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ゲストハウスけらまが閉店した。
この信じ難い知らせを聞いたのは数日前のことでした。まず思ったのは、今すぐ那覇に飛んで行きたい、何があってどうなっているのか、自分で見聞きして確かめたいということでした。しかしそれは叶いません。次に、嫌な事を考えてしまいました。沖縄で最も元気のあるゲストハウス、那覇で一番繁盛しているゲストハウス。同じようなゲストハウスを経営している人から、こんな評価を聞いたこともあります。そんなけらまが閉店してしまうなんて、これは良からぬ事が起きたのだろうと考えてもおかしくはないでしょう。
人気があり活気があるということは、出入りする人が多いということ。数が増えれば良からぬ輩も必ず現れます。そして港と松山が近い前島というところはお世辞にも土地柄が良いとは言えません。人生の落伍者のような酔っ払いが勝手に軒先のベンチに座り込み、くだを巻く。けらまではこんな事は何も珍しくない日常茶飯事でした。これまでは小競り合いで済んでいたところ、宿の存続を脅かすような一線を超えた事件が起こってしまったとしても、不思議には思いません。

何があったか知ろうと思えば知ることは出来ます。もう長く動いてはいないけれど、かつての連泊仲間と共有しているラインのグループもあるし、電話で話すことも出来ます。しかしどうもその気になれません。事実を知るのが怖いというのもあるし、何よりどこか野暮ったい気がするからです。あの沖縄の空気の中で今を一緒に共有していない人間が、遥か遠くから電話越しに何を聞いたところでどうしようもないのです。
朗報は、主人が笑顔で閉店を報告する写真があったことと、姉妹店のcamcamは健在なことです。特に悪い事があったわけではないと信じるに十分でしょう。

どのような顛末であったにせよ、一つだけ言えるのは、私にとっての一つの青春が失われたということです。旅に季節というものがあるなら、ゲストハウスけらまで過ごした日々は間違いなくこの日本一周の青春でした。旅の終盤に臨んで、その旅がまだ終わっていないというのに、青春の思い出が一つ消えたことを知らされる。こんなに寂しいことはありません。しかしこの先は色々なものを失うことと向き合わなければならない年齢です。その戒めと捉えることにしましょう。
ゲストハウスけらまで過ごした日々と出会った全ての人に、改めて心からの感謝の気持ちを捧げます。

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コメント
この記事へのコメント
ビートさんこんにちは

衝撃的な記事に思わずえ!!?と口走ってしまいました。

僕自身は数泊程度しかしていませんがビートさんのブログの読者ならけらまの存在がビートさんにとってどれだけ重要かは計り知れないと言うのは周知の事実と思います。

どういった経緯があったかはわかりませんが円満に閉鎖されたことを祈るしかありませんね。

数枚の写真を見るだけでも色々な思い出があった事を推察することができます。

以前のコメントでも書きましたが今年は美瑛の蜂の宿も突然の閉鎖の知らせがあり残念の極みでしたが、こればかりは時が過ぎゆく中で色々な変化が有ると言う紛れも無い事実の一部なのかもしれないですね。

余談ですが那覇の波布食堂も先日閉鎖されたというニュースを見ました。

こういった話を聞いていると一刻も早く僕も旅人としての活動を再開したいという欲求にかられます。
2019/09/24(火) 23:07 | URL | トミー #-[ 編集]
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