即時更新でお届けする、日本一周の旅実況中継

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ご訪問ありがとうございます。筆者のビートです。
本ブログは単純明快な題名が表す通り、ホンダの原付バイク、スーパーカブに乗って日本一周をし、その一部始終を報告していくものです。出発日は3月17日。それまで約一ヶ月ありますが、まずは準備の様子を逐一綴ってゆきます。
前ブログからお越し下さった方も、ありがとうございます。引き続きよろしくお願い致します。

書きたいことは山ほどあるので、出発前も毎日かそれに近い頻度での更新になると思います。文章が多めの堅苦しいブログですが、お付き合い下されば幸いです。
尚、ブログの題名の頭に「続」とありますが、私にとってこれが二度目の日本一周となります。前回の日本一周の様子を書いた前ブログにもよろしければお越し下さい。
http://tetsupipe.blog76.fc2.com/

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この日本に住んでいて、たとえバイクに全く興味が無かったとしても、スーパーカブを見たことがない人は恐らく一人もいないでしょう。郵便配達や新聞配達でお馴染みのあのバイクがスーパーカブです。他にも蕎麦屋の出前に使われたり、市場の中で運搬に使われたり、都心のビル街から住宅地、漁村や農村まで、全国でその姿を見ない所はありません。

そんな「働くバイク」の代表格であるスーパーカブですが、道路の端っこをごくゆっくりと走っている様を思い浮かべる方も多いかと思います。しかし、それは多くの場合エンジンの排気量が50ccのカブです。現在国内で販売されているカブは50ccの他に110ccの強力エンジン版があります。私の愛車はこのスーパーカブ110です。

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110ccのカブは淀みなく加速して法定速度の上限である時速60kmに簡単に達し、車の流れに乗れるので、安全に走ることが出来ます。また50ccのバイクのように時速30km制限や二段階右折などの煩わしい制約もありません。それでいながらかかる維持費は50ccと殆ど変わらず、年間2,400円の自動車税を払うだけでいいので(重量税は無料)、車などに比べればまさに格安、いいとこ取りの乗り物だと言えます。

実際のところこのあたりの排気量のバイクは通勤の足として圧倒的な人気があり、販売も安定しています。これに加えてスーパーカブは燃費性能がずば抜けて良い、積載性が高い、耐久性も高いなどなど、旅の足として絶大な魅力があります。そんなスーパーカブの魅力について、次の記事でさらに詳しく書いてみたいと思います。

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「本当は自転車で日本一周したかったんだけど、金が無いから諦めてカブにしました」
これは私がかつて北海道のキャンプ場で出会った旅人から聞かされた言葉です。非常に強く印象に残っている一言なのですが、スーパーカブの何たるかをよく表していると思います。

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スーパーカブは本来、配達のために開発されたバイクです。そんなカブを長旅の足に選ぶというのは逆転の発想のようにも思えますが、これをやっている人はかなり沢山いるのです。
旅の足としてのスーパーカブの魅力、これについてはもう語り尽くされた感がありますが、十数年も乗り継いでいる熱心なカブ愛好者でありカブ乗りを自任する者としては、旅立ちに先立って改めて自分の言葉でこれについて書かないわけにはいきません。

簡単に言うなら、積載性、耐久性、燃費性能が極めて優れているからです。それも、どれをとってもあらゆる二輪車の中で最強ではないかという程に秀でています。こう言われて、それならば旅の足に向いているのは当然じゃないか、と思われた方もいらっしゃるでしょう。そうなのです、当然も当然なのです。しかしそれではここで話が終わってしまうので(笑)もう少し詳しく続けましょう。

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積載性については語るまでもないでしょう。新聞配達や市場内での運搬などが良い例ですが、二輪車にこんなにも沢山の物が積めるのかと驚かされます。日本国内の使われ方などまだ大人しい方で、「スーパーカブ 過積載」で検索すると海外のこのような画像が幾らでも見付かります。
家族七人が一台のカブに乗っている写真などもありました。もはや曲芸の域ですが、それをやる人間もさることながら、その状態で平然と走ってしまうカブの積載性と耐久性にもまた驚くべきでしょう。

