品物が届き、自分に最適の寝具で眠りにつく…そんな何不自由ない「家」とは根本的に違うのです。

ではそんな不自由をどこまで我慢出来るか、これがどういう旅を可能にするかの鍵となります。毎日個室の宿に泊まらないなんてとても無理だという人もいるだろうし、テントなしの寝袋のみで風呂にも入らず何日でも平気で野宿出来る人もいるでしょう。私にとって原付バイクの旅は我慢が出来るぎりぎりの線でした。毎日風呂に入るかシャワーを浴びなければ絶対に生きていけないし、毎晩冷えたビールが飲めないのであれば端から長旅など諦めます。
以前旅先で会った人からこんなことを言われたことがあります。原付で日本一周出来るのだから自転車でも行けるんじゃないですかと。私は即答しました。自分には絶対に不可能ですと。毎日風呂に行くのが大変過ぎるからです。

そんなぎりぎりの線で旅をしていたから、たとえば風呂帰りに雨に降られた時に、心底うんざりして絶望的な気分にすらなったのです。しかし、時にそんなぎりぎりの我慢をし、時に原付の利を大いに楽しみながら、どうにかこの日本一周を完遂することが出来ました。そして数多くの離島を次々と訪ねるという、原付バイクでの日本一周の核とも言える部分も満喫出来ました。貨物船に預けて海を渡し、さらにフェリーに乗り継いで愛車と共に波照間島や与那国島を訪ねるなど、自動車ではまず出来ないことです。
多くの離島を安価に訪ねる代わりに自分にとってぎりぎりの我慢をする場面も少なくない旅は、ここに終わりました。もういい歳です、この先は体力的にも我慢出来る線はより低くなっていくでしょう。積年の夢である、軽自動車のバンで車中泊をしながらの長旅に襷を繋ぎます。

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私はこの先の人生で、原付バイクで長旅をすることはもうありません。万が一あるとすれば原付の利が最大限に活かされる、原付こそが最良の足である沖縄への旅ですが、その場合も泊まるのは宿のみ。キャンプ道具や調理器具など大荷物を積んでのバイク旅は二度とないです。日本一周の旅の末にこのような心境に辿り着いたわけではありません。出発前から見えていたことです。そして実際に二年半、5万6千kmの長旅を経て、この思いは全く変わりませんでした。
大前提として、私はバイク旅には向いていません。何を言っているのか意味が分からない、今さらに過ぎて返答のしようもない。こんな風に思われる方もいらっしゃるでしょうか。これは冗談でも何でもなく、本気も本気です。
当たり前ですが、バイクが嫌いなわけではありません。好きでなかったらこんなに乗れるわけがない。色々な条件が揃えば、という但しは付くものの、オートバイでの走行は非常に楽しく気持ちがいいものです。気分爽快とはこれを言うためにある言葉でしょう。しかし、世の中にはオートバイという乗り物に心奪われ、愛してやまない生粋のライダーというやつがいます。夏の北海道など行くと特に、こうした人達と自分との温度差を実感します。私は旅の手段の一つとしてバイクに乗っているに過ぎないのです。
その何よりの証拠が、日本一周の出発前や福岡での半年間の越冬中、カブを殆ど動かさなかったという事実です。ひと月に一回くらい、調子を維持するために乗らなくては、という義務感から買い物ついでに数kmを走るだけでした。天気の良い週末にバイクで景色の良いところに出掛けようとか、そういう発想が全くないのです。そんな面倒なことはしたくありません。

今夏北海道でこんな事がありました。カブで7km程走ってライダーハウスから最寄りの銭湯まで風呂に入りに行きました。往路は雨が降っていなかったのに、風呂から出て帰ろうとすると大粒の強い雨が降っているではありませんか。心の底からうんざりする、気が滅入るというのはこういう時のことを言うのだと思ったのです。きっとオートバイを愛する生粋のライダーだったら、こういった出来事も笑い話に出来るのでしょう。しかし私には到底無理です。その時私の心は、車の人が羨ましい、バイク旅は嫌だという気持ちで占められていました。

