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京都で行ってみたいところがまだあると言いましたが、その一つがここでした。洋食屋文化の町でもある京都ですから、一軒も訪ねないまま去るわけにはいきません。ならばボーダーから一番近い店を訪ねるのみです。それがこのキッチンゴンです。オープンキッチンに面した長いカウンターがあり、茶色を基調とした落ち着いた色合いで上品な店内が心地好いです。

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過去に一度だけ訪ねたことがありますが、もう十年も前のことです。ならば注文は当店名物のピネライスしかありません。炒飯の上にトンカツが乗るというもので、カレーとデミソースどちらをかけるか選べるので、ほぼ迷わずデミソースを選びました。同じ炒飯でも中華鍋ではなく平たい大きなフライパンで炒められ、平皿に盛られると途端に洋食の趣きになるのが面白いです。
しかし米の一粒一粒がぱらりと独立した固めの食感はピラフではなくまごうかたなき炒飯。上品な薄味のデミソースとの取り合わせが絶妙です。小さなスープが付いてくるのでまずそれを飲んだのですが、これも絶品でした。口をつけた瞬間は濃厚さに面食らったのですが、くどさや重さは一切なく、いくらでも飲めそうな味わいです。カツが思ったよりも薄かったのがやや残念ではありましたが、炒飯の盛りが気前が良く食べ応えは十分です。
全体的に薄味なところが印象的で、東京の洋食とは明らかに違います。最初の一口、二口目は美味くとも、やがて口が疲れて食後の感覚が重いのが東京の料理ですが、洋食までもが洗練されているのは流石京都です。

さてここからは完全な蛇足ですが、この店の名誉のためにも書かずにおれない事があります。誰もが知る有名な飲食店情報サイトに書かれた口コミに、許し難い記述があったのです。
当店の料理について批判的な内容でした。投稿者は、料理を残したと書いています。よく臆面もなくそんな事が書けるものです。口に合わないという理由で注文した料理を残すなど、そんな人の道に外れたヤクザ者が偉そうに味について批評するのがまず許せません。その内容がまた呆れるべきものです。当人が批判的な理由は「意図するところの味が分からない」からだそうです。その言葉をそのまま返し、お前の意図するところの方が余程分からない、と言いたくなります。
こんな具体性の欠片もない記述で批判的に書かれるのだから、つくづく飲食店というのは大変な商売だと思います。少なくとも私はまた京都に来る機会があるなら、この店を再訪する時間を作りたいと思います。

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