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カブの燃費性能はつとに有名です。私自身の場合でも、短距離の町乗りの繰り返しでもリッターあたり50kmを割ることはありません。北海道などに行くと軽くリッター60km台に乗り、日によっては70km台に届こうかという時もあります。
ここで冒頭の言葉を思い返して下さい。スーパーカブはこの地上で最も経済的な移動方法だと言われているのです。一定以上の距離を移動しようとした時、徒歩よりも、自転車よりも、車よりも、ラクダよりも金がかからないのです。

こんなところでしょうか。つまるところ「速く移動したい、高速道路にも乗りたい」という場合を除いて、長旅の足としての欠点が見当たりません。少なくとも私にとって、日本一周の相方はスーパーカブしか考えられないのです。
でも、これらの事は言わば後追いの理屈付けのようなものです。根っこにあるのは、スーパーカブが大好きだからという思いに他なりません。
スーパーカブには独自の世界、鮮やかな個性、圧倒的な存在感があります。そしてそれは奇をてらったものではなく、合理一辺倒で虚飾なき道具としての質を磨いてきたが故の産物であるところが素晴らしいのです。そんなスーパーカブが私は大好きなのです。信頼と愛情を寄せられる相方と日本一周に旅立てることを幸せに思います。

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ブロガーの旅人ならば誰もが避けて通れないのが旅先でのネット接続、およびデータ通信量の問題でしょう。今日はこれについての話です。このブログにしては珍しく数字と片仮名が沢山出てきますが、それで気分が悪くなるという方はまた明日お越し下さい(笑)

まず結論から言いますと、私はスマートフォンのキャリアのLTE通信の上限を20Gで契約しているので、これで全てがまかなえてしまいます。パソコンはスマホのテザリングでネットに接続します。スマホそれ自体の通信と合わせて、これだけの容量があればお釣りが来ます。
と、こう言ってしまうとここで話は終わりなのですが、それでは余りにつまらないのでもう少し詳しく続けましょう。
キャリアの通信を大容量で契約しているなどと言うと、「割高」「贅沢」と思われるかも知れません。私も最初はそういう印象を持っていました。むろん色々調べたりした上で、紆余曲折を経てこうなったのです。

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最初は格安SIMを使ってWiFi接続をして、スマホの通信量を補完することを考えました。しかしここで壁となるのがWiFiルーターです。モバイルルーターの相場は1万5千~2万円くらいが主流で、思っていたよりもずっと高かったのです。頑張って格安品を探したり中古品を求めるなりして仮にこれを1万円に抑えたとしても、初期工事費に3千円かかります。この額はどの事業者でも変わりません。

私が利用している携帯のキャリアはドコモですが、格安SIMでもたとえばDMMモバイルのようにドコモ系のものならば、SIMロック解除をしなくてもドコモ製の機器にそのまま使えるようです。するとスマホのSIMカードを入れ替えてルーター代わりにするという荒技が思い浮かぶのですが、パソコンをネットに繋ぐ度にSIMカードを抜き差しし、さらにその間は通話やキャリアメールのやり取りが出来ないなどという七面倒臭いことは流石にやっていられません。
となるとやはりモバイルルーターを新たに購入することになります。DMMモバイルは通信量1G単位で細かく契約を選べるのですが、3Gで月額850円と、確かに通信費は格安です。しかし初期費用1万3千円の元を取らねばならない事を考えると、総合的に考えて大手キャリアのLTE通信に対してそこまで大きな利はありません。世の中上手い話はそうないということですね。
そもそもドコモなんかやめてスマホを格安SIMに乗り換えればいいではないか、と言う方もいるかと思います。しかしそれはまた全く別の話であって、少なくとも今の私にとっては現実的ではありません。

そんな事をあれこれ考えているうちに、スマホの料金プランを古いやつのままずっと放置していたことに気付いたのです。早速ドコモショップへ行って見直しをしたところ、これまでとほぼ全く変わらない支払い額で上限を7Gから20Gのプランに変更出来ることが分かりました。これで腹は決まりました。私の場合ドコモの携帯をもう二十年も使っているので、月に800円の割引きが利いているというのも大きいです。
まんまと大手キャリアに囲われていると言われればまさにその通り、私自身もそう思います。釈然としない部分があるのも事実です。しかし、大容量契約をしてスマホのテザリングだけで全てをまかなうというやり方には大きな利点があります。

