突然ですが、ここでこの日本一周の旅の根幹に関わる重大な報告をさせていただきます。福岡のゲストハウスへの宿泊は今夜までだと言いましたが、実は三日前に福岡に来た時点でこの日本一周は既に破綻していました。
カブの調子はすこぶる良いし、健康で体調も良いし、金もある。では何が足りないのかというと、それは時間です。

これが私の運転免許証です。よく見て下さい。有効期限が平成30年10月16日、あと四日後に迫っているのです。そして恥ずかしながら地元埼玉県の運転免許センターでしか更新出来ません。もし優良運転者だったなら全国の警察署で更新出来たので、そうすれば大分話が変わっていたのですが。
運転免許の更新期限ですから、これは前々から、それこそ旅に出発する前から分かっていた事です。それでも私は、この日に間に合うように埼玉県に戻れるようにと、後ろを決めて旅を進めることだけはするまいと決めていました。バイクでの日本一周であるからには、関門海峡をトンネルで越えて自走で戻る、これだけは絶対に譲れません。然るに後ろの日付けを決めてしまうと半月、三週間も前からその事が気になり始め、必要以上に先を急いだり、バイクを停めて見ていこうか迷いつつも通り過ぎてしまうといった場面が必ず出てきます。それこそは本末転倒であり、旅が旅でなくなってしまいます。
後ろを決めずに存分に旅を楽しみつつ進んでも、10月16日までに悠々埼玉県に戻れると、当初はそう思っていました。ところが誤算は既に一年も前に始まっていました。昨秋四国でまさかの二週間も雨が降り続いた、あの悪夢の足留めです。私は本当は対馬へ行って、長崎へ行って、阿蘇を楽しんでから鹿児島へ行くと思い描いていました。ところがこの三か所を全て省かねばならなくなるとは、まさしく大誤算です。そしてその皺寄せがこの秋に来たというわけです。阿蘇と長崎を満喫出来たまではいいです。しかしここに来て日にちが足りなくなってしまいました。
本当は唐津から壱岐に渡り、壱岐から対馬に渡り、そして博多港に戻って来るつもりでいました。これを省いて福岡に真っ直ぐやって来たのです。それでも残りの日数で自走で埼玉に戻るのは、言うまでもなく不可能です。
ここにきて、考え得る選択肢は三つになりました。一つ目は、脇目もふらず連日大移動を続けて一気に埼玉に戻ること。しかしこれは論外です。これではもはや旅でも何でもない辛い移動でしかなく、自走で戻ったという事実が残るのみです。二つ目は、自走を放棄して北九州から東京行きのフェリーに乗ること。これまた論外です。対馬や隠岐、そして東へ戻る復路の旅を放棄することは、即ち日本一周の放棄に等しいと言っても過言ではありません。
ではどうすればいいのか。三つ目の選択肢とは何か。それは、無理に10月16日までに旅を終わらせないことに他なりません。ただしこれにも一つ問題があります。どんどん気温が下がりどんどん日が短くなり、バイク旅に不向きな冬が目前に迫っています。カブを置いて一旦新幹線で埼玉に行き、免許を更新して戻って来たとしても、その後対馬や隠岐を訪ねて東へ進んで行く旅が続けられるかというと、現実的ではありません。辛いことが殆どになってしまうでしょう。となれば何処かで越冬するしかない。これが最終的な結論です。
私にとって日本一周の最大の目的は何処と何処を訪ねるということではなく、一日でも長く旅を続けること。旅の日々そのものが目的だと、出発前にこんなことを言いました。その思いは微塵も変わっていません。今こそ有言実行の時です。

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カブの調子はすこぶる良いし、健康で体調も良いし、金もある。では何が足りないのかというと、それは時間です。

これが私の運転免許証です。よく見て下さい。有効期限が平成30年10月16日、あと四日後に迫っているのです。そして恥ずかしながら地元埼玉県の運転免許センターでしか更新出来ません。もし優良運転者だったなら全国の警察署で更新出来たので、そうすれば大分話が変わっていたのですが。
運転免許の更新期限ですから、これは前々から、それこそ旅に出発する前から分かっていた事です。それでも私は、この日に間に合うように埼玉県に戻れるようにと、後ろを決めて旅を進めることだけはするまいと決めていました。バイクでの日本一周であるからには、関門海峡をトンネルで越えて自走で戻る、これだけは絶対に譲れません。然るに後ろの日付けを決めてしまうと半月、三週間も前からその事が気になり始め、必要以上に先を急いだり、バイクを停めて見ていこうか迷いつつも通り過ぎてしまうといった場面が必ず出てきます。それこそは本末転倒であり、旅が旅でなくなってしまいます。
後ろを決めずに存分に旅を楽しみつつ進んでも、10月16日までに悠々埼玉県に戻れると、当初はそう思っていました。ところが誤算は既に一年も前に始まっていました。昨秋四国でまさかの二週間も雨が降り続いた、あの悪夢の足留めです。私は本当は対馬へ行って、長崎へ行って、阿蘇を楽しんでから鹿児島へ行くと思い描いていました。ところがこの三か所を全て省かねばならなくなるとは、まさしく大誤算です。そしてその皺寄せがこの秋に来たというわけです。阿蘇と長崎を満喫出来たまではいいです。しかしここに来て日にちが足りなくなってしまいました。
本当は唐津から壱岐に渡り、壱岐から対馬に渡り、そして博多港に戻って来るつもりでいました。これを省いて福岡に真っ直ぐやって来たのです。それでも残りの日数で自走で埼玉に戻るのは、言うまでもなく不可能です。
ここにきて、考え得る選択肢は三つになりました。一つ目は、脇目もふらず連日大移動を続けて一気に埼玉に戻ること。しかしこれは論外です。これではもはや旅でも何でもない辛い移動でしかなく、自走で戻ったという事実が残るのみです。二つ目は、自走を放棄して北九州から東京行きのフェリーに乗ること。これまた論外です。対馬や隠岐、そして東へ戻る復路の旅を放棄することは、即ち日本一周の放棄に等しいと言っても過言ではありません。
ではどうすればいいのか。三つ目の選択肢とは何か。それは、無理に10月16日までに旅を終わらせないことに他なりません。ただしこれにも一つ問題があります。どんどん気温が下がりどんどん日が短くなり、バイク旅に不向きな冬が目前に迫っています。カブを置いて一旦新幹線で埼玉に行き、免許を更新して戻って来たとしても、その後対馬や隠岐を訪ねて東へ進んで行く旅が続けられるかというと、現実的ではありません。辛いことが殆どになってしまうでしょう。となれば何処かで越冬するしかない。これが最終的な結論です。
私にとって日本一周の最大の目的は何処と何処を訪ねるということではなく、一日でも長く旅を続けること。旅の日々そのものが目的だと、出発前にこんなことを言いました。その思いは微塵も変わっていません。今こそ有言実行の時です。

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