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海浜公園キャンプ場は学生時代からの仲間達との思い出の地だと言いました。仲間達とは、私と同じような鉄道好きの集まりです。このキャンプ場を愛用してきたのは、北陸本線が見渡せるからに他なりません。
毎年夏にはここに通って皆でテントを張り、一晩を過ごしました。ただし、昼過ぎには早々に到着して諸々の準備を済ませ、まだ日の高い17時には宴会を始めていました。乾杯を終え、最初のビールの一杯を飲み干したところで「トワイライトエクスプレス」が通過するという寸法です。その後も特急「北越」「はくたか」などが次々と目の前を通過していきます。一昔前には「日本海」「きたぐに」などもあり、行き交う列車群を眺めながら酒を酌み交わす、素晴らしいひと時だったのです。

それが今はどうでしょう。これらの花形列車は全て姿を消し、それどころか目の前の線路は北陸本線ですらなくなってしまいました。やって来るのは利用客を馬鹿にしたかのような粗末な車両、それも架線の下を気動車が走るのですから、こんなにばかばかしい話があるでしょうか。その気動車は一両ないし二両編成です。これまで三両か六両で運転されていたところが、三分の一の輸送量に代わったのです。
これは言うまでもなく、利用者はこれまでに比べて詰め込まれているということです。それも、以前よりも割高になった運賃を支払って、です。同様の現象は今や全国で見ることが出来ます。長大なホームの真ん中に短い編成の列車がぽつんと停まり、中は人で溢れて座ることが出来ません。近年、地方では当たり前の光景になってきました。
東京の朝の通勤時の電車のように、地上設備に対して目一杯の輸送量を提供して、それでも混んでしまうのならばそれは「仕方がないこと」です。しかしこちらは全く事情が違います。立たせて詰め込むことを前提にしているのです。おぞましいその様子を見るにつけ、これは家畜運搬車かと思います。こんなに貧しい国が本当に先進国なのでしょうか。

新幹線に非ずは鉄道に非ず。そうやって地域の住民の日常の足を犠牲にするのと引き換えに「東京まで二時間もかかる東京」になりたい。そのために何が何でも新幹線を引きたい。果たして全ての人がそう思っていたのでしょうか。少なくとも私にはそう思えませんが…
健全な代替わりによって斜陽化するなら、それはそれでいいでしょう。この世はその事の繰り返しです。しかし目の前の立派な線路を走って来る安物の気動車の単行は、役目を終えて余生を送るかつての大幹線の姿とはとても思えません。無残に切り取られ、打ち棄てられた亡骸のようです。

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