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二軒目も「福岡名酒場案内」に載っている店を試してみることにしました。雑居ビルの中の横丁にある店で、自力での開拓でこのような所に足を踏み入れようとはまず思いません。本の情報を頼りにする利点です。

ホルモンを中心とした焼き肉店ですが、どの部位も非常に美味いです。煮込みも絶品。盛りをやや少なめにして主なところが一皿400から500円程度、酒の価格も抑えめであり、また内蔵こそは鮮度が命なわけで、これは誠実な商売です。親切な接客も心地好いです。ただ、もしこの店が東京にあったなら絶賛しているのですが、福岡らしさが全くないのも事実です。少なくとも今回に限ってはもう出番はなさそうです。しかし地元福岡の人、ホルモン好きの人には大いにおすすめします。

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思い立ったが吉日、善は急げです。件の本に載っている店を訪ねて早速大名にやって来ました。本を携えたままというのがいかにも無粋ですが、まだ精読していないのでここは仕方ありません。やって来たのはすいかという風変りな屋号の前に海鮮食堂と冠したこの店です。大名一丁目の細い路地、いかにも飲み屋街らしい佇まいの一角です。実はこの辺りは先日ゆっくり歩き回ったところで、この店の前も通り、海鮮中心ということで大いに気になったのです。しかし結局その日は通り過ぎました。

福岡に来て改めて知ったのは、居酒屋といえば焼き鳥屋の割り合いが非常に多いことです。一泊などの行程で福岡へ来ていた頃は、初めから目当ての店を決めて真っ直ぐそこへ向かっていたので、飲み屋街をゆっくり歩く機会は余りありませんでした。ところがこれをやってみて焼き鳥屋ばかりなのに驚いたのです。感覚的には飲み屋の八割が焼き鳥屋ではないかと思う程です。玄界灘の幸はこんなにも美味だというのに、海鮮中心の店が少ないということです。
しかし言うまでもなく一軒目に海鮮、二軒目に焼き鳥というのが理想的な流れです。二軒目より先発の方がより求められる条件は厳しくなり、そうなるとますます海鮮系の居酒屋は貴重であり、良店を探すのが難しくなります。

結論を言いますと、このすいかは当たりでした。刺盛りを所望すると即座に、一人用として半分程度の量でも出せるとの返答が。こういう店は信頼出来ます。その刺身はどのネタも鮮度抜群でたいへん美味、豆腐も良いものを仕入れていて、豆腐料理がいくつもあるのも好印象です。当店名物だという鰯の梅揚げなるものをいただきましたが、一度鰯を開いた後に腹に梅紫蘇を抱かせ、また姿に戻して揚げるという逸品でした。これが一本380円。次は二本まとめて注文しようと思いました。
一つだけ難点を挙げるなら、店員も客層も若く、落ち着いた雰囲気に欠けることです。しかしそれ以外は文句なしです。カウンターが長く、且つ外から様子がよく見えて入り易いという、独酌にとっての要点を満たしており、健全な居酒屋価格でもあります。ビールの注ぎ方も丁寧で美味。この店にはまた世話になりそうです。

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変則的に順序を変え、昨晩の報告になってしまいます。前出の「花山」の前に居酒屋二軒をはしごしたと言いましたが、その一軒目がこの店でした。先日訪ねた「本家藤よし」のすぐ向かいにあり、店構えの雰囲気が良かったのでこちらも気になっていたのです。精悍な風貌で「アニキ」と呼ぶのが似合う主人と、給仕の手伝いをするアルバイト風の若者でやっている小さな店です。

