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貴方はどっち派ですか(笑)
船が姫崎を回った瞬間、それまで陰に隠れていた弥彦山と多宝山が姿を現します。ほぼ同じ形の丸みを帯びた山容が二つ連なる様は、女性の乳房を連想させます。

それとともに後方に遠ざかりつつある佐渡島の全容が見渡せるようになってきます。佐渡はちょうど島の真ん中が細くくびれているのは地図で見ても一目瞭然ですが、今回実際に来てみて分かったのは、この地域が幅が狭いだけでなく低地になっているということです。そしてその前後は高い山地になっているのです。
見事なめりはりがあり、こちらも女性の体を連想させるものがあります。洋上から遠望する佐渡島は何ともセクシーなのです。

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曇り空の下両津港を出航しました。
十分な日数をかけて佐渡を満喫したのですが、実は一つだけ心残りがあります。もっとも自分の意志で敢えてやり残した事なので後悔はないと言えばないのですが、それが佐渡の居酒屋を訪ねなかったことです。

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最初はその気まんまんでいました。前にも述べたように、佐渡島は今回の日本一周で特に力を入れようと意気込んできたところです。雨の心配があろうとなかろうと、一日は宿に泊まって島の居酒屋の暖簾をくぐる。もちろん地の美味い魚と島の酒に迎えられて…こう思い描いていたのですが、待っていたのは両津の町の想像を超える寂れようという、厳しい現実でした。これならばスーパーで刺身を買ってキャンプ場で気兼ねなく飲んだ方がいい、という合理的な考えと、いや特筆すべき成果を得られなくとも島の宿に泊まって居酒屋で飲む風情をひとまず味わうべき、という旅心が葛藤しました。そして結局前者を選んだのです。

自分でもこれでよかったのだろうか、未だに少し引っ掛かっています。しかし佐渡を再訪する理由を一つ残したと今は思うことにしています。旅においては全てをやり切ってしまってはいけないという考えがここにあるのです。いつかまた佐渡へ行ってみたい、その時は今度こそ両津の港町の旅館に泊まって居酒屋の暖簾をくぐるのだ。その思いを秘めて新潟港に降り立ちたいと思います。

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フェリー乗り場に到着すると、一台のバイクの先客が。そしてまさかの荷物満載のカブでした。日本一周人のタカさんです。

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これから北海道目指して北上して行かれるそうで、せんさんに続いて連絡先を交換させていただきました。いずれまた何処かでお会いするであろうことは確実です(笑)

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本日の朝食は佐渡島での最後の食事でもあります。船の出航時刻は9時15分、これに対してフェリー乗り場の大食堂や軽食店が開くのは8時と、まことに良い按配です。が、そのような選択はあり得ないのですね(笑)

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有終の美を飾るのはもちろんこれ、すっかりはまってしまったセーブオンのハム大量サンドです。こいつをより美味く食べるためにと普段飲む習慣が全くない珈琲を合わせていることからも、気合の入り方が伝わるというものでしょう。

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おはようございます。五泊六日の滞在で、生まれて初めて来た佐渡を満喫することが出来ました。今日は島を発って本土に戻ります。
何といっても今回、天候に恵まれたのが大きかったです。二日目の朝と昨日の夕方に通り雨があったくらいで、まとまった雨は一度も降りませんでした。晴天の外海府海岸を二度も走れたのは恵まれ過ぎと言ってもいいでしょう。

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今回滞在したのは新穂ダムのキャンプ場です。上陸初日の夕方にテントを張って、そのまま五連泊しました。ここは何といっても立地が良いです。島のほぼ中央に位置しているので、今回の私のように日程に余裕があり、何処か拠点を決めて回りたいという人には大いにおすすめ出来ます。
無料で申し込みも不要という非常にありがたい施設です。そして車や人の出入りが殆どなくごく静かというのが美点です。落ち着いて過ごすことが出来ます。

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駐車場も広大で、サイトは草がやや深いですがこのように横付けが出来ます。キャンプ経験のある方ならお分かりかと思いますが、広い駐車場が目の前というのは撤収の際に理想的な条件です。

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トイレと炊事場もそこそこ清潔です。
両津と佐和田のほぼ中間にあり、買い出しはどちらへ行ってもいいですがバイクで20分走る必要があります。が、佐渡島で無料でテント泊出来る所の中では良い方ではないでしょうか。

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風呂は両津の星乃湯の他に、こちらの畑野温泉松泉閣です。キャンプ場からバイクで10分くらい、500円。全体的に広々としているのがよかったです。無休というのも頼もしいです。何処で風呂に入るかはその日の行程、経路によって決まるので、結局星乃湯には一回しか入れず、あとの四日間はここに世話になりました。
ちなみにこの松泉閣の目と鼻の先にセーブオンがあります。私は夕食の買い出しはスーパーでないと満足出来ないのですが、コンビニで十分という人はもう少し楽かと思います。

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続いてカブを洗車しました。とはいっても本格的には出来ないので濡れた雑巾できれいに拭き上げたということです。

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そして車体がきれいになることだけではありません。キャンプ用の椅子を固定するために追加したこの金具ですが、ボルトが結構緩んでいました。隅々まで車体を拭いていたからこそ発見出来たのだと思います。走行中に落ちるなどという事になる前に気付けてよかったです。もちろんすぐに増し締めしました。
他にも各所のボルトを点検します。ウィンドスクリーンを留めるボルトも一か所僅かながら緩んでいました。これはビビりの原因となり、速度を上げると不愉快な音を立てるのでこれも事前に対処出来てよかったです。

毎日移動ばかりを繰り返しているとこういう事をする余裕が持てなくなるので、やはりこういう日もたまには必要だと改めて思いました。

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今日は半休日にすると朝に言いました。午後になると早々にテントに帰還し、暫く昼寝していました。真っ昼間にテントの中で眠るのはどうしてこう気持ちがいいのでしょうか。

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そして休養日らしい行いといえば何といってもこれ。朝にも少し寝袋を干したのですが、今度はエアマットを干します。後ろの箱はこういう時にも大いに役立ってくれます。

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ハムサンドという伏兵の登場で出番が遅くなりましたが、これを食べずして佐渡を去るわけにはまいりません。本日の昼食にはセーブオンののり弁が漸く登場します。

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276円とは素晴らしいです。そして、ローソンののり弁はこれよりも高くておかずの種類が少なくて量も少ないのです。失ってしまうものの大きさがこののり弁一つに象徴されているかのようです。

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来た道を戻ってきて、ドンデンに上りました。そして山上には大佐渡スカイラインのさらに上をゆく素晴らしい景色が待っていました。

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両津湾から真野湾までを一望するのは一緒ながら、こちらは両津の町を間近に見て、その背後に弥彦山が聳えるという何とも妙なる眺めです。しかも細長い両津の町を縦方向から見るため、湾と湖の僅かな狭間に町が広がる特徴的な地形がよりよく分かります。さらに停泊中の佐渡汽船のフェリーが真横を向いているので、船の様子やその大きさがこれもよく分かります。

そして今日はこの季節にしては遠方の空気が明瞭で、本土の山並みが見渡せます。白眉は残雪を戴いた飯豊山、そしてこれも僅かに雪が残る鳥海山までを見渡す大展望です。
明瞭とは言っても写真で伝わる程ではありませんが、こんな景色が拝めるとは、あともう一日と佐渡滞在を延ばした甲斐がありました。

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豪快で変化に富んだ外海府に対して、内海府は日本中何処でも見られるようなありふれた海辺の風景です。でも予め分かっていた事です。しかし、朝のうちは気持ちよく晴れていたのが曇ってしまったのが唯一残念です。

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