即時更新でお届けする、日本一周の旅実況中継

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昨日はゆっくり時間が取れる最後の平日で、いくつか野暮用をこなしました。明日は再び福岡の都心に出る用事があります。今日は狭間の一日、何も予定がありません。天気が良ければ布団を干したりカブを洗車したり整備したりと思っていたのですが、暗く曇って風は冷たく、予報でも一日曇りとあります。
雨の心配がないのであれば、肌寒いくらいが歩き回るのには絶好の気温です。借りた部屋の周辺に何があるのか、まだ完全には把握していません。日中歩き回り、夜はテレビで日本シリーズの観戦をすれば案外あっという間に一日が過ぎるかも知れません。

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昨日予告しました通りです。ひじき煮と金平牛蒡が復活し、白菜の漬け物を廃止しました。ヨーグルト、味噌汁、大根おろし、ひじき煮、金平御坊、目玉焼き、梅干し、ご飯、納豆、昨日スーパーで買っておいた豆腐ハンバーグです。那覇にいた時とほぼ同じですが、やはりこの形に落ち着きそうです。豆腐ハンバーグの部分だけが日によってコロッケやベーコンや前夜の晩酌のあての残りや缶詰の青魚に変わるというものです。

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どんどん晴れてきて、予報も好転しました。これは幸運です。早速歩いて出ました。一昨日列車で出掛けた際、箱崎宮前駅の造りに注目したわけですが、実はその目の前に趣味人として遥かに興味を惹かれるものがあったのです。西鉄の廃線跡を利用したバス専用道です。一昨日はじっくり調査する時間がありませんでした。

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路線バスを除き車両通行止めの標識の向こうに、緩やかなカーブを描く中途半端な幅の道が続き、建物はどれも背を向けています。一目でそれと分かる廃線跡です。ただしバスの本数はそう多くなく、専用道の区間も短く、果たして専用道にする必要があるかは疑問に思えます。鉄道はいつ廃止されていつ専用道になったのか、他にも同様の区間があるのか、要調査です。

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筥崎宮の前を通り、この専用道とも交差する旧唐津街道の風情も秀逸です。

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その後も歩きに歩いたのでまだ正午ながら十分に空腹です。本日の昼食はウエストでいただきます。うどんと天麩羅が別皿で提供されるのがこの店の特徴ですが、こうなると最後まで別々に食べるのか、それともいきなりうどんの上に乗せてしまうのか、地元ではどういう食べ方が主流なのか気になってきます。両隣は私と同じ男の一人客、これは観察するに丁度よいです。ところが右隣の男はうどんと天麩羅を別々に、左隣の男は上に乗せて食べているではありませんか(笑)

結局はかき揚げの三分の一程を別皿の状態のまま食べ、途中からうどんの上に乗せるという、面白くも何ともない結末です。これこそは各々の好みでしかないのでしょう。そんな事はともかくとして、これだけ大ぶりで具沢山で美味なかき揚げが乗ったうどんが450円とは変わらず良心的です。待ち客が出る盛況、地元で広く愛されるのも当然と言えるでしょう。

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居酒屋を訪ねるにあたって、店の周辺環境というのは特に重視していません。居酒屋で大事なのは一に酒、二に肴、三に店内の雰囲気や客あしらいであって、また居酒屋というのは原則として閉ざされた屋内であり、店外の様子も含めて味わうというところは殆どありません。

しかし稀に店の立地や、そこに至るまでの風情も含めて楽しめる店もあります。たとえば松本の「しづか」です。松本城の堀端にあるここは夜になると周りは暗く物音もなく、そこに忽然と老舗の大店が現れるのです。大店とはいってもその佇まいはあくまで品が良く物静かで、信州の旅の風情をしみじみと噛み締めることが出来ます。
この反対の方向性で面白い店もあります。池袋の「千登利」です。大鍋で長年作り続けられる絶品の煮込み豆腐はまさに老舗の仕事、それをあてに白木のカウンターで酒を酌むのは極上のひとときです。入口も紺色の暖簾がかかり実に上品。ところがこの店、猥雑の極みと言える池袋西口の只中にあり、毒々しい色合いの安酒場や風俗店の看板、ネオンの洪水の中に埋もれるようにして在るのです。客層の良さも含め、これぞ掃き溜めに鶴。この違和感の妙も含めて味わうのです。

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久し振りに周辺の風情も含めて味わいがあり、それが店の存在を際立たせている居酒屋と出会いました。本家藤よしです。場所は筥崎宮のすぐ近く。筑前国一宮であるこのお宮の参道は実に品が良く、凛とした空気が漂います。その参道と直交して真っ直ぐ伸びる唐津街道にこの店は建つのですが、この道も古く独特の風情に素晴らしいものがあります。

てかてかと光る大判の品書きや棚に多数の小物が飾られるなど、無粋なところも散見します。しかし古く丁寧に使い込まれた店内はやはり威厳を感じさせます。焼き鳥の店ですが、本日のおすすめを記した別紙には魚介の名も並んでいました。きっと魚も美味なのだろうと思い鯖の刺身を所望すると、果たしてこれが絶品でした。ネタの鮮度だけでなく、適切な飾り包丁や胡麻を少量あしらうなど仕事も万全。つまの茗荷にも良いものが使われていて、最高の箸休めです。
そして真打ちの焼き鳥へ。レバーが一本200円、タンや軟骨は一本400円と決して安くはありません。しかしタン、レバーは大ぶりで柔らかく適度な汁気があって、素晴らしい美味でした。一方で皮やつくねはそこまでのものではなく、値段を考えると物足りなく思えます。ネタによってばらつきがあるのです。全体的に感動して褒め称える程ではないものの、様々な要素を含めて考えれば名店と言っていいでしょう。筥崎宮の参道の屋台から始まって創業69年、地元の人に愛され続けているのも納得がいきます。

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