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一週間越しの夢が叶って漸く喜多八を再訪成りました。実は昨日も訪ねたのですが、店内清掃のため臨時休業だったのです。他の居酒屋に振り替えるという考えは全くなく、即座にスーパーで買い出しして宿に戻って部屋飲みとしたのでした。

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今日まず驚いたのは客入りです。着いたのは開店二分前の17時58分でした。既に明かりが点き暖簾が出ていたので迷わず中へ入りました。先客がもう始めていて、カウンターの奥に独酌の御仁が一人、四人掛けの卓に三人連れです。私は前回と同じくカウンターの手前側に着いたのですが、この後が凄かった。怒涛の来客があり、ものの十分の間に殆どの席が埋まってしまったのです。私と同じような独酌、二人連れ、二階へ至る階段に吸い込まれていく多人数連れなど内容も様々です。これと並行して、今現在の空席状況を問い合わせる電話も鳴り止みません。木曜日の18時にこの盛況とは凄いですが、この店ならば当然でしょう。そして驚いたのはこれだけではありません。
カウンターの虫食いの二つの空席を残してあとの席は全て埋まりましたが、ここで来客はぱったりと途絶え、入口で満席を告げられて無念に立ち尽くす姿というのを見なかったのです。入口に一番近い席に居たわけですから、これは間違いありません。ここから推察されるのは、地元の人達はこの喜多八では開店一番を逃したらもう座れる見込みがないと知っていて、18時15分を過ぎたら端から諦めるのだろうという事です。まったく凄い店です。

また、前回は典型的な「二周目」の時間帯に入ったわけですが、先に述べた、料理が速く次々と運ばれてきて却って困るという問題が、この開店一番では起こりませんでした。大勢の客が同時に入るのだから当たり前ですが、結果的に酒をゆっくり味わいつつ次の料理がやや待った頃に運ばれてくるという、絶妙の按排でした。また、女将を中心に何人もが忙しく働く厨房の眺めも素晴らしいです。何が良いって、高価な設備や仰々しい調理器具がないのです。何処にでも売られているような鍋が並び、そこから至高の料理の数々が生まれるのかと思うと感慨深いものがあります。

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今日は腹具合も万全、島料理のコースを最後まで堪能しました。前回辿り着けなかった後半戦の主役とも言えるのが豚肉と野菜の炊き合わせの大きな皿です。豚肉は豪華な塊で、野菜は筍、ふき、青菜、大根、人参、里芋です。この料理はまさに感動的な美味でした。味はごく薄味で、果たして出汁を取っているのかいないのか、出汁を取らずにそのまま炊いただけにも思えます。しかし野菜にえぐ味が一切感じられず、どこまでも上品で野菜そのものの甘味だけを味わうことが出来るのです。これには脱帽しました。思い出したのは弘前は「しまや」の野菜と、長崎「朱欒」の大根煮です。過去に味わった最高峰の野菜の料理とこれは肩を並べます。それ程までに美味い。
黒糖を使って煮込まれた豚足は沖縄でも同じような料理がありますが、ここまで洗練された美味を味わえる店が果たしてあるでしょうか。最後は油そばです。そばとは言っても小麦粉の麺で、やや細めでコシがあり、うどんと中華麺の中間のような食感。これを具材と一緒に炒めた汁なしの麺です。量は一般的な麺の五分の二くらいの盛りで、締めにはぴったりです。しかし余りの美味さに一心不乱にかき込んでしまい、これならば丼に大盛りでもいけそうでした。

店側は飲み放題という言葉は一切使わず、それどころか「飲み放題ではありません」との文言まであります。しかし事実上の飲み放題であることに違いはありません。飲み放題であるならばいつも以上に沢山飲んでやろうという思いがどうしても芽生えるのが小市民ですが、この喜多八の料理を前にするとそんな小さな邪心など吹き飛んでしまいます。酔ってしまっては至高の料理は十分に味わえないと思い、むしろ背筋が伸びてくるのです。
とは言ってもその一方で、料理の余りの美味さに結果として酒がどんどん進むのです。そして店員の気配りも素晴らしく、満席の盛況だというのにこちらから声を掛ける前に次の酒を聞いてくれるのです。結局ビールの後に黒糖焼酎を五杯か六杯飲んだでしょうか。いつもより多いですが、素晴らしい料理を食べながらならば強くは酔わないということを改めて知りました。これで四千円とはまさに格安、最高の洗練されたシマジュウリをこの価格で提供する、この店は奄美大島の宝です。

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