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昨夜「入福」の刺身を食べていた時点では、明日も続けてこの店に来るしかない、帰り際に席を予約してから出ようと意気込んでいました。しかしあのような出来事があり、その情熱はすっかり醒めてしまいました。今夜は居酒屋を訪ねるかどうか迷いました。教祖のおすすめ、頼れる情報は入福しかなく、あとは自力で開拓せねばなりません。しかし入福と同等以上の魚介を出す店を簡単に見付けられるとはとても思えません。下手な店に飛び込んで蛇足になる可能性が高いのです。
だから宿飲みも考えました。しかし天草に投宿して居酒屋を訪ねられる機会がこの先の人生でまたあるだろうかと考えた時、やはりここは失敗も覚悟で出るべきだろうと思い至りました。自力開拓を避けるのも本渡の町に失礼という思いもありました。

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そしてやって来たのが昨日通り掛かって少し気になっていた一屋でした。この店に惹かれた理由は幾つかあります。繁華街を外れた川沿いにひっそりとある佇まいが良いこと、入口の構えが良いこと、簡潔な屋号が好ましいこと、そして看板の屋号の脇に入れられた「地魚処」の文字です。

意を決して入ってみると、中はカウンター五席と小上がり二つの店でした。見たところ四十代後半くらいの、居酒屋の店主にしては若い主が一人で切り盛りしています。それにはちょうどよい席数です。そしてこの店は大当たりでした。刺身がたいへんに美味く、入福に全く引けを取っていません。主人の仕事も速い。刺盛りだけでも感動して褒め称えるに十分ですが、お通しに出てきたものがまた興味深かったです。指先に乗るくらいに小さな巻貝、貝も身も薄緑色をしています。名前を訊ねると「ミナ」というそうで、見たことも聞いたこともありません。それに安全ピンが添えられているではありませんか。驚いていると主人から「爪楊枝では折れるけん、安全ピンの方が食べやすかとです」と声がかかりました。土地の言葉を聞いて旅情が盛り上がります。
難点を挙げるなら酒に力を入れていないことでしょうか。入福の生ビールがエビスだったのに対してこちらはスーパードライ、酒も熊本の酒ながら一種類のみで、一合700円とやや高めの値付けです。しかし全体的には健全な居酒屋価格で、その後のすり身揚げなども抜群に美味でした。
玉砕覚悟で臨んだ自力開拓でこうも美味い店に当たるとは僥倖でした。

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