即時更新でお届けする、日本一周の旅実況中継

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昨日は雨が上がって青空が広がったものの強風が残っていたため停滞を余儀なくされ、たいへんもどかしい思いをしました。しかしこれが逆に奏功したこともあります。それこそが、平日になったところで仙台に投宿出来ることです。今日は仙台市内にある安宿に投宿し、満を持して居酒屋を訪ねます。
前回の日本一周では、宮城県には触れることもしませんでした。今日は米どころを感じられる風景の中を走り、温泉に二湯入って、そして仙台の町に泊まって居酒屋を訪ねる。宮城県に足跡を残したと胸を張って言えるでしょう。

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宿でシャワーを浴び、時間配分も申し分なし。万全の態勢で繁華街の中心へ向かって歩いていると、予期せぬ誘惑が、それも強烈なやつが現れました。大きな公園を丸ごと使って仙台オクトーバフェストなるものが催されているのです。有名なミュンヘンのビール祭りに倣ったものですが、巨大なテントの中には既に始めている人が大勢見えます。
喉が鳴る、などというと抽象的な表現と思われるでしょうか。人間の喉というのは本当に鳴るということを確認しました。居酒屋に入る前に軽くジョッキ二杯くらいやっていきたい…

しかし、ただでさえ仙台では課題が多く、ごく軽くとはいえ昼を食べてしまったことをやはり後悔しているくらいです。オクトーバフェストは東京でも行ける、いやそもそもがミュンヘンの祭りではないか。そう思い直し、何とか振り切って歩を進めました。

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意表を突いて一軒目は牛タンの専門店、閣にやって来ました。本日の最大の目当てである源氏を最初に訪ねなかったのには理由があります。
まず、この閣はいつも混んでいてなかなか入れないのです。だから開店一番で来てみたいと予て思っていました。また、源氏はどちらかというとビールよりも酒が似合う店です。この点においては先発向きではないと言えます。あと一つ、牛タンは高価なので、それ程沢山は食べないというのがあります。せいぜい二人前までで、小腹を満たす程度の量です。これならば前座としてはむしろ好都合と言えるでしょう。

17時の開店とまさに同時に店の前に行くと、何と三組もの先客が開店を待ち構えていました。何れも二人連れ、つまり先客は六人です。そしてカウンターは七席。その末席に滑り込んだわけですが、一歩遅かったら面倒なことになっていました。私の次に来た客が空席待ちを告げられていたのです。
驚くべきことに、テーブル席は全て予約で埋まっていたのです。だからこそ開店を待ち構えていた先客が全て二人連れであったにもかかわらずカウンターに詰め込まれたというわけです。まさに間一髪、ぎりぎりのところでした。

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タン焼きは厚く柔らかく香ばしく、素晴らしい味わいです。お通しのタンの角煮も絶品。余計な物を置かず整然とした店内の佇まいも実に好感が持てます。しかし平日でもここまで混んでいる店というのはそれだけで興醒めです。今後この店を訪ねる際はよくよく慎重にいかねばならないでしょう。

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二軒目で漸く真打ちが登場です。訪ねるは文化横丁の源氏です。教祖こと太田和彦氏の著作に登場する居酒屋を訪ね歩くようになって、かれこれ十年以上が経つでしょうか。その中でも特に感動し、自身の中で東日本の横綱と位置付けている店です。ここを再訪出来たことを心から嬉しく思います。

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この店の特徴を端的に言うなら、薄暗くそしてとにかく静かだということです。声を張って話す者など誰もおらず、皆がごく静かに酒とその場に居ることを楽しんでいる。勿論それだけではなく、この店に惹かれるのには他にも様々な要素があるのですが、最大の魅力はこの事に尽きます。西の横綱たる名古屋の大甚本店が活気漲る大衆酒場の最高峰ならば、こちらは静かな大人の居酒屋の最高峰です。

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三軒目に再び牛タンを、と思ったのですが、予期せぬ展開の連続となりました。まず、旨味太助、味太助ともに閉まっているという大誤算が発生しました。昨日が祝日だったことが関係しているのでしょうか。ともかく開いていないものはどうしようもありません。
そこですぐさま分店いまいへ足を運びました。するとこちらも様子がややおかしい。暖簾は出ているのですが、袖看板の明かりが落とされ、さらに一段上に片付けられているのです。ともかく暖簾をくぐると席へ通され、一安心しました。そして牛タンが最後の一人前しかないと告げられました。何ということか、閣に続いてのぎりぎりの滑り込みだったのです。ともかく生ビールと牛タン焼きにありつけたのは幸いでした。が、この後さらなる僥倖が待っていました。

閉店間際に滑り込んだことが逆に功を奏したようで、まずテールスープに見たことがないくらい肉がごろごろ入った状態で供されたのです。恐らく残った肉を全てぶち込んだ、いやぶち込んでくれたのでしょう。さらには酒を所望すると、一升瓶の底に少し残った酒を振舞ってもらいました。おまけにスープに入れるテール肉の切れ端を唐辛子と酢に漬けたもの、これは常連若しくはまかないにしか出さない物らしいのですが、それまでたっぷりと振る舞ってもらったのです。何とも幸運続きです。これは狙って出来る事ではなく、偶然の結果としての幸運だけに余計に旅の中の印象的な一幕となりました。
そして実は牛タンをさっといただいて四軒目に再び居酒屋へ、と思っていたのですが、これがなくなりました。しかし勿論何ら不満はありません。

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