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一つは言うまでもなく、持ち物が少なくて済むことです。ルーターなど持たず、パソコンとスマホだけでいいのですから身軽です。
そしてもう一つの利点は、何も気にせず思う存分にパソコンをネットに繋げることです。少なくとも私の使い方では、毎日毎日パソコンをテザリングしてフルブラウザでネットに繋ぎまくり、さらにスマホ自体の通信量をこれに加えても、月に20Gも使うことは絶対にあり得ません。これならば通信量をいちいち気にする必要もないし、WiFiが飛んでいる場所を探す必要もないのです。
これは精神的に自由になれることを意味しています。そしてそれは旅においてとても重要なことです。この自由を買うためであれば、仮に多少割高であったとしても払う価値は十分にあると考えています。

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旅立ちに際して新たに買わなければならない物が、何だかんだで結構あるものです。昨日は色々な買い物をしました。

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まずは毎度お馴染みに2りんかんへ。

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そしてこれを購入しました。現代の長旅では必須と言える、バイクのバッテリーから電源を取り出す機器です。
最近ではUSB出力が付いているものが人気のようですが、私は昔ながらの直流12V一口だけのものを買いました。スマートフォンの他にも、電気髭剃りやエネループなど充電したい物が幾つかあるからです。インバーターは既に手元にあるので、スマホを含め全ての電気製品はインバーターを介して交流100Vコンセントから充電します。やはりこのやり方が一番安心感があります。
予備のヒューズも併せて購入です。

早速取り付け作業を、と言いたいところですが、まだ出来ません。というのは、カブの後ろの荷台に箱を載せて、その箱の下側に穴を開けて配線を箱の中に引き込みたいからです。そうすれば雨の日でもあらゆる物を充電することが出来ます。究極の目的は、走りながらノートパソコンを充電することです。
こうなると、バッテリーから配線を取る作業と荷台に箱を装着する作業を同時並行で行わなければなりません。しかし箱がまだ届かないのです。箱は受注生産で日数がかかるということだったので、既に先日注文してあります。来週の半ばに届くようです。これが届くと出発の準備がいよいよ本格化します。

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それから2りんかんではブーツカバーも買おうと思っていたのですが、一番欲しかった製品が店頭で売られていなかったので、こちらはネットで購入しました。
さらにネットでキャンプ道具三点も購入しました。

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寝袋とランタンです。
実は寝袋もランタンも、まだ十分に使える物を所持しているのですが、それでも今回敢えて新しい物を買いました。勿体ないのは承知の上です。その理由については前ブログの下記の記事に詳しく書きましたので、よろしければご参照下さい。
 寝袋について
 ランタンについて


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あとキャンプ道具のもう一点は、エアマットです。この品についてはメーカーに在庫なし、ネット市場でも残数僅少となっていたので、先日慌てて注文しました。

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そして今日先程、ランタンが早くも届きました。他の品も明日以降順次届くことになっています。こうして新たに買った物も含めて、旅の持ち物については追って紹介していきます。

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今日は旅の相方となるカブを紹介したいと思います。

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これが今現在の様子です。つい先程撮ったばかりの写真です。
丸目の初代カブ110、JA07型です。色はプコブルーという薄い水色です。強く気に入ってこの色を選んだわけではなく、後から追加された色で玉数が少ないからという理由だったのですが、この色がもっとも生産台数が少ないので結果としてやはり正解でした。

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ちなみにこれが今から六年前、納車した日に撮った写真です。カブ好きの方、カブ110乗りの方ならこの怪しさが分かるでしょう。

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既にフロントキャリア、西川の強化サイドスタンド、武川のリアサス、カブ110プロ用の大型リアキャリアを装着した状態で納車したのです(笑)
いかに旅のことしか考えていないか、カブを旅の足としか捉えていないかということです。

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しかしながら、今の時点で既に9,720kmも走行してしまっています。過去に五ヶ月間だけこのカブで通勤していたこと、それから五年前と四年前に十日間ほどの北海道ツーリングに行ったのが主な要因ですが、それだけではありません。やはり細かな雑用での短距離の走行も、積もり積もれば大きいのです。本当はもっと早く日本一周を再開するつもりでした。しかし七年もの期間がかかってしまった自分が悪いのです。
旅に出られないまま愛車の走行距離が伸びてゆくことに心を痛め続けてきましたが、何とかぎりぎり一万キロの線は死守しました。一万キロを超える前に旅立てることに安堵しています。