カウンターは六席。小上がりが全て空いているのに二人連れが二組カウンターの先客にいて、真ん中に座りました。品書きのほぼ全てを魚介が占めていて、そうなれば当然まずは刺身です。ところが、刺盛りは出来ないかとアニキに訊ねると、即答でうちはやっていませんと断られてしまいました。その返答が余りに速かったのと言い方がつっけんどんでお世辞にも印象が良いとは言えず、これは店選びを誤ったかと思いました。しかしひとまずは鯖の刺身を注文しました。これが絶品、素晴らしい美味でした。これまでに食べた鯖の中でも一番ではないかという程に美味い。品書きを見れば対馬産とあります。これぞ玄界灘の恵みです。
それから海老入りクリームコロッケを所望しました。これもたいへんに美味で、コロッケという料理がこうも美味くなるものかと思う程です。初めは刺々しかったアニキも帰る頃にはすっかり笑顔で、厨房に私一人なので刺盛りはやらない方針なのだと頭を下げられてしまいました。恐らく一見の独酌を警戒していたのでしょう。

かように良い店に巡り合えたのですが、一つ大きな難点がありました。両側で煙草を吸われるのには参りました。他の人に配慮をして吸うのなら、そもそも禁煙にしない店に問題があるのだから仕方ないとも思えます。右隣の人は配慮をしてくれていたのですが、左隣がいけません。右肘をカウンターにつき、その先の顔の高さにある指先に煙草を持っています。私の目の前に煙が流れてくるのにお構いなし、傍若無人な喫煙者の典型でした。
左隣が火を点けている間は飲むのも食べるのも止め、吸い終わるのを待つしかありませんでした。この日限りの不運ならいいのですが、見れば常連らしき物腰です。このような輩がいつもカウンターにいるのだとすれば、再訪は考え物です。

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自分にとって福岡の二大居酒屋と言える存在が「さきと」と「やす」であると、前にこう述べました。これに加えて以前より愛用している店に「酒一番」があります。中州の良心とも言える健全な大衆酒場で、角地に斜めに建つ総二階という佇まいも素晴らしいものがあります。しかし今回まだ酒一番に行けていません。

さきとかやすか酒一番か。今晩は三軒で迷いました。攻略の難しいさきとも、九時を回ったからには満席の可能性は低いと見たからです。その代わりこの店は早仕舞いすることも多く、よしんば着席出来たとしても遅い時間だと魚介の良いところが殆ど売り切れということも珍しくありません。何より、ここまでの流れから言ってすんなり事が進むとは思えないのです。暫くは冷却期間を置いた方がいいような気がして、さきとは候補から消えました。
すると酒一番かやすかですが、週末も開いていて使い勝手が良い酒一番は土日に都心に来た時のために温存しておけばいいだろう、また改めてやすに挨拶に行かねばという思いもあり、結局は先日に続いてやすの暖簾をくぐりました。

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この店の特徴の一つが、客入りが水物であることです。時間帯や曜日など条件が同じであっても、かなり混み合っていることもあれば閑散としていることもあります。しかし混んでいる時でも何だかんだで入れてしまうのです。これまでに満席で入れなかったことは一度もなく、それが長く愛用している一つの理由でもあります。今回も賑やかな宴会が行われていましたが、手前のテーブルが二つ空いていて、こちらの独酌に何の支障もありません。
水菜のお浸しと胡麻鯖をあてに燗酒を酌んでいると、引っ越し祝いには足りないですが、と二皿も振る舞っていただきました。有り難いだけでなく、何とも粋です。引っ越しと言うには厳密には少し違うのですが、そんな事をくどくど説明するような野暮は勿論しません。一言丁重に礼を述べてありがたくいただきます。気付けば店内は大分静かになってきました。ここの常連は、居酒屋にしてはやや早い片付けの時刻が来るとさっと帰っていくのです。今夜もここへ足を運んでやはり正解でした。

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居酒屋を訪ねるにあたって、店の周辺環境というのは特に重視していません。居酒屋で大事なのは一に酒、二に肴、三に店内の雰囲気や客あしらいであって、また居酒屋というのは原則として閉ざされた屋内であり、店外の様子も含めて味わうというところは殆どありません。

