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昨夜の話の続きです。
バイクで移動してテント泊をする。かくも雨に弱い旅のやり方の不便なところ、辛いところを嫌という程味わって、それでも尚そんな旅を続けるのは何故か。その答えは簡単です。鍵は「しまなみ海道」と「沖縄」です。

オートバイに乗ってあちこち旅する人は、ではどこに魅力を感じてそうしているのでしょうか。バイクが好きだから。走行自体が気持ちいいから。金がかからないから。自由になれるから。色々な理由があるでしょう。そして誰もが単に一つの理由だけではなく、このような幾つかの理由が重なってバイク旅というものに駆り立てられるのです。ただし、その内訳は人によって大きく差があります。
バイクの後ろにテントや寝袋を載せ、ホクレンの旗をなびかせながら夏の北海道を駆け回る…全く同じ事をしているように見えますが、「バイクが好きだから」が九割でそれをやっている人もいれば、「金がかからないから」が理由の殆どでやっている若者もいるでしょう。金は幾らでも持っているけれど原付バイクで走ってテントで寝ている老人もいれば、本当は車に乗って宿に泊まって旅が出来ればどんなにいいだろうと思いつつも、経済的にそれが許されないから代替案としてバイクで走ってテントで寝ている若者もいるということです。
では私は何故原付バイクで旅をしているのか。無論様々な理由が重なってのことですが、もっとも大きいのは旅の自由度が高まるから、そして旅と相性が良い、旅が似合うからです。これが最大の理由ではあるのですが、経済的な事も勿論無視は出来ません。
私はかつてビートという車に乗っていました。軽自動車でありながらミッドシップエンジンの二人乗りという極めて珍しい車ですが、その事からも分かるように荷物は殆ど積めません。トランクに折り畳み傘は入るけれど普通の傘は入らないのです。それでもその車を買った理由はただ一つ、旅が似合う車が欲しかったからです。そしてこれはスーパーカブについても同様です。何故スーパーカブに乗っているのかといえば、旅が似合うからなのです。私にとっては常に旅が主で車両選びは従なのです。

しかし原付のカブで旅を続けるのは旅が似合うからだけではありません。経済面での利がとても大きいからでもあります。ここで冒頭で述べたしまなみ海道、沖縄の話と繋がってくるのです。中型以上のバイクや車でしまなみ海道を渡ろうとすると、高速道路を利用しなければなりません。料金は嵩むし、好きな所で止まるわけには勿論いきません。しかも高速道は橋の内側ですから、景色もそれ程は楽しめないのです。これに対して原付は原付専用道を走れるので、料金は数十円程度とタダ同然だし、事実上好きな所で止められるし、何より橋の外側なので景色は抜群です。しまなみ海道を走る時に限って言えば原付バイクに圧倒的な利があると言えます。
それから沖縄です。鹿児島から那覇へ航送しようとすると、軽自動車でも五万円の料金がかかります。これは現実的とは言えない高額な料金です。これに対して原付ならば約十分の一、五千円台で航送出来るのです。沖縄は狭いし、レンタカー若しくはレンタルバイクを借りて回ればいいと言う人もいます。しかしそれでは旅の自由度は著しく下がります。いつでも自由に使える愛車が手元にあってこその旅であり、愛車と共に海を渡ってこその日本一周なのです。

誤解を恐れず言うなら、原付バイクで旅をしているのはしまなみ海道と沖縄へ行くためであって、つまりこの旅はまだおいしいところ、見せ場に至っていないのです。北海道は主戦場ではありません。
離島に愛車を渡したり、狭い漁村の中の道をゆっくり走る時などは原付が似合う旅の情景です。しかし北海道は道も広く、速度も乗って、移動距離も長くなります。ゆっくり走ったところで景色などいつまでも変わらず、原付に余り利はないと言えます。むしろ雨が降っても移動が制限されたり余計な出費をしなくて済む車の方に利があると言えるでしょう。そんな北海道で雨に降り込められたものだから、余計に軽バンでの車中泊への憧れがより具体的に大きいものになったのだと思います。
そんな不便を承知の上で尚、夏の北海道に来るならバイク以外には考えられないという人がいます。それこそが「バイクが好きが九割」でこういう旅をしている生粋のライダー、バイク好きなのでしょう。しかし私は違います。私が好きなのはあくまで旅であって、バイクはその手段の一つに過ぎないのです。こういう性分だから、尚のことバイク旅の辛い部分に疲れ、車中泊の旅への憧れを募らせるのでしょう。
(つづく)

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