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私にとって福岡の二大居酒屋と言える存在が「さきと」と「やす」です。久し振りの福岡の町となれば、挨拶も兼ねてこのどちらかを訪ねたいところでした。しかし今日は敢えてこれをせず、意表を突いて新規開拓から入ります。これには三つの理由があります。
まず、今日は荷物満載で200km以上を走り、さらに最後は車の多い福岡の市街地で、さらには到着も遅かったのです。疲れ切っていて、身体的にも精神的にも居酒屋をわざわざ訪ね歩く余裕がありません。だから宿のすぐ近くで飲みたいと思ったのです。次に、「さきと」は平日であっても混んでいたり早い時間に魚介の良いところが売り切れになったりする人気店です。出遅れが響くのです。宿からも結構な距離があり、わざわざ出向いて行って空振りだった時の痛みは計り知れません。三つ目の理由は、明晩「やす」に確実に行くであろうからです。

これらの事をふまえて宿の目と鼻の先にある「ほてい屋」の暖簾をくぐったのですが、大当たりでした。まるで私の帰福を祝ってくれているかのようで、しみじみと嬉しくなります。簡単に言えば、虚飾の無い実力店の典型です。
今冬に三年目に入るという若い店です。店内は明るく端正で感じが良い一方で、カウンターが見るからに安い合板であったりと、味わいのようなものはありません。しかし出てくるものは何でも美味でした。生ビールはプレミアムモルツ、刺盛りは文句のつけようのない美味、冷奴にもとても良い豆腐が使われていて、皿の端に柚子胡椒が盛られているのを見て福岡に来た実感が湧きます。そら豆と海老のかき揚げ300円、桜えびの大根もち350円といった安直な居酒屋料理がある一方で、甘鯛の酒蒸し2,680円、糸島豚のスペアリブ1,480円、赤むつ塩焼き2,980円といったものも品書きに並びます。これこそがこの店の誠実さを物語るものです。
燗酒を口の広いコップで出したり、J-POPのカバー曲が次々と流れて雰囲気にまるで合っていないなど、粗削りな部分もあります。しかし店主は見たところ三十代。これらがいずれ洗練されていくのを応援したいという気持ちになりました。

ところで一つ面白い発見がありました。この店は細い路地に建っているのですが、向かいの家の庭が竹垣を使ったいかにも品の良いものなのです。カウンターで首を横に向けて外を見ると、上手いことこの向かいの庭のきれいなところだけが見えるのです。光の当たり加減も絶妙で、おいしいところを頂戴したという感じです。完全なる外的要因であり偶然なのですが、居心地を好くしているのは間違いありません。違う意味での「借景」とも言えそうです。居酒屋の雰囲気を左右するのはこんな運の良し悪しもあるのだと気付いた次第です。

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