しかし稀に店の立地や、そこに至るまでの風情も含めて楽しめる店もあります。たとえば松本の「しづか」です。松本城の堀端にあるここは夜になると周りは暗く物音もなく、そこに忽然と老舗の大店が現れるのです。大店とはいってもその佇まいはあくまで品が良く物静かで、信州の旅の風情をしみじみと噛み締めることが出来ます。
この反対の方向性で面白い店もあります。池袋の「千登利」です。大鍋で長年作り続けられる絶品の煮込み豆腐はまさに老舗の仕事、それをあてに白木のカウンターで酒を酌むのは極上のひとときです。入口も紺色の暖簾がかかり実に上品。ところがこの店、猥雑の極みと言える池袋西口の只中にあり、毒々しい色合いの安酒場や風俗店の看板、ネオンの洪水の中に埋もれるようにして在るのです。客層の良さも含め、これぞ掃き溜めに鶴。この違和感の妙も含めて味わうのです。

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久し振りに周辺の風情も含めて味わいがあり、それが店の存在を際立たせている居酒屋と出会いました。本家藤よしです。場所は筥崎宮のすぐ近く。筑前国一宮であるこのお宮の参道は実に品が良く、凛とした空気が漂います。その参道と直交して真っ直ぐ伸びる唐津街道にこの店は建つのですが、この道も古く独特の風情に素晴らしいものがあります。

てかてかと光る大判の品書きや棚に多数の小物が飾られるなど、無粋なところも散見します。しかし古く丁寧に使い込まれた店内はやはり威厳を感じさせます。焼き鳥の店ですが、本日のおすすめを記した別紙には魚介の名も並んでいました。きっと魚も美味なのだろうと思い鯖の刺身を所望すると、果たしてこれが絶品でした。ネタの鮮度だけでなく、適切な飾り包丁や胡麻を少量あしらうなど仕事も万全。つまの茗荷にも良いものが使われていて、最高の箸休めです。
そして真打ちの焼き鳥へ。レバーが一本200円、タンや軟骨は一本400円と決して安くはありません。しかしタン、レバーは大ぶりで柔らかく適度な汁気があって、素晴らしい美味でした。一方で皮やつくねはそこまでのものではなく、値段を考えると物足りなく思えます。ネタによってばらつきがあるのです。全体的に感動して褒め称える程ではないものの、様々な要素を含めて考えれば名店と言っていいでしょう。筥崎宮の参道の屋台から始まって創業69年、地元の人に愛され続けているのも納得がいきます。

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高田馬場にも星の数ほど居酒屋がありますが、微塵の迷いもなく真っ直ぐここへやって来ました。身も蓋もない屋号ですが、しかしここの焼き鳥は安かろう何とやらではありません。大ぶりで美味な焼き鳥が、この値段で食べられていいものかと感心するばかりです。他にも野菜の煮込みやもつ煮など何でも絶品。打てば響くような客あしらいはまさしく東京のそれで、私の他にも独酌が三人、カウンターに着くは男ばかりでごく静かな店内の雰囲気も秀逸です。

ここは学生時代からの思い入れのある店ですが、本店と支店があり、本当は私は一貫して支店派でした。理由は単純で、支店の方が立地が良いからです。しかし今日は事情が違いました。繰り返しますが、迷わず真っ直ぐここへ向かってきたのです。今日は珍しく何かをした後に飲むのではなく、飲むためにわざわざ高田馬場駅で降りて、そして飲んだらまた駅に戻るのです。こうなれば俄然本店ということになります。
賑やかで活気がある支店は、裏を返せば一人で飲むのに落ち着かないということでもあります。そもそも高田馬場で一人で飲むことが私にとっては珍しいのです。こちら本店の静かな雰囲気が今日に限ってはお誂え向きでした。
それはともかく、この店が建つさかえ通りは店の入れ替わりが非常に激しく、現れては消えていく店の中には焼き鳥屋も少なくありません。そんな中にあってその通りの一番奥、不動のこの構えには威厳すら漂います。心のふるさととはよく言ったもの、この先もこの地とこの店を愛し続けていきたいと思います。

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閉店が目前に迫った富士屋本店を訪ねました。渋谷では、いや東京では有名な老舗大衆酒場です。一言で言えば、店員が横柄で客の方が気を遣っている店の典型でした。雰囲気に圧倒されていたのと喧騒に紛れて店員から投げかけられた言葉がよく聞き取れなかったのとで、立ち尽くしていると、どうやら何を飲むのか即答しなければいけなかったらしく、いきなり怒られてしまいましたorz

理解は出来ます。この手の飲み屋で飲んだことも過去にあるし、店は最低限の人数で最低限の事をする、客もそれに協力的に事を運んでいくことによって格安で店を続けることが出来る。そしてこの雰囲気は長年の客と店員のやり取りの積み重ねで出来上がり、醸成されたものであって、それに対しては敬意を払わなければなりません。また閉店の報を聞きつけて物見遊山でやって来た一見客など、必ずしも歓迎すべきものでもないでしょう。
だから非はこちらにあるのであって、怒られるまでは何の問題もありません。しかし、なにも捨て台詞のような悪態を投げ掛けてこなくてもいいものを、と思います。これによって一気に興醒めしてしまいました。お世辞にも居心地の好い場所とは言えません。

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酒肴も安かろう悪かろうの典型でした。きっとこの店を楽しめるのは何度も通ってここでの作法を理解し、店員との阿吽の呼吸が身に付いている人、そして酔えれば何でもいいという人でしょう。
しかし居酒屋不毛の地渋谷にあって、長年大衆酒場らしい大衆酒場として在り続けた、その存在自体に絶大な価値があると言えましょう。どのようなものか体験する機会が持てて幸いでした。

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昨日、やすに明晩必ず行くと言ったのはこの流れ故でした。劇場公演を観てからこの店の暖簾をくぐる。これは劇場がホークスタウンにあった頃からずっと続いている習慣です。暗く静かで品の良いところにぽつんと明かりを灯す様、お通しを出さないところ、気取らない惣菜を小鉢で少量出してくれるところ、これぞ居酒屋です。壁には山笠の暖簾(というのだろうか)や版画などが飾られ、観光客の姿は一切なく、地元の言葉が飛び交います。福岡で自分にとってここ以上に居心地の好い場所が果たしてあるだろうかと思う程です。

本日の肴は厚揚げに小松菜の胡麻和え、胡麻鯖、じゃこ天です。この店では胡麻鯖が常にあるわけではありません。日によって鰺やヒラスに代わったりします。良いものしか出さないのです。じゃこ天に添えられる生姜なども、本当に良いものを使っています。これで会計は極めて良心的、上記の肴四点に生ビール、酒二合で2,950円というのだから有り難いです。
父子二代の経営で、看板が近付くと地元の常連が皿を片付けるのを手伝い始めました。ここは私にとって博多の宝。どうかいつまでもこのままで。

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二軒目へ移行します。居酒屋の店選びにも様々な切り口がありますが、この店こそは私の福岡への思い入れの成せる業です。この店を初めて訪ねたのは確か三年前、その時泊まっていたホテルの目の前にあった焼き鳥屋こそがここだったのです。これは好都合と暖簾をくぐりました。失礼を承知で言いますが、これといった特長があるわけではありません。むろん悪くはないのです。味が不味かったり内容に見合わない値段だったら何度も通うわけはありません。しかし褒め称えるような点も何もないということです。

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私がこの店に深い思い入れを持つようになった最大の理由は、主人が同い年だったことです。そこから話が弾みました。この主人と言葉を交わすにつれ、福岡の色々な事を勉強させてもらったものです。今でも感謝しています。そして店内にずっとTHE BEATLESが流れていたのです。音楽に余り関心がなく、常に無音で静かな方を好む私ですが、ビートルズだけは別です。いつだったか、他の客が皆出て店内に私と主人だけになりました。ビートルズ談義に花が咲き、あっという間に夜が更けていきました。片付けの邪魔になっては悪いと辞去しようとしても、むしろ主人の方が私を帰してくれません。
私の好きな曲を次々とかけてくれ、それを聴きながら福岡のことを色々と話してくれたのです。今でも忘れられない夜であり、私が福岡の町に特段の愛着を持つようになった契機でもありました。

私の姿を見るや、主人がすぐさま店内の音楽を懐メロからビートルズに変えてくれました。目が合ったところで互いににやりと笑います。短髪だった主人が見事な長髪になっていて見た目の印象ががらりと変わっているところに時の流れを感じましたが、中身は何も変わっていません。
いつか主人がこの店を閉める時が来たなら、そしてその時私がまだ足腰胃腸が丈夫であったなら、最後の日には何を置いても駆け付けたい。そんなビートルズの軽快な曲調に不似合いな事を秘かに思いながら、福岡の夜が静かに更けていきます。

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私にとって福岡の二大居酒屋と言える存在が「さきと」と「やす」です。久し振りの福岡の町となれば、挨拶も兼ねてこのどちらかを訪ねたいところでした。しかし今日は敢えてこれをせず、意表を突いて新規開拓から入ります。これには三つの理由があります。
まず、今日は荷物満載で200km以上を走り、さらに最後は車の多い福岡の市街地で、さらには到着も遅かったのです。疲れ切っていて、身体的にも精神的にも居酒屋をわざわざ訪ね歩く余裕がありません。だから宿のすぐ近くで飲みたいと思ったのです。次に、「さきと」は平日であっても混んでいたり早い時間に魚介の良いところが売り切れになったりする人気店です。出遅れが響くのです。宿からも結構な距離があり、わざわざ出向いて行って空振りだった時の痛みは計り知れません。三つ目の理由は、明晩「やす」に確実に行くであろうからです。

これらの事をふまえて宿の目と鼻の先にある「ほてい屋」の暖簾をくぐったのですが、大当たりでした。まるで私の帰福を祝ってくれているかのようで、しみじみと嬉しくなります。簡単に言えば、虚飾の無い実力店の典型です。
今冬に三年目に入るという若い店です。店内は明るく端正で感じが良い一方で、カウンターが見るからに安い合板であったりと、味わいのようなものはありません。しかし出てくるものは何でも美味でした。生ビールはプレミアムモルツ、刺盛りは文句のつけようのない美味、冷奴にもとても良い豆腐が使われていて、皿の端に柚子胡椒が盛られているのを見て福岡に来た実感が湧きます。そら豆と海老のかき揚げ300円、桜えびの大根もち350円といった安直な居酒屋料理がある一方で、甘鯛の酒蒸し2,680円、糸島豚のスペアリブ1,480円、赤むつ塩焼き2,980円といったものも品書きに並びます。これこそがこの店の誠実さを物語るものです。
燗酒を口の広いコップで出したり、J-POPのカバー曲が次々と流れて雰囲気にまるで合っていないなど、粗削りな部分もあります。しかし店主は見たところ三十代。これらがいずれ洗練されていくのを応援したいという気持ちになりました。

ところで一つ面白い発見がありました。この店は細い路地に建っているのですが、向かいの家の庭が竹垣を使ったいかにも品の良いものなのです。カウンターで首を横に向けて外を見ると、上手いことこの向かいの庭のきれいなところだけが見えるのです。光の当たり加減も絶妙で、おいしいところを頂戴したという感じです。完全なる外的要因であり偶然なのですが、居心地を好くしているのは間違いありません。違う意味での「借景」とも言えそうです。居酒屋の雰囲気を左右するのはこんな運の良し悪しもあるのだと気付いた次第です。

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