
昨日はカブに前部の風防、ウインドシールドを取り付けました。

このウインドシールド、購入したのは実は五年も前のことです。当時、カブ110が現行の二代目(JA10型)にモデルチェンジされました。まず驚いたのは、角目ライトを筆頭とした大幅なデザインの変化です。そして即座に思いました。これでウインドシールドは先代モデルと共用出来ないと。
自分の乗っている先代カブ110(JA07型)用のウインドシールドも生産中止になってしまうだろうから、新品の在庫が市中に出回っているうちに押さえておかなくては。そう思って買っておいたのです。
(購入時の記事はこちら)
買ったけれどすぐに装着することはしませんでした。普段使いで劣化させるのが嫌だったからです。来るべき日本一周の時までとっておこうと思いました。文字通りの温存です。そして遂にその時が来たのです。これを装着して、いよいよ旅立ちの実感が強くなってきました。
それはいいのですが、取り付けの作業は予想を超えて面倒で、大変なものでした。
説明書を見ると、まずバッテリーからマイナス端子を外せとあります。風防を取り付けるのに何故そんな事をしなければならないのか。カブ90のシールド取り付けの時はこんな作業は要らなかった筈です。釈然としませんでしたが、私のように電気の知識も整備の経験も乏しい者はとりあえず言われた通りにするしかありません。

余談ですが、この説明書を見ていて子供の頃のプラモデル作りを思い出しました(笑)

そのようなわけで、まずはバッテリーからマイナス端子を外します。

さらに説明書に従うままにヘッドライトを外します。

続いてミラーを取り外します。

それからヘッドライト内部のカプラーを外したのですが、これが非常に固くて、最後はペンチを使ってぐりぐりと引っ張って漸く外れました。時間がかかったし、握力を奪われました。

さらには、スピードメーターケーブルまで抜けという指示です。

まだ続きます。これはハンドルを下から見上げたところですが、三箇所のネジを外します。ドライバーを真っ直ぐ当てるのが難しい作業なので、山を舐めないように注意してやりました。

ここまでやったところでハンドルカバーが外せるのですが、これがまた難物でした。とても固いのです。固いだけならまだしも、カブ110はこのように各所がプラスチックで出来ているので、力を加えるとたわむし、外しにかかるとあちこちから「バキッ!」という音が聞こえて心臓によろしくありません。この作業もかなり時間を食いました。

ハンドルカバーをずらしたところで、この不思議な部品を二本のネジで固定します。

二本のネジのうち左側の長い方は位置を決めるためだけの仮付けだったので、またすぐに外します。そしてハンドルカバーやヘッドライト、ケーブルやバッテリー端子など全て元に戻していきます。

何と、あろうことかこの右側ミラーの台座のような部品をここに装着するためだけに、ここまでの面倒な幾つもの作業が必要だったのです。
これには呆れました。構造が悪いとしか言いようがありません。繰り返しますが、カブ90のウインドシールド取り付けの時にはこんな面倒な手順は必要なかったのです。
ウインドシールドの造りが悪いのか、それともバイクの側に問題があるのか。何れにせよ退化することは何事か。加えて腹立たしいのは、格安の互換品バッテリーを使っているので、外したマイナス端子を取り付けるのがとても面倒なのです。
(しかし今回もこより大作戦で難なく乗り切ったのですが)
実に虚しくばかばかしい作業でしたが、憤っていても仕方ありません。頻繁に付けたり外したりする物ではないし、あちこち分解することによってカブの構造に詳しくなったと前向きに捉えることにしました。

一時間以上が経過し、手も大分疲れたところで漸く核心の作業に入れました。左右の取り付け台座にミラーを固定します。

そしてミラーを取り付けた台座を、左右のミラー穴に固定します。ここまで来ると出来上がりの姿が想像出来ます。

ウインドシールドの四つの穴にゴムの部品をはめ込みます。

この四つの穴を介してシールドを台座に固定します。

ミラーの角度を調整して、各所のネジを本締めすれば取り付け完了です。
最後に灯火類の点灯と、速度計が正しく動くことを確認したら全工程終了です。
さあこれで、長距離を走る時の疲労が大幅に軽減されます。また、気温が低い時や向かい風の中を走る時に体が冷えるのも防いでくれます。
それはいいのですが、このカブ110のウインドシールド、カブ90のそれと比べて構造以外にも大いに残念な点がもう一つあったのですorz
(つづく)

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この記事へのコメント
ビートさん旅準備お疲れ様です。
お話には聞いていましたがバイザーの取り付けがこれ程の手順が必要だとは思いませんでした。
ちなみに僕がつけている丈が短いスポーティーバイザーの場合はミラー周りをばらすだけで付けられますがこれでも結構面倒です。
基本的にカブはタイヤ交換とかも外装を殆どばらさずに出来るので整備性が高いですがハンドル周りだけは外装をバラす場面が多くて非常に面倒ですよね。
特に気温の低い時期は樹脂パーツが堅くなってツメが取れずらかったりするのでなおさらです。
バーハンタイプのproだと大分楽なのですが・・・・。
お話には聞いていましたがバイザーの取り付けがこれ程の手順が必要だとは思いませんでした。
ちなみに僕がつけている丈が短いスポーティーバイザーの場合はミラー周りをばらすだけで付けられますがこれでも結構面倒です。
基本的にカブはタイヤ交換とかも外装を殆どばらさずに出来るので整備性が高いですがハンドル周りだけは外装をバラす場面が多くて非常に面倒ですよね。
特に気温の低い時期は樹脂パーツが堅くなってツメが取れずらかったりするのでなおさらです。
バーハンタイプのproだと大分楽なのですが・・・・。
トミーさん>
まったく、たかがミラーのネジ穴の上に追加するだけの物にどうしてこうも面倒な作業が必要なのか、疑問に思わずにはいられません。カブ90の時はハンドル周りを外す必要もなかったので、整備性が退化しているのはいただけませんね。
ご指摘の通りハンドルの外装が固くてツメがなかなか外れず、少し動かすだけでバキッ!という音が何度も聞こえて心臓に悪かったです(苦笑)
まったく、たかがミラーのネジ穴の上に追加するだけの物にどうしてこうも面倒な作業が必要なのか、疑問に思わずにはいられません。カブ90の時はハンドル周りを外す必要もなかったので、整備性が退化しているのはいただけませんね。
ご指摘の通りハンドルの外装が固くてツメがなかなか外れず、少し動かすだけでバキッ!という音が何度も聞こえて心臓に悪かったです(苦笑)
2017/03/02(木) 08:36 | URL | ビート #-[ 編集]