では何故そんな辛い思いをしてまでバイクでの旅を続けたのか、と思われるかも知れません。それは、日本一周の足としてスーパーカブが模範的な回答だったからです。特に数多くの離島に足を運ぼうとするなら、原付バイクしか考えられませんでした。たとえば鹿児島から那覇へ渡る際、原付バイクなら航送料金は五千円台ですが、これが車になると軽自動車であってもその十倍以上もの金額がかかります。博多港と対馬の厳原港を結ぶ航路で比べても、原付が3,140円なのに対して軽自動車は18,910円と、六倍近い開きがあります。
だからこそいくつかの選択肢の中から原付バイクを選んだのであって、これは旅の期間を一年延ばしてまでも離島巡りに執着した理由でもありました。
旅に我慢はつきもの。旅というのは本質的に多かれ少なかれ我慢をするものです。これはトイレやシャワーまで備えた大型キャンピングカーの旅であっても、グリーン車で移動してホテルに泊まり歩く旅でも変わりません。あるのは程度の差だけです。帰宅すれば冷蔵庫に自分の好きな銘柄のビールが冷えていて、お気に入りの番組が録画されていて、指定した時間にネットで買った品物が届き、自分に最適の寝具で眠りにつく…そんな何不自由ない「家」とは根本的に違うのです。

ではそんな不自由をどこまで我慢出来るか、これがどういう旅を可能にするかの鍵となります。毎日個室の宿に泊まらないなんてとても無理だという人もいるだろうし、テントなしの寝袋のみで風呂にも入らず何日でも平気で野宿出来る人もいるでしょう。私にとって原付バイクの旅は我慢が出来るぎりぎりの線でした。毎日風呂に入るかシャワーを浴びなければ絶対に生きていけないし、毎晩冷えたビールが飲めないのであれば端から長旅など諦めます。
以前旅先で会った人からこんなことを言われたことがあります。原付で日本一周出来るのだから自転車でも行けるんじゃないですかと。私は即答しました。自分には絶対に不可能ですと。毎日風呂に行くのが大変過ぎるからです。

そんなぎりぎりの線で旅をしていたから、たとえば風呂帰りに雨に降られた時に、心底うんざりして絶望的な気分にすらなったのです。しかし、時にそんなぎりぎりの我慢をし、時に原付の利を大いに楽しみながら、どうにかこの日本一周を完遂することが出来ました。そして数多くの離島を次々と訪ねるという、原付バイクでの日本一周の核とも言える部分も満喫出来ました。貨物船に預けて海を渡し、さらにフェリーに乗り継いで愛車と共に波照間島や与那国島を訪ねるなど、自動車ではまず出来ないことです。
多くの離島を安価に訪ねる代わりに自分にとってぎりぎりの我慢をする場面も少なくない旅は、ここに終わりました。もういい歳です、この先は体力的にも我慢出来る線はより低くなっていくでしょう。積年の夢である、軽自動車のバンで車中泊をしながらの長旅に襷を繋ぎます。

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北海道編に続いて次は東北編です。料金などの諸条件は宿泊当時のものです。最新の状況については確認をお願いします。
●あおもり健康ランド(青森県青森市、健康ランド)

青森市街の国道のバイパス沿いという便利な場所にあります。バイクはこのように入口の目の前の屋根の下に停められます。入館料に深夜料金を足して1,800円というのは健康ランドとしては一般的と思いますが、この施設の特徴はもう1,500円足すと鍵付きの個室で寝られることです。

この個室はたいへん快適でした。大部屋の仮眠室の混雑状況によってお好み次第といったところでしょうか。
●ホテルサンルート八戸(青森県八戸市、ビジネスホテル)

八戸の市街地のど真ん中にあるビジネスホテルです。バイクは歩いて三分程離れた立体駐車場に停めなければなりませんが、風雨への備えは万全です。宿泊料も安く、利用価値はあると言えます。
●ロイヤルホテル大館(秋田県大館市、ビジネスホテル)

