
おはようございます。昨夜はこの旅始まって以来の大失敗を犯してしまいました。こう書けばもうお分かりでしょう。危険性は十分承知していて、気を付けなければと自分に言い聞かせていたのですが、それでもこうなってしまいました。旭川から比布に戻る終列車で寝過ごしてしまったのですorz
目を覚ますと、列車は塩狩駅に入ろうとするところでした。眠気も酔いも一瞬で醒めました。絶望的な気持ちに支配されましたが、絶望している暇もありません。即座に最善の修復策を考えねばなりません。とはいっても時間が要ります。とりあえず塩狩駅で降りるという選択はなく、列車はそのまま発車しました。まず思ったのは、いっそ終点の名寄まで行ってしまって泊まった方がいいのではないかということです。名寄といえば以前泊まったことのある、そして昨日の朝通り掛かりに健在であることも確認していたニュー富士屋ホテルです。あそこなら名寄駅から歩いてすぐです。ところが電話をするも本日満室との無情の返答がorz
絶望的な気持ちがさらに募ります。他に名寄に宿はないものかと調べようとするも、もともと山の中で通信状態が良くない上にトンネルに入ってしまいつながりません。まさに泣きっ面に蜂ですが、ここで藁をも掴む気持ちで列車の先頭のデッキまで行ってみました。すると運転士の他にもう一人乗務しているではありませんか。走行中に運転士に話し掛けるのは御法度ですが、これは救いです。すると、士別まで行けばハイヤーがあるが、和寒までも呼べるかも知れないとのこと。かも知れないというところが少々引っ掛かります。都市部のタクシーと違って、夜間は配車をしていないことも十分に考えられます。

この時考えたのは、気温のことでした。ここ数日気温が高くて、北海道でも特に寒い上川盆地だというのに、夜中になってもまだ半袖一枚でした。もし和寒駅で途方に暮れたとしても、駅舎の中で寝れば夜を明かせる。そう判断して列車を降りました。乗務員氏に名前を聞いていた士別ハイヤーにすぐさま電話をかけます。するとすぐに出てくれました。この時どれだけ安堵したことか。
話をすると、本来は配車を終えている時間だが、そのような事情なら可という答えでした。地獄に仏とはこのことです。かくして二十分程待ってタクシーが到着し、無事に比布の駅前まで送り届けてもらいました。料金は六千円台の半ば。いい勉強代になりました。
それにしても、季節によってはこの乗り過ごし一つで命の危険に遭っていたかも知れないのです。都市部とはわけが違うのだと、自分の考えの甘さを痛感しました。的確な情報を与えてくれた列車の乗務員氏、例外的に配車をしてくれた士別ハイヤーの方々にこの場を借りて改めて御礼を述べるとともに、よくよく反省したいと思います。

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