
おはようございます。高速船の乗り放題切符を活用しての三日連続の日帰り離島巡りが終わりました。今日はひとやすみ、活動の密度を下げて過ごします。とはいっても完全休養日というわけではありません。それなりに忙しかったりします。まず、時間は食わないものの一つ大事な用事があります。それから色々な食材がなくなってきたので買い出しも必要です。バイクでないと行けない所に朝食を食べ行きたい店があります。
何より大事なのは、この先の島旅の具体的な内容を早めに決めていかなければならないことです。というのは、ここにきて分かってきたのですが、波照間島を筆頭に離島の宿がかなり混んでいるのです。八年前に八重山に来た時との差は歴然としており、前回は天気など見て直前に決めていたのですが、それが通用しそうもないのです。
単に宿を早めにおさえればいいというものではありません。旅程を決めるためには他にも色々と細かい要素が絡んできて、それらを処理するためには調べなければならない事、確認しなければならない事が幾つも出てくるものです。今日は或いは離島情報の本やパソコンに噛り付いていることになるかも知れません。

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バイクでないと来られない場所で朝食を食べたかったとはここのことでした。とうふの比嘉という店にやって来ました。美ら宿の壁に貼ってある「朝ごはんマップ」に書いてあったのですが、豆腐を食べない日はない程に大好物な私にとっては、屋号だけで強い興味を惹かれるに十分です。果たして朝も六時半には開店し、手作り出来立てのゆし豆腐が食べられるとのこと。もっと早く存在を知っていればと後悔しました。市街地の北の外れ、畑と牧場の間を貫く未舗装の道を進んだ先にあります。何とも長閑な立地です。

品書きの一番上にあったゆし豆腐セットの大を注文しました。ゆし豆腐にご飯、まだ温かい豆乳という内容です。海洋食堂の豆腐に比べると色、香り、味がやや薄く、褒め称える程の美味ではないというのが正直な感想です。しかし色々な意味で健全な店です。値段も実に良心的で、セット大は450円でした。量が多過ぎたくらいで、小ならば350円です。どうやらかなりの人気らしく、私が入った時は幾つか空席があったのですが食べ終えて出る時には三組もの待ち客がいました。

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大事な用が一つあると言ったのは、友人達にパインを送ることでした。暇に飽かして希望とあらば送ると言ったところ、予想以上に旧友の仲間内で話が盛り上がり、五人にパインを送ることになったのです。市街地にも扱っている店は幾らでもありますが、ここはカブの機動性を活かす時です。二十分程田舎道を走って郊外の直売所にやって来ました。諸事情により発送に宅急便を使わねばならなかったのですが、こうなると店選びで迷わずに済むので却って楽なものです。

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朝に続いて昼も外食するなど珍しいことです。八年前にも訪ねたキミ食堂にやって来ました。注文するのは看板の品である味噌そばです。

先日食べたのりば食堂の野菜そばは、出汁と麺の風味が完全にとんでしまった残念なものでした。この味噌そばも炒めた野菜が乗っていますが、流石に老舗の看板だけあってそのような事はありません。それでも関東人の私には味噌の味や香りがやや弱く物足りなく思えてしまうのですが、食べ進めていくうちにこの出汁がくどさを感じずいくらでも飲める、絶妙なものだと気付くのです。
一つ残念なのは、おばちゃんがいかにもつまらなそうな顔をしてやっていて、店に全く活気がないのです。ピリ辛味噌そばも大いに気になるのですが、再訪するかは未知数です。

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高速船の魅力を語ればきりがありません。昨日までの三日間、私は熱狂していました。それは本来離島へ行くための手段である筈のこの高速船への乗船だけを切り取って考えても十分に魅力的であり、それどころか下手をすると島に居る時間よりも高速船に乗っている時間の方が旅情を感じられることすらある程です。


船首の部分に段ボール箱や生ビールの樽が積まれ、それを受け渡す作業が秀逸だと言いました。しかし荷物が積まれるのはそこだけではありません。強烈な日差しの下に晒すのはよろしくない物もあるし、破損しやすい物だってあります。それらは船内に持ち込まれることになります。小さな段ボール、酒瓶、ゴルフクラブ、瓶ビールの入ったケースにスーパーで夜のおかずでも買ったのではないかという小さなビニール袋まで、様々ですが、面白いのはその扱いです。

船内には特に荷物を置く場所として作られたところはありません。しかしちょっとした空きの空間は沢山あります。荷物を持ち込む人は皆、その場その場で具合の良さそうな場所を見付けて荷物を置いていくのです。それはまるで毎度目の前で新たに切られたジグソーパズルをはめていく作業を見ているようで、全く飽きません。そして船員による荷物の管理もほぼ全く行われていません。スーパーのビニール袋などはマジックで乱暴に名前が書かれているだけです。これが船室に乗っている人が自ら携えている物ならばいいのですが、それだけではなく船を介して石垣島の人から離島の人へ渡される物がとても多いのです。
数が多くない上に、送る方も受け取る方もそして船員も、皆が互いに分かっているのを前提にしているからこうして無造作に名前が書かれただけの物、場合によっては記名すらないものでもきちんと渡るのです。これがもし東京だったなら全ての荷物に番号なりが付され、送り手と受け手の双方に控えが手渡され、その管理の下でなければたとえ目の前に見慣れた自分の荷物があったとしても勝手に受け取ることは許されないでしょう。しかしそんなものは必要ないのです。
離島の静かな桟橋で荷物をそれぞれの台車に積んでいく島の人の素早さを見ていれば、その事がよく分かります。きっと全ての荷物を一瞥すれば、自分の物以外についても、石垣島の誰さんからうちの誰さんに何が渡されたか、それが分かってしまうのでしょう。離島の暮らしぶりというものがこの光景に凝縮されています。
宮古島と石垣島の共通点や違いについて何度も述べてきました。言うまでもない事ですが、最大の違いは石垣島はこうして船によって多くの島と結ばれていることです。宮古島にも属島がいくつもありますが、全てが橋で繋がったことによってこの違いがより際立ちました。八重山という海洋国の中枢たる佇まいこそが、石垣島の石垣島たる所以です。そしてそれを最も強烈に感じられるのが、離島ターミナルそして毎日慌しく行き交う高速船に他ならないのです。

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