

おはようございます。昨日は旧名寄本線の下川駅跡に置かれた気動車のライダーハウスに泊まりました。
稚内から出発してオホーツク海に沿って南下してきた場合、興部の道の駅の同じような気動車のライダーハウスに泊まるのがこれまでの定石でした。しかしこれについて他の何人かの旅人から噂を聞いていました。興部の気動車のライハは混んでいる、と皆が口を揃えて言うのです。聞けば、きれいに改装された上に洗濯機が置かれたり扇風機が増設されるなど、さらなる充実が図られたようです。膾炙が先か改良が先かという印象ですが、ともかく評判が評判を呼んでこの夏人気が沸騰したのでしょう。
一方で下川の方はこれと対照的でした。二人のライダーから、貸し切りだったという話を聞いたのです。はちのすの口コミも同様に貸し切りだったとあります。興部の時点で夕方だったらそれまでだったのですが、昨日は予想していたよりもずっと移動が早く、興部に着いたのは午後一時過ぎでした。まさに下川のライハまで行く好機でした。実はこの間名寄のキャンプ場に泊まった時も、本当はここまで来たかったのですが、時間切れで断念したのです。




中は想像通りのものでした。キハ22型気動車の座席が取り払われて座敷になっていて、そこに自由に寝られるというものです。自由に点けたり消したり出来る照明、コンセント、清潔な流し台も完備されています。唯一残念なのは車両のトイレが撤去されていて外の公衆トイレを利用しなければならないことですが、目の前にあるので何の問題もありません。広い卓も置いてあって、晩酌はたいへん快適でした。
下川の町の真ん中にあるので、歩いて行ける所に小さいながらもスーパーがあり、何軒かの飲食店があります。セコマもバイクなら三分かからない距離です。

風呂はバイクで十分程の五味温泉。銭湯より安い400円は良心的で、道の行き止まりにあって森に囲まれたような風情が良いです。

隣接するバスターミナルの中にある商工会議所のようなところで受付をし、申請書を書けば誰でも無料で利用出来ます。無料で快適な宿に泊まれるだけで非常にありがたいのに、列車の中で寝られるという鉄道趣味人としての喜びも満たされまさに一石二鳥。たいへんありがとうございました。
そして期待通りに貸し切りでした。興部はオホーツク国道の真ん中にあり、多くの二輪の旅人が通る場所です。これに対して下川は地味です。だからなのでしょうが、ここは穴場です。

ちなみにバスターミナルの中には名寄本線に関するささやかな展示がありました。

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