即時更新でお届けする、日本一周の旅実況中継

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旅先で一人居酒屋を訪ねることが自身の中で定着したのはいつからかと考えていました。「太田和彦の居酒屋味酒覧」が発刊されるよりも前のこと、小倉の名店「武蔵」をたまたま見付けて狂喜し、翌日もここに通って暖簾が出るのを待ち構えたのが十五年前だと記憶しているので、その頃には既に習慣になっていたと思われます。ただしこの習慣が成熟したのはここ何年かのことです。
天草は本渡のゲストハウスには前回の日本一周、九年前にも世話になったと言いました。教祖の古い推奨店であるこの入福まで歩いて行ける距離にもかかわらず、その時はここに足を運ぶことをしなかったのです。このようにとっておきの店がある土地に投宿しても、前回の日本一周ではそれを訪ねたり訪ねなかったり、気紛れでした。今となっては訪ねないことは考えられません。

カウンター六席と小上がり二卓だけの広過ぎない店内が好ましいです。てかてかと光ったA4版の品書きが何枚もあったり壁に貼られたものも大仰で少々無粋ではありますが、刺身に箸をつけた瞬間そんな事はどうでもよくなりました。極上の美味です。ご高齢ながら矍鑠としたご主人の老練な客あしらいも心地好いです。ただし後半に一つ不可解な出来事が起こりました。
酒呑み諸兄ならば誰しも追加の酒と肴の足並みが揃わず迷った経験があるかと思います。即ち、目の前の肴に対して酒がやや足りず、さりとてもう一杯追加すると多過ぎるという状況です。しかしわざわざ天草までやって来て極上の肴が目の前にあるのです。ここは酒を追加しました。すると、それを見越したかのように蛸の頭を少量だけ盛って出してくれたのです。その間合いといい分量といいまさに絶妙、ありがたく頂戴して上機嫌で酌んでいたその時でした。
主人が給仕のおばちゃんに蛸の頭一つと告げると、おばちゃんが伝票にそれを書き入れたのです。これは何ということか、どの料理をどれくらい出したか記録して管理する、そのための行いだと信じたいですが、もし勝手に会計に加えられたのだとしたら押し売り、不法行為です。そこを問いただすような野暮はせず、言われるままに会計を済ませて店を出ました。そして最終的な額は納得出来るものでもありました。しかしこの一件で酔いが醒めてしまったのは事実です。真相は不明ながら、少なくとも客に誤解を与えるような紛らわしいことは止めて欲しいものです。

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