
勝田線と香椎線の接続駅であった宇美駅まで来ました。とはいっても同じ一つの駅というわけではなく、敷地が隣接するという構造だったようです。これはそれぞれ別の民営鉄道が建設し、後に国鉄に買収されたという歴史に因るものです。勝田線の方の駅の痕跡が何一つ残っていないのは残念ですが、駅の規模に対して駅周辺がやたらと広大なところに往時の面影が感じられます。

さて現役である香椎線の駅舎を見ていきましょう。一見するとつまらない駅舎にも見えますが、よく観察するとなかなかに凝っています。柱は鉄製ながら朱色に塗られていて、その上に黒い寄棟屋根が乗ります。駅舎の右手に続くバス停の屋根兼駐輪場まで含めて、全体的に社殿風に仕上げられているのです。贅沢な建物ではないながらに出来る限りの演出を施そうとする姿勢が見て取れ、好感が持てます。小柄ながら門前町の顔に相応しい駅でした。

にほんブログ村

日本一周 ブログランキングへ
↑ ランキングに参加しています。よろしければ二つのバナーをクリックして頂けると幸いです。ご協力をお願い致します。