
東の釧路、西の高知。高知の飲み屋街を歩く幸せをまた味わえるとは感無量です。そして久方振りとあらば最初に暖簾をくぐるのはこの店しかありません。真っ直ぐ葉牡丹にやって来ました。
長いカウンターは五割程度の実に適度な入りです。安い、美味い、小気味好い接客が心地好いと三拍子揃っていますが、中でも素晴らしいのが一人分に適量な肴を安価に出してくれることです。煮込み豆腐は123円という驚くべき値段で、最初の一皿にまさに最適。多くの人が注文するフライ盛り合わせも270円とは思えぬ豊かな味です。
店を出る時にふと店内を振り返ってみると、独酌の男ばかりが一席ずつ間を空けてずらりと並んでいる様が壮観でした。福岡に半年いて分かったのは、独酌文化を持っていない町だったということです。対して北九州はこれがあります。頂点は東京でしょう。この葉牡丹の光景を見ていると、高知は独酌文化がある町だとはっきり分かります。安いも美味いも大事ですが、これを映し出しているのがこの店の最大の美点と言えましょう。

にほんブログ村

日本一周 ブログランキングへ
↑ ランキングに参加しています。よろしければ二つのバナーをクリックして頂けると幸いです。ご協力をお願い致します。