即時更新でお届けする、日本一周の旅実況中継

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おはようございます。与那国島の旅も今日で八日目です。表題を最終日としましたが、実は石垣島に戻る船に乗るのは明日です。ただし明日の出港時刻は朝の十時、どんなに遅くとも九時半までには久部良の港へ行かなければなりません。つまり明日はただ帰るだけの日で、今日が島での事実上の最終日です。
今のところ考えている予定は改めて島をゆっくり一回りすること、それから昼に海人食堂を訪ねることです。簡単には再訪出来ない最果ての島旅をしっかりと心に刻みたいと思います。

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ところで昨日、ではなく日付け変わって今日、真夜中にとんでもない雨が降りました。先日石垣島で台風の直撃を食らった時、これまでの人生で最も強い風を体験しましたが、こんなにも大きな雨の音もこれまでに体験したことが果たしてあったろうかと思った程です。一時停電して冷房も扇風機も止まったため、それで目が覚めました。すぐに復旧したのが幸いでした。

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調べてみたところ、午前一時台に何と一時間38mmもの雨が降っていました。二時台と合わせて計66mm、やはり私にとって人生初体験の豪雨だったようです。しかしこれがすぐに海に流れ出してしまうのが沖縄の島であり、至って平凡で穏やかな朝を迎えました。

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ただしバイクカバーがかなり老朽化していて撥水能力は殆ど失われているので、カブは全体でしっとりと濡れています。それでも箱の中は一切の浸水もなく無害です。改めてFRP製ボックスの素晴らしさを感じました。

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本日も引き続きごく軽い朝食です。商店で買ってきたカレーパンと野菜ジュースです。目の前のパンをかじりつつも早くも気持ちは昼です。ミーバイの味噌汁、フエフキダイの煮付け、今思い返しても魅惑的です。果たして今日は海人食堂に日替わり定食は出るのでしょうか。最後の機会だけにそれを願って止みません。

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祖納から出発して時計回りに与那国島を一周しています。島にやって来た時、そして去る時、与那国島の何たるかを心と体に刻み込むにはと考えた時に、まずは一通り一周することしか考えられません。より多くの場所に足を運ぶことがやはり旅の真髄だと、そんな当たり前の事を今改めて感じています。

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また海人食堂を訪ね、中を覗き込んで日替わり定食があるようならこれを注文し、なければ立ち去って別の店を訪ねる。昨日述べた通りですが、これが今日の方針でした。どきどきしながら店内を窺うと、果たして一昨日、昨日はなかった日替わり定食を書いた黒板が掲げられていました。理想通りの展開、僥倖です。

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フエフキダイ丸々一尾の煮付けは豪快にして美しく、この定食がたったの800円で食べられていいのかと思います。煮付けの味付けはかなり濃く、甘辛いというより辛味が強いです。これは漁師料理そのままということでしょうか。与那国島での昼食は最高の締め括りが出来ました。海人食堂秀逸。

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海人食堂で昼食を終えた後、島を端から端まで横断して午前中にも訪れた東崎まで一気にやって来ました。何故かというと、ここに立って東の彼方からやって来るフェリーよなくにを迎えたら最高だろうと思ったからです。果たしてそれは叶いました。
私が東崎に着いた時、フェリーはまだごく遠くに小さく白い点にしか見えませんでした。しかし見渡す限りの水平線上に他に何者の姿もなく、それがフェリーよなくにであることは疑いようもありませんでした。こうも広大な景色の彼方からやって来るものを確信を持って迎えられるというのは、大海原と船だけが持つ資質であり、バイクや鉄道やバスの旅では絶対に味わえない無二の感慨です。

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東崎に二度もやって来たのはそれだけなく、もう一つ理由があります。十時半頃に一度来た時にはやや逆光気味だった上に潮位が高かったので、海の美しさを堪能出来なかったのです。自身与那国で最も美しい風景と位置付けたところだけに、これでは終われませんでした。これもこの時間に再訪したことで、最後に素晴らしい海の色を目に焼き付けることが出来ました。それにしても最後の今日またも晴天とは、与那国島ではつくづく天気に恵まれていました。

そして今目の前を通り過ぎたフェリーは今夜久部良港に停泊して、明日私が乗る石垣行きになります。これは他でもなく与那国の旅の終わりを告げる船がやって来たということです。壮大でありながらどこか寂しさを感じる光景です。

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詰み。

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一昨日入波平酒造の話をしましたが、与那国島にはあと二つ蔵があります。崎元酒造と国泉泡盛です。どちらも祖納の集落から南に外れた田舎にあり、特に国泉泡盛は周りに何も無い山の中にぽつんとあります。

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あと祖納の集落にこのような物件もあります。これはかつての蔵か、それとも倉庫か、はたまた酒屋でしょうか。何れも与那国でしか製造を許されていないアルコール度数60度の花酒を造っています。

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与那国島への別れの挨拶代わりに祖納の居酒屋も訪ねました。ビヤガーデンを名乗ってはいますがその要素はなく、普通の居酒屋です。そして国境と書いて「はて」と読みます。このあたりいかにも与那国島らしいです。
「海響」のような切れ味鋭い名店というわけではありません。しかし居酒屋らしい居酒屋で、悪くないです。店内は広々としていて席の間隔も広く、冷房がよく効き、寛げます。酒肴は健全な価格で供され種類も豊富。カウンターがないなど独酌に向かない部分もありますが、数人でゆんたくするにもうってつけです。屋号の通りに最果ての島に、このような居酒屋らしい店があるだけでも感謝しなければならないでしょう。

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