
今後の人生で久米島を再訪する可能性はないなどと言いましたが、不満があったわけではありません。絶対に再訪したいと思わせるような強烈な魅力、個性まではなかったという話です。二日間の旅は充実していました。景色は穏やかに美しく、島の面積も大き過ぎず小さ過ぎず、レンタルバイクで回るのに丁度よい広さでした。断崖から一望する大海原、広いさとうきび畑、フクギの林と琉球の古民家が続く静かな集落、どれもよかったです。往復のフェリーも快適だったし、言うことなしです。
そんな中、最も印象的だったことを挙げるならば、島が予想していた以上に寂れていて静かだったということです。二日目の朝食をコンビニに頼ざるを得なかったことを唯一の難点として、これは私にとって歓迎すべきことでした。中でも夜から翌朝にかけて静まり返った兼城の集落は最高でした。
夜だけではありません。陽射しの強い昼下がり、車の往来が途絶えたり集落の裏路地に入っていくと物音一つしない時間が味わえました。陳腐な表現ですが、時が止まったかのような風情は島旅の喜びの典型でした。面積が大きい割にこうして静かな島旅の風情が味わえることが久米島の最大の魅力かも知れません。

にほんブログ村

日本一周 ブログランキングへ
↑ ランキングに参加しています。よろしければ二つのバナーをクリックして頂けると幸いです。ご協力をお願い致します。