大館駅のすぐ近くにあるビジネスホテルです。古びていて手狭で、五千円台の後半は高いと感じましたが、大浴場は良かったです。バイクは屋根の下に停められるのですが、その屋根が高過ぎて少しの風でも雨が吹き込んでしまいます。屋根がないよりはましという程度に考えた方がいいでしょう。
●ホテル小田島(岩手県盛岡市、ビジネスホテル)

盛岡市街の中心部にあるビジネスホテルです。バイクはこのように入口前の通路に停められます。建物はやや古いですが中はきれいに改装されていて、ベッドも良い物が使われていて寝心地も良く、朝食も美味い。そして料金も良心的。バイクでなくてもまた訪ねたい、盛岡の定宿にしたい素晴らしいホテルです。
●盛岡ニューシティホテル(岩手県盛岡市、ビジネスホテル)

盛岡駅近くにあるビジネスホテルです。この日はホテル小田島が満室で泊まれなかったので代わりにこちらに泊まりました。バイクは屋根下の奥まったところ、ほぼ完全屋内と言っていい状態で停められます。
●ライダーハウスばるかん(岩手県奥州市、ライダーハウス)

前沢にある一泊千円のライダーハウスです。バイクは軒先に大きく張り出した屋根の下に停められます。台風の時に逃げ込んだのでたいへん助かりました。その他の点も素晴らしいライハです。
●酒田グリーンホテル(山形県酒田市、ビジネスホテル)

山居倉庫の目の前という立地が印象的なビジネスホテルです。バイクはこのように一階駐車場の端の方に停めます。風の強い日は風向きが悪いと少し濡れそうですが、それでも青空駐輪とは天地の差です。

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●あおもり健康ランド(青森県青森市、健康ランド)

青森市街の国道のバイパス沿いという便利な場所にあります。バイクはこのように入口の目の前の屋根の下に停められます。入館料に深夜料金を足して1,800円というのは健康ランドとしては一般的と思いますが、この施設の特徴はもう1,500円足すと鍵付きの個室で寝られることです。

この個室はたいへん快適でした。大部屋の仮眠室の混雑状況によってお好み次第といったところでしょうか。
●ホテルサンルート八戸(青森県八戸市、ビジネスホテル)

八戸の市街地のど真ん中にあるビジネスホテルです。バイクは歩いて三分程離れた立体駐車場に停めなければなりませんが、風雨への備えは万全です。宿泊料も安く、利用価値はあると言えます。
●ロイヤルホテル大館(秋田県大館市、ビジネスホテル)

大館駅のすぐ近くにあるビジネスホテルです。古びていて手狭で、五千円台の後半は高いと感じましたが、大浴場は良かったです。バイクは屋根の下に停められるのですが、その屋根が高過ぎて少しの風でも雨が吹き込んでしまいます。屋根がないよりはましという程度に考えた方がいいでしょう。
●ホテル小田島(岩手県盛岡市、ビジネスホテル)

盛岡市街の中心部にあるビジネスホテルです。バイクはこのように入口前の通路に停められます。建物はやや古いですが中はきれいに改装されていて、ベッドも良い物が使われていて寝心地も良く、朝食も美味い。そして料金も良心的。バイクでなくてもまた訪ねたい、盛岡の定宿にしたい素晴らしいホテルです。
●盛岡ニューシティホテル(岩手県盛岡市、ビジネスホテル)

盛岡駅近くにあるビジネスホテルです。この日はホテル小田島が満室で泊まれなかったので代わりにこちらに泊まりました。バイクは屋根下の奥まったところ、ほぼ完全屋内と言っていい状態で停められます。
●ライダーハウスばるかん(岩手県奥州市、ライダーハウス)

前沢にある一泊千円のライダーハウスです。バイクは軒先に大きく張り出した屋根の下に停められます。台風の時に逃げ込んだのでたいへん助かりました。その他の点も素晴らしいライハです。
●酒田グリーンホテル(山形県酒田市、ビジネスホテル)

山居倉庫の目の前という立地が印象的なビジネスホテルです。バイクはこのように一階駐車場の端の方に停めます。風の強い日は風向きが悪いと少し濡れそうですが、それでも青空駐輪とは天地の差です。

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