
隠岐から松江に戻り、さらに東進して山陰編まで終わったところで、旅を終わりにするのか、それともさらに続けるのか。これはこの日本一周における大きな節目でした。バイクで走ってテントで寝る旅にこれから一番良い季節というところで終わる違和感、勿体なさも確かにありましたが、最も大きかったのはやはり、この日本一周の最大の目的は旅を続ける日々そのものであり、一日でも長く旅を続けることが第一義であるという、原点、初心に立ち返ったことです。
しかし実はもう一つ、背中を押した要因がありました。それが、北海道でのやり残しが大きかったことです。
これには二つの要点があります。まずはとにかく天候に恵まれなかったことです。一昨年は八月など一日を通して晴れていた日が一日もなく、中標津で六日続けて雨に降られた時は心の底からうんざりしました。道東の一番景色の良い所で、これを全然楽しめなかったのです。さらにこれによって時間切れとなり、二ヶ月もの期間があったというのに日高地方など行くことすら出来ませんでした。
もう一つは、大間から函館に渡れなかったことです。六月下旬から七月にかけてという繁忙期に、まさか船の検査でフェリーが長期休航するとは。まさに寝耳に水でした。日本一周であるからには大間~函館航路で。これが成せなかったのは見過ごせない欠落です。これら二つの大きなやり残しが北海道の旅の再挑戦へと駆り立て、旅を続ける原動力となってきたのです。天候のことはどうなるか分かりませんが、少なくとも大間~函館航路は通常通り運航されています。いよいよその時が迫ってきました。

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