
福岡での生活で嬉しいことの一つに、いつも海と山が見えることがあります。私は長年関東の南部で暮らしてきましたが、あんなに景色のつまらない所はありません。隣りの芝生は青いなどと言いますが、これに限っては断じてそんなことではありません。余所から関東南部を訪ねた人は誰もが「なんて景色のつまらない所なんだ」と思うでしょう。断言してもいいです。
山も見えず、海も見えず、湖もなく、川といえば徒にだだっ広いだけで殺風景で水の汚い荒川です。のっぺらぼうのような平坦地が果てしなく続き、それをどこまでもひたすら住宅が埋め尽くしています。私は海に臨み、山を仰ぐ土地で暮らすことにずっと憧れを抱いていたのです。
越冬生活を始める時にも述べましたが、福岡は地勢にこれといった特徴や魅力があるわけではありません。山とはいっても名峰を仰ぐわけでもなく、名もない低い山並みが連なるだけです。しかしそれがあるのとないのとでは全然違います。山の稜線が少しあるだけでも景色に立体感が生まれます。それが大事なのです。
海も、家の窓から見えるわけではありません。しかし先日博多港まで歩いて行ったことを報告した通り、すぐ近くです。海の気配を日々感じられるだけでも、これまた全然違うのです。アルバイト中に毎日海と山が同時に見られる所を通ります。それが大きな楽しみであり、毎日同じ景色であっても飽きることはありません。

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