私は単に酒好きというだけでなく、大の居酒屋好きでもあります。日常ブログで書き続けてきた居酒屋探訪記は二百件を超えました。そして日本一周の道中でも、各地で居酒屋を訪ね歩きます。

テント泊を前提とした節約旅行では、居酒屋で呑むなどと言うととんでもない贅沢にも思えますが、私にとっては居酒屋の暖簾をくぐることも旅において欠かせない大切な要素なのです。何故なら、居酒屋こそは土地の文化を映す鑑だからです。
自分の生まれ育った所ではまずお目にかかれないような食材や食べ方、魚の呼び方がまるで違うなんていうのも面白いです。また居酒屋は走りを出すから、行く先々での産物や季節の移ろいをより鮮やかに感じることが出来ます。そして楽しみはなにも高価な山海の幸ばかりではありません。ちょっとした煮物や惣菜、漬け物などにその土地ならではの食文化が反映されています。出汁の取り方、味付けの濃さ、砂糖の使い方などなど…旅とともに醤油の味が変わっていくのを感じるのなどたまりません。
そして旅先の居酒屋の魅力は食べ物の他にもあります。その土地の言葉や話題に触れられるし、似たような料理であっても地元の人と自分とでは食べ方が違うなんていう場面に出会うこともあるのです。まさに五感をもってその土地にいることを強く実感出来ます。そしてそれは旅の精髄であると言っても過言ではありません。
少々極端な物言いではありますが、私から言わせてもらえば折角の日本一周なのに居酒屋を訪ね歩かないなんて、これ以上勿体ないことはありません。

居酒屋は玉石混淆です。これは全国何処へ行っても変わりありません。自分の勘だけを頼りに良店を見極めて飛び込めれば格好いいのですが、現実はそうとばかりもいきません。まして遠隔地になる程失敗したくないという思いは強くなります。そこである程度の事前情報はやはり不可欠となります。それも、信用のおけないネットの情報よりもやはり書籍です。
これまでに無数の「居酒屋本」を買い求めてきましたが、筆頭は何といってもこれでしょう。

居酒屋研究の第一人者、太田和彦氏の著作でその名も「太田和彦の居酒屋味酒覧」です。この本に掲載されている教祖お薦めの店の中で、まだ訪ねていない店で呑むことが大きな目的の一つです。むろん他にも行きたい店は沢山あるし、自分の勘に響いた店に飛び込むこともあるでしょう。しかしこの本が一つの大きな柱になります。
ちなみに教祖というのは私の仲間内で面白おかしく氏をこのように勝手に呼んでいるのです。以後本ブログで教祖という言葉が出てきたら、それは太田和彦氏のことを指しています。

先日この居酒屋味酒覧の中から、過去に訪ねていて知っている店と、東京都心の店など旅中に行く可能性がない店を除いて、日本一周中に行く可能性がある71軒の頁を携帯で写真に撮る作業をしていました。
さて居酒屋巡りについてはこんな具合なのですが、各地の居酒屋を訪ね歩くにあたって一つ大きな問題があります。
それは、居酒屋というのはその殆どが都市の繁華街にあるということです。これが何を意味するかというと、テント泊との両立が難しいということです。居酒屋で呑みたいと思ったら、店から徒歩圏内でビジネスホテルなり宿に宿泊しなければならない。これが現実でしょう。
しかし、もとより一定の頻度でビジネスホテル泊をするつもりