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二軒目へ移行します。那覇にいた時からずっと思っていたことですが、近年は二軒目以降については余り必死に店選びをしなくなりました。これは歳とともにどんどん食が細くなってきたというのが最大の理由です。先発の店で三皿も頼めばあらかた腹は満ちてしまい、その結果、二軒目については料理についてあれこれうるさいことを言う必要もなかろうと思うようになったのです。誤解を恐れず乱暴な言い方をするなら、二軒目はあと少し飲み直せれば何でもいいということになります。

釧路や高知のように名店が目白押しの町は例外となりますが、そのような時は昼食を抜くなど心身共に万全の態勢を整えて臨むのです。そうやって初めて二軒目、三軒目にもとっておきの店を訪ねることが出来るのです。
では、軽く飲み直せればそれでいいという時に良いのがどのような店かというと、それは串ものの店です。焼き鳥や串揚げといったものなら小さい単位で注文出来るし、少量でもあれこれ味わうことが出来ます。そして味付けが濃いものが多い。まさに二軒目以降にうってつけなのです。

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さあ前置きが長くなってしまったのでそろそろ暖簾をくぐりましょう。やって来たのはその名も18番街を屋号に冠しただるまです。飲み屋の灯りが途切れる辺りにひっそりと佇んでいます。しかしこれが実に個性的、良くも悪くも癖のある店でした。
主人が一人で営んでいる店です。カウンターが十席、あと六人掛けと四人掛けの卓が一つずつです。酒も料理も給仕も会計も、何から何まで一人でやる店としてはこれは決して小さくありません。むしろよく回せるものだと感心します。おしぼりとお通しはセルフ方式で、客席の片隅にあるおしぼり・お通しコーナーに歩み寄って自分で取ります。こんな居酒屋は初めてです。そして主人は終始無言で愛想の欠片もありません。それでいながら酒も焼き鳥もたいへん美味なのです。酒肴の提供に特化していると言ってもいいでしょう。

ジョッキは頃合いに冷やしてあって注ぎ方もごく丁寧、生ビールも酎ハイも実に美味いです。目の前の硝子ケースに入った焼き鳥のネタはその大きさ、色合いからしてももう美味が約束されたような頼もしさです。一本130円のつくねなどは東京の激戦区でも勝負出来ると思いました。盛り付けも丁寧できれい。そう思って店内を見渡すと、隅々まで掃除が行き届いているのがすぐに分かりました。職人気質を絵に描いたような主に久々に会った気がします。
一方で、このようなとっつきにくい主人が常に忙しく動き回っているので、注文を飛ばすのも容易ではありません。常に主人の顔色を伺うようにして飲むのは肩が凝ります。そういう意味では一人で行くのには向いていないと言えます。しかし島でこれを超える焼き鳥屋があるとはとても思えません。余り混んでいないことを前提に、二軒目の店として再訪する可能性は大いにあります。

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木曜定休に阻まれて行き損なった店とはここ、魚仁でした。ぶらぶら歩いていてちょっと気になった店の一つです。場所は石垣島で最初に訪ねた「てっぺん」の近く、所謂十八番街にあります。こちらに来て知ったのは、この辺りが八重山で最も古い繁華街だということです。今一番賑やかなのは730交差点のある通りを挟んだ向こう側、より港に近い美崎町の方ですが、十八番街の方もここ最近賑わいを取り戻しているということも。
倉庫の居抜きのような安普請に白地に黒文字の看板を掲げ、それを裸電球が照らします。その佇まいにはわざとらしさを感じなくもないですが、悪くはありません。むしろこれを見て実質本位の実力店なのではないかという直感が走ったのです。

しかし店内に入って壁の品書きを見渡して、私は唖然としました。北海タコにこまい、ホヤ、いぶりがっこ…屋号からして海鮮中心の店だろうという見立ては間違っていませんでしたが、ここは遠方からネタを取り寄せて出す店だったのです。生ビールのジョッキをあおりつつ尚驚きが冷めやらない私の耳に、隣客の男二人連れの会話が飛び込んできました。
「ホヤって貝?」「いや貝ではない筈だけど…」
見たところ三十代のようでしたが、少なくとも一人は生まれてこの方ホヤを食べたことがないようです。しかし八重山生まれの八重山育ちであるならそれがむしろ当然でしょう。北海道や東北など、北の食材が特に多いようでした。そしてこう思ったのです。これは我々が東京都内の沖縄料理店で泡盛片手に島料理を食べて陶然とするようなもの、その鏡写しだと。この店は南の島の人達が北海の幸に抱く憧れを満たしているのです。それはそれで素晴らしい存在だと思いますが、少なくとも私が今ここを訪ねる意味は全くありません。

しまった失敗だったかと思ったのですが、それは早計でした。やがてこの店の品数が膨大であることに気付いたのです。酒も、泡盛はもちろんですが日本酒に各種焼酎、ワインまであり、品書きの冊子の数頁分にも及んでいます。料理も然りで、石垣島産の食材を使ったものも沢山あり、それだけで一軒の店を成せる程でした。
こうなれば不足はありません。まずは石垣島産と明記された鰹の刺身、それから島豆腐に島らっきょうを刻んだものと柚子胡椒をあしらった創作料理を所望しました。すると即座に、半分の量でも作れるがどうしますかと聞き返してくれました。お言葉に甘えて刺身は鰹と鮪を半々で、どちらも素晴らしいネタです。他の料理も美味い。店員は厨房に三人、客席に二人という十分な布陣なので酒も料理も滞りなく出てくるし、応対も素早く快活です。結局は実質本位の実力店という読みはまさに的中していたことになります。島の居酒屋を訪ねる風情は味わえないものの、実を取り、そして何を注文するかを慎重に考えて使うならば全く悪くありません。

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再び平日が巡って来たところで、石垣島で二回目となる居酒屋探訪に打って出ます。本日暖簾をくぐるはなつや、石垣島で最も夜の店が集まるところ、日本最南端の歓楽街と言われる美崎町の片隅にあります。結論から言うと、素晴らしい店でした。

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内外の見た目から特に訴えてくるものはありません。何処にでもあるような居酒屋で、可もなく不可もなしです。厨房に主人一人、あと給仕の女性店員の二人だけでやっています。カウンター五席と小上がりに四人掛けの卓が三つ、二人掛けが一つ、これだけの小ぢんまりした店です。主人の手の届く範囲に収め、徒に席数が多くないのは好感が持てます。

生ビールは何とエビスでした。これは沖縄には珍しいです。注ぎ方も丁寧で美味です。そしてもっと驚いたのはお通しです。漬け物、というか洋風のピクルスなのですが、これが素晴らしい美味です。味付け、食感、盛り付けの美しさどれも文句なしで、中でも茄子だけが辛子漬けの後酢漬けされているのです。これには参りました。お通しにこれだけの仕事をするのですから、その後運ばれてきた品について語るまでもないでしょう。主人が自ら釣って来るのだという刺盛りは秀逸で、初めて食べたセーイカの白子は貴重なだけでなく秀逸な味わいでした。
豚白モツのアヒージョ、これは余り自分の口には合わなかったです。そもそもアヒージョとは何か、生まれて初めて食べたのですが、純然たる西洋料理でした。しかし作りが本格的だというのは私にも分かりました。だからこそ口に合わなかったのです。そしてこの店、魚介もさることながら店の本来の売りは串焼きなのです。
今日はそこまで進めませんでしたが、一体この主人は何者なのか。超人というのはこのような人物を言うのでしょう。何れにせよ、最低でもあと一回はここを訪ねなければなりません。さらなる探訪を投げ打って以後このなつやにひたすら通いたい、そんな思いまで抱かせる名店です。

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全国一千万の居酒屋ファンの皆様、くよーなーら(笑)
記念すべき石垣島上陸初日の夜、勿論居酒屋を訪ねます。やはり旧市街の中心に宿をとってよかったと思える一幕です。昼間に町並みを愛でながらぶらぶら歩いている時でも居酒屋の下見を欠かさない、これは長年身に沁みついた習慣で、もはや無意識に行っているものですが、今日も例外ではありません。昼間に見て引っ掛かった何軒かのうちてっぺんという店に飛び込みました。結論を言うと、大いに満足しました。

実質本位の実力店の典型です。八時近くという一番の書き入れ時だったとはいえ、平日ながら満席に近い盛況。カウンターは一番手前の末席が唯一空いていて、何とか滑り込みました。料理はどれも美味く値段は実に良心的。特に良かったのは刺盛りで、ミーバイ、セーイカ、鰹、鮪、イラブチャーに鮭の六点。大ぶりで気前よく厚めに切られ、鮮度も申し分なし。その皿が990円という大盤振る舞いです。変わり種として鮪のチーズフライタルタルソース添えなるものを注文してみましたが、軽薄な創作料理とは一線を画する美味さでした。
一方で店内の雰囲気に深い味わいはありません。若い店員が多く、ハンディーターミナルで通した注文が即座に感熱紙に印字されて出てきて、それが整然と並べられます。この様を見れば、一軒営業ではなく企業が運営している居酒屋だと誰もがすぐに気付くでしょう。果たして訊いてみると何店かの姉妹店があるそうです。
しかし不満は何一つなく、この内容ならば満席の盛況も大いに頷けます。個人営業の老舗を訪ねてみたい気持ちが勿論強いですが、いきなりこの店を見付けられたことは大きな収穫でした。カウンターが九席というのがミソで、奇数とは珍しく、これは一つの空席が出易いとも言えます。一番手前で隣りが静かな女性の二人組だったので、今日の私にとっては末席ではなくむしろ上席でした。これがカウンターの真ん中の空席だったら居心地もかなり変わってくるでしょう。この店とは付き合い方次第だと思いました。しかし再訪する機会はありそうです。もし誰かと連れ立って飲みに行くような事があるなら、きっとこの店に案内するでしょう。

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ここまできて漸くぽうちゃたつやの暖簾をくぐることが出来ました。教祖の古い推奨店であり、自身前回訪ねた時にとても良いと思い、その店が健在と、こうなれば本来は宮古島に上陸していの一番に来るべきところです。ところが上陸初日の土曜日、そして月曜日までもが無念の予約満席だったのです。今日は同行者がいるのをいいことに数日前から予約をしておきました。
今日も入口には予約満席の旨を知らせる張り紙がありました。しかし驚いたのはそこではありません。前回は気付かなかったのですが、その脇に「予約制となっております」との張り紙もあったことです。満席を告げる方の張り紙も常時出しっ放しになっているのではないでしょうか。

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この事から薄々嫌な予感はしていたのですが、八年前に来た時とは完全に様変わりしていました。店の雰囲気だけをとって言うなら、全く別の店になっていると言っても大袈裟ではありません。それも、悪い方向にです。
既に本ブログでもこれまでに何度も繰り返し主張してきたことです。一つ、近年一部の店や施設、景勝地などに人が殺到し、その結果価値が台無しになる場面が多いこと。そしてもう一つ、予約満席が常態化している店は居酒屋としては無粋でつまらないということです。前回宮古島に来た時、この店に二度か三度来たわけですが、そのうちの一回はふらりと訪ねて先客が誰もいなかったのです。かといって寂れていたわけではなく、大盛況で敬遠した日もありました。ようは水物だったということです。それも、先客がいなかった日も七時台などの書き入れ時だったと記憶しています。居酒屋の面白さ、価値というのは本来こういうところにあると思うのですが。
そして嘆かわしいのは、一部のものに多くの人が殺到する理由が、ネット上での評判が良いとか、お仕着せの旅行ツアーの行程に入っているか否かとか、そういう下らないものだということです。門前仲町の「魚三酒場」のように好事家、通人が大挙して行列を成すのとは根本的な違いがここにあります。そのようにして深い関心や理解がない人達で連日席が埋まるようになった店の雰囲気がどういうものになってしまうか、冗長に書き連ねるまでもないでしょう。そのような変化を今回の旅でも何度も見てきましたが、この店もその典型となってしまっていました。

この際だからついでに言いますが、女将と思しき女性が一人で給仕をしているので接客は間延びして酒の提供も遅く、刺身も悪くはないという程度でした。酒肴や価格など、色々な面で今や「志堅原」の方が上だと言い切れます。本当に残念でなりません。
一つ印象的だったのは、七時半に訪ねて一時間程滞在したのですが、その間半分くらいの席しか埋まっていなかったことです。恐らく九時など遅い時間の予約なのでしょう。それにもかかわらず飛び込みの客は断られていました。つまり、各席が一回転すれば店としては十分ということでしょう。
こちらは顧客であり、あくまで取捨選択をする側です。だから目下の店の方針がこれをよしとするならそれについてとやかく言うべきことではありません。しかしこういった流れに抗っている居酒屋が少なからず存在するのも事実です。たとえば福岡の「さきと」は予約は週末しか取らず、その代わり電話をすればその時その時の空席状況を快く教えてくれます。他にも予約は七時以前の時間帯しか取らないという店もあるのです。

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この店を訪ねたのは昨夜のことなのですが、事情があって記事を仕上げて公開するのを失念していました。一日遅れでの報告となります。
那覇の馴染みである「花咲」の主人に薦められた志堅原を再訪しました。前回満席で入れなかったわけですが、土曜日という事情もあってのことだろうと思っていました。平日の月曜日、ただし時刻は七時半とまさに書き入れ時です。結果としては予約なしでも無事に席に着けました。ただし二人で入ったのですがカウンターと小上がりは既に満席、テーブルも四人掛けと二人掛けの二つが辛うじて空いているだけで、二人掛けの方に通されました。大した盛況です。

結論から言いますと、健全な居酒屋価格でありながら内容はごく上等、文句なしの実力店です。大衆酒場に比べればやや値は張るものの、内容からすれば安過ぎるくらいです。刺身のネタはどれも秀逸、島野菜の天麩羅盛り合わせ、これも材料も揚げ方も良いです。店内の構えも、ややちぐはぐで落ち着きがないもののごく清潔で品も良く、これならば大盛況も当然でしょう。際立った個性や感動して褒め称える美点はないものの、一方で欠点も何一つ見付かりません。宮古島に来たならばまずここへ来れば間違いがないと言い切っておすすめできる名店です。

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まったくの余談ですが、「ぽうちゃたつや」は昨日も予約満席の張り紙がしてありました。近年、一部の店に人が殺到すること、そのうちの殆どが深い理解も関心もない人達であることをこのブログでも繰り返し嘆いてきましたが、この店までもが犠牲となってしまったのでしょうか。そうだとしたら残念でなりませんが、それだけに志堅原の存在が有り難く光ります。

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飛行機に乗ったことで心身共に疲弊していますが、上陸の祝杯をあげないわけにはいきません。しかし記念すべき宮古島の居酒屋探訪は誤算続きから始まりました。まずは教祖のおすすめであり、前回実際に訪ねて良かった「ぽうちゃたつや」です。ところが電話を入れると予約満席だと即答されてしまいました。土曜日という事情もあるのか、とにかくこれについては後日対策を練ることにします。仕方なくひとまず平良の繁華街まで出ました。ここにもう一軒あてがありました。那覇は「花咲」の主人に薦められた店があったのです。それが「志堅原」だったのですが、何とこちらも入口に予約満席との張り紙がありましたorz

こうなると自分で見付ける他なく、その結果流れ着いたのがこのだんらんでした。ただし内外の雰囲気から多くを期待していませんでした。特に大きな焼き台が厨房の主役に据えられ、手書きのおすすめの品書きも無いなど、魚介についてはまず駄目だろうと思いました。そもそも目当てに二軒も振られた時点で今夜は端から負け戦なのです。
ところが嬉しい誤算で、刺身が実に美味だったのです。これには救われました。上陸記念で最初に箸を付けた魚が美味かどうかで気分は大きく変わってきます。一方で串焼きはまるで大したことありませんでした。何とも掴みどころのない店ですが、とりあえず初陣を飾れたことに感謝します。

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二転三転の末に名店に出会いました。これだから旅の居酒屋巡りはやめられません。本日はまず目当ての店がありました。昨日訪ねた「春海」の真向かいにある店もまた気になっていたのです。そこへ真っ直ぐ向かったのですが、残念ながら臨時休業なのか開いていませんでした。しかし他に手がないわけではありません。宿の目の前、まさに私の泊まっているドミトリー室の窓から真正面のところに、いかにも居酒屋らしい威勢の良い看板が見えていました。これもなかなか雰囲気が良さそうだったので振り替えようとしたのです。ところがその途中でこの端正で粋な店構えと出会い、一発で惹かれてそのまま暖簾をくぐったのでした。

中へ入ってまず目に飛び込んできたのはカウンターの上に並べられた大皿料理です。これをやる店は間違いがない。期待が高まります。そしてカウンターだけの小さな店で、女将が一人でやっていました。スナックのママが居酒屋の女将に転身し、自慢の料理の腕を振るうのです。即座に思い出したのが徳山の「我が家のひととき」です。あそこと全く同じです。
果たしてどれもが素晴らしい味わいでした。まずはお浸しで感動させてもらい、刺身のネタも上等です。手製のおから味噌はまさに絶品でした。女将、もといママのあしらいの絶妙さについては言うまでもないでしょう。値段も良心的な居酒屋価格です。
この先の人生でまた名護の夜を訪ねる機会があるのか。残念ながらその可能性は低いと言わざるを得ませんが、もしその日がやって来たならまた真っ直ぐここへ足を運ぶでしょう。