話が脱線したのでカブの紹介に戻りましょう。前述の前キャリア及びそれを使って載せた前カゴ、強化サイドスタンド、武川のサス、大型後キャリアの他に一点だけ改造している点があります。それがウインカーを透明のものに交換していることです。

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元来私はこのような自己目的化された、車両の基本性能を変化させない改造にはまったく興味が無いのですが、これは唯一の例外です。交換した理由は、偏に車両後部の色彩がごちゃごちゃしていてくどいからです。車体の水色、ナンバーのピンク色、リアサスの黄色、ここにさらにウインカーの橙色まで加わるといかにもしつこくて嫌な感じだったのです。

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タイヤは前がミシュランのM35。

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後ろはピレリーのシティデーモンを今は履いています。
実は前後タイヤ共につい先日交換したばかりで、それから殆ど距離を走っていません。だからタイヤの性質も掴んでいないのですが、M35は後ろにですが過去に履いていたことがあるし、前評判からしてもどちらも何ら心配は要らないでしょう。
むしろ気になるのは耐摩耗性です。荷物満載の状態で、これらのタイヤが果たして何キロ持ってくれるのでしょうか。

さああとは後部に乗っているこの巨大な箱です。これは出発前に別の箱に交換します。それについては交換後にまた報告します。

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今回の日本一周のために新たに買い揃えた物が、昨日までに一通り届きました。

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左から、
寝袋(モンベル、バロウバッグ#5)
エアマット(スノーピーク、インフレータブルマット マウンテンL)
LEDランタン(ジェントス、SOL144-S)
ブーツカバー(ラフアンドロード、エマージェンシーシューズカバーL)

全ての品はすぐに開けて不良品でないかどうか確認しました。

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モンベルの寝袋について、私が改めてくどくど語るまでもないでしょう。

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鮮やかな青色が心地好いです。私が一番好きな色です。

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スノーピークのエアマット、1万2千円という価格を高いと思われる方も多いのではないでしょうか。しかしポンプ機能付きの収納袋はたいへん良い物で、この金額を払う価値はあると断言出来ます。
唯一残念なのは(この写真では伝わりにくいですが)蛍光色に近い明るい黄緑色です。だってこれではだらだら寝たい時や昼寝をしたい時にテントの中が明るくなって眩しいでしょう(笑)
以前はこの品、灰色で具合が良かったんですがね…

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ブーツカバーは2千円という値段に相応の安っぽさはありますが、信頼のラフロ製なので性能については何の心配もしていません。

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何よりこの携帯性です。手の平に収まる小ささです。

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薄っぺらい袋に入って普通郵便で届いたのには驚きましたが(笑)
(ブーツカバーを新たに購入した経緯についてはこちらをご参照下さい)

最後にジェントスのLEDランタンですが、その性能の高さに驚かされました。これについては特に感心したので、別の記事で詳しく書きます。
またテントや調理器具のように、新たに買うことはせずこれまでに使っていたやつをそのまま持って行く物も多数あります。
そして、まだ全ての道具が調ったわけではありません。バイクの後ろに載せる箱など大物が残っています。全ての持ち物が手元に揃い、確認が出来たところでそれらを一つずつ紹介していきます。もう暫くお待ち下さい。

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昨日はカブに前部の風防、ウインドシールドを取り付けました。

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このウインドシールド、購入したのは実は五年も前のことです。当時、カブ110が現行の二代目(JA10型)にモデルチェンジされました。まず驚いたのは、角目ライトを筆頭とした大幅なデザインの変化です。そして即座に思いました。これでウインドシールドは先代モデルと共用出来ないと。
自分の乗っている先代カブ110(JA07型)用のウインドシールドも生産中止になってしまうだろうから、新品の在庫が市中に出回っているうちに押さえておかなくては。そう思って買っておいたのです。
(購入時の記事はこちら)
買ったけれどすぐに装着することはしませんでした。普段使いで劣化させるのが嫌だったからです。来るべき日本一周の時までとっておこうと思いました。文字通りの温存です。そして遂にその時が来たのです。これを装着して、いよいよ旅立ちの実感が強くなってきました。

それはいいのですが、取り付けの作業は予想を超えて面倒で、大変なものでした。
説明書を見ると、まずバッテリーからマイナス端子を外せとあります。風防を取り付けるのに何故そんな事をしなければならないのか。カブ90のシールド取り付けの時はこんな作業は要らなかった筈です。釈然としませんでしたが、私のように電気の知識も整備の経験も乏しい者はとりあえず言われた通りにするしかありません。

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余談ですが、この説明書を見ていて子供の頃のプラモデル作りを思い出しました(笑)

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そのようなわけで、まずはバッテリーからマイナス端子を外します。

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さらに説明書に従うままにヘッドライトを外します。

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続いてミラーを取り外します。

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それからヘッドライト内部のカプラーを外したのですが、これが非常に固くて、最後はペンチを使ってぐりぐりと引っ張って漸く外れました。時間がかかったし、握力を奪われました。

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さらには、スピードメーターケーブルまで抜けという指示です。

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まだ続きます。これはハンドルを下から見上げたところですが、三箇所のネジを外します。ドライバーを真っ直ぐ当てるのが難しい作業なので、山を舐めないように注意してやりました。

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ここまでやったところでハンドルカバーが外せるのですが、これがまた難物でした。とても固いのです。固いだけならまだしも、カブ110はこのように各所がプラスチックで出来ているので、力を加えるとたわむし、外しにかかるとあちこちから「バキッ!」という音が聞こえて心臓によろしくありません。この作業もかなり時間を食いました。

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ハンドルカバーをずらしたところで、この不思議な部品を二本のネジで固定します。

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二本のネジのうち左側の長い方は位置を決めるためだけの仮付けだったので、またすぐに外します。そしてハンドルカバーやヘッドライト、ケーブルやバッテリー端子など全て元に戻していきます。

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何と、あろうことかこの右側ミラーの台座のような部品をここに装着するためだけに、ここまでの面倒な幾つもの作業が必要だったのです。
これには呆れました。構造が悪いとしか言いようがありません。繰り返しますが、カブ90のウインドシールド取り付けの時にはこんな面倒な手順は必要なかったのです。
ウインドシールドの造りが悪いのか、それともバイクの側に問題があるのか。何れにせよ退化することは何事か。加えて腹立たしいのは、格安の互換品バッテリーを使っているので、外したマイナス端子を取り付けるのがとても面倒なのです。
(しかし今回もこより大作戦で難なく乗り切ったのですが)

実に虚しくばかばかしい作業でしたが、憤っていても仕方ありません。頻繁に付けたり外したりする物ではないし、あちこち分解することによってカブの構造に詳しくなったと前向きに捉えることにしました。

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一時間以上が経過し、手も大分疲れたところで漸く核心の作業に入れました。左右の取り付け台座にミラーを固定します。

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そしてミラーを取り付けた台座を、左右のミラー穴に固定します。ここまで来ると出来上がりの姿が想像出来ます。

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ウインドシールドの四つの穴にゴムの部品をはめ込みます。

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この四つの穴を介してシールドを台座に固定します。

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ミラーの角度を調整して、各所のネジを本締めすれば取り付け完了です。

最後に灯火類の点灯と、速度計が正しく動くことを確認したら全工程終了です。
さあこれで、長距離を走る時の疲労が大幅に軽減されます。また、気温が低い時や向かい風の中を走る時に体が冷えるのも防いでくれます。
それはいいのですが、このカブ110のウインドシールド、カブ90のそれと比べて構造以外にも大いに残念な点がもう一つあったのですorz
(つづく)

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この写真は前回の日本一周の際の何気ない一枚ですが、カブ90の前部、ハンドル周りに注目してみて下さい。ここを拡大すると…

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このようにA4版の透明ケースの中にツーリングマップルを入れ、ウインドシールドを使って固定していたのです。地図を見開きの状態でいつでも見られるし、雨でも濡れないし、簡単に着脱出来るし、材料費も格安。あらゆる装備の中でもとりわけ完成度が高く、自慢の一品でした。
ところが昨日取り付けたカブ110のウインドシールドは形状が少し違ったのです。

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このように左右の台座の間隔が狭いため、A4版ケースが入りませんorz
しかし、ここで簡単に引き下がるわけにはいきません。前回の旅よりも装備が退化するのは許されないのです。あれこれ考えているうちに妙案が閃きました。そして向かったのは百均のダイソーです。

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買って来たのはこちら。他ならぬA4版透明ケース、そして帯状の細長いマジックテープです。さあ勘の良い方ならここで結末が見えたことでしょう。