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全国一千万の居酒屋ファンの皆様、はいさい(笑)
名護市街の中心部の飲み屋街をざっと歩きましたが、これといった店が引っ掛かりません。そこでぬるいのを承知でネットの情報にも頼ることにしました。とはいっても鵜呑みにするわけではありません。良い評価を得ている幾つかの店の前まで実際に足を運び、店構えを見たり可能であれば中の様子を窺ったりしました。その結果として暖簾をくぐったのが春海でした。

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市街地のまさに真ん中にあり、通りに出された看板などから訴えかけてくるものはありませんでした。しかし決め手となったのは、階段を上がって二階の入口の前まで行くと佇まいが良かったからです。意を決して中に入ると、カウンターに独酌の先客が二人もいます。余程の大都市でない限りなかなか見られないこの光景に、この店は間違いがなかろうと安心感が湧いてきました。

果たしててらいのない居酒屋らしい居酒屋でした。刺身のネタもどれも上々、五点盛りともなるとツマも幾つかの種類が使われているのですが、たとえば生玉葱などが癖がなくて美味なのです。魚のネタは勿論ですが、こういうところで仕入れや調理が誠実かどうか分かるものです。内装にくたびれているところも散見するなど、全く隙が無いわけではありません。しかし地方都市でこうした虚飾のない実力店と巡り合えただけで完勝と言えるでしょう。私の後からも独酌の御仁がやって来ました。

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漸くこの店を訪ねることが出来ました。教祖が絶賛する安里の老舗、うりずんです。創業昭和四十七年、今年で四十六年目という歴史を誇ります。これは沖縄が返還された年であり、また私と同い年ということになります。自分はこの店に見合う人物であるだろうか、そんなことも思いながら暖簾をくぐりました。
店内の雰囲気は抜群です。十席のカウンターは真ん中で直角に折れていて、両辺の長さは同じです。正方形の二辺を思い浮かべてもらえばいいかと思います。そのカウンターに囲われて飲み物だけを供する離れの厨房があり、そこには泡盛を寝かせた古く大きく重厚な甕が四つ置かれています。そのうちの一つは人の姿ほどもある巨大さです。各所は使い込まれた味わいを湛えており、照明も明る過ぎず暗過ぎず。
襟を正して味わいたくなるような数々の料理の中から、今回は揚げたジーマミー豆腐、豚のチーイリチー、そして豆腐ようを選びました。どれも素晴らしい味わいです。そして甕から汲み上げられる十二年ものの古酒を所望しました。一合弱で1,500円となかなかの値段ですが、ここは金の使いどころです。これも秀逸な味わいで、余りにすいすい入ってしまうので危険な飲み物でもあります。生ビールにこの古酒をカラカラで二杯、それに料理三皿で五千円とちょっとですから、むしろ安いと感じました。

かように素晴らしい店なのですが、誠に残念ながら今回は二つの理由により存分には楽しめませんでした。一つは自分自身の問題で、昼にパンを食べ過ぎたせいで十分に腹が減っていなかったのです。パンは腹持ちがしない、満腹になってもすぐに腹が減るという勝手な思い込みからつい食べ過ぎてしまったわけですが、意外とそうでもなく、また自身の年齢をもっと考えるべきでしたorz
これは完全な自業自得ですが、もう一つは不運でした。カウンターの隣客の二人連れが最悪だったのです。一言で言えば馬鹿で下品な女の典型でした。まず、何か一言発する度に汚い笑い声を伴わなければ会話というものが出来ないようでした。そしてとにかく声が大きい。教祖の絶賛は雰囲気に関する記述が多く、静かな三線の音楽を聴いていると…とあります。しかしそんなものはあったものじゃありません。すぐ隣りで耳をつんざくような笑い声を張り上げられて「げー、まじでー!」とやられるのだからほとほと参りました。
それにしても彼女達は、この店の客としてあるべき姿から自分達の振る舞いが著しく乖離していることを理解しないのでしょうか。周囲から度々向けられる視線に気付かないのでしょうか。私は反対側の隣りに座っている中年女性が投げかける軽蔑に満ちた眼差しを見逃しませんでした。これでもし香水が匂ったならば髪を掴んで表に引きずり出しているところでしたが、それがなかったのがせめて救いでした。

これは完全な不運であり、むろん店に非があるわけではありません。このような輩がいなければどのような雰囲気であったのか、気になるところです。那覇を去る前に一度は再訪したいものです。

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