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ケースのこの部分にマジックテープが通る大きさの穴を開けます。
こう書くのは簡単ですが、家庭用の小さなカッターでこの穴を開けるのはかなり根気の要る作業でした。

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マジックテープを中に通します。

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ウインドシールドを固定している取っ手に、マジックテープをしっかりと巻き付けます。

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どうだ!
これで完成です。

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この写真ではマジックテープの余った部分が右側にだらしなく垂れていますが、いずれ適当な長さに切ります。
マジックテープが振動や地図の重さに耐えられるのか、徐々に緩んだりずり落ちたりしてこないのか。ここが唯一最大の問題ですが、しっかりと固く巻きつけたところ、まず大丈夫だろうと思えました。試走してもし駄目だったら別のやり方を考えます。何といっても材料費は216円ですから、駄目だったらとっとと放棄して次の方策を考えられるところが良いのです。

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そして、完成して喜んでいるばかりではありません。すぐさま「この空間を有効活用出来ないだろうか」と考えてしまうのが旅人の性癖です(笑)
いずれにせよ、こうしてあれこれ考えて試すのが出発前のもっとも楽しい時間なのです。

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出発前に新しく買い揃えた物の中で一番の大物、後ろの荷台に載せる箱が届きました。

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どーん
大きさを伝えるためと、荷札に書かれた住所や名前を隠すためにペットボトルを置いてみました(笑)
エス・ケー・ワイという会社のラージBOXという商品です。

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前回の日本一周の際は、松田技研という会社の二輪トランクSTDという箱を載せていました。ところが、この品は今はもう作っていないようでした。
ネットでバイク便の箱を販売しているところを検索すると、エス・ケー・ワイ以外に「バイク便ベアーズ」や「JMS」などの頁が見付かります。このうちバイク便ベアーズは値段が高いので却下。JMSの箱は背中に当たる前部が湾曲していて使い勝手が良くなさそうなのでこれも敬遠して、値段が手頃で四辺が直線の箱を販売しているエス・ケー・ワイを選びました。

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大きさは長さが640mm、幅が430mm、高さが470mmです。これだと容量は100リットルくらいあるのでしょうか。カブの荷台に載せて日本一周に使うには小さ過ぎず大き過ぎず、まさに理想的な大きさです。
値段は2万7千円でした。

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さて、これはメーカーのHPに載っている商品の写真です。上の写真、私の手元に届いた物と細部が少し違っていることに気付かれたかと思います。
この箱は受注生産ということで、注文してから届くまでに一週間くらいかかりました。しかしそれは、自分の細かい好みを聞いてもらえるということでもあります。三箇所変更してもらいました。
まず、カブの荷台にボルトを使って固定出来るので、下側についているフックは必要ありません。これを省いてもらいました。このお陰で800円も値引きしてもらえました。

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それから、鍵はより大型で頑丈な物に替えても値段は変わらないとのことで、先方の社員にもそれを勧められたので、迷わずそちらに変更してもらいました。三つ目の変更点は、蓋に付いているJ字フックを端の方に寄せてもらったことです。

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さて、カブにはこれまでホームセンターで買った大きな箱を載せていました。価格は2千円程度と安価な物で、容量も十分過ぎる程あります。
(むしろ大きすぎて幾つか問題がありますが)

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このように鍵も掛けられます。
この箱でも十分といえば十分だったのです。難点を挙げるとするなら、堅牢でないこと、雨の日に蓋に水が溜まってしまうことくらいですが、それとて大きな問題ではありません。それでも敢えて、高価なバイク便用の箱を買い求めました。
何故かというと、「非の打ち所のない完璧な旅仕様のバイクを完成させたかった」という思いに因ります。つまるところ完全なる自己満足ですが、この旅においては合理だけでなく、それ以上のものを求めているということです。人生の集大成だと思っているこの日本一周に懸ける思い、この箱を買ったのはその表れとでも言ったらいいでしょうか。

さて、この箱の取り付けが出発前の仕事の最大の山場となります。単に荷台に固定するだけでなく、前述した通りにバッテリーからの配線取り出し、それからサイドバッグを留めるベルトの取り回しと、三つの作業を同時並行で行わなければなりません。
天候の良い日にじっくりやりたいと思います。むろん作業の一部始終はここで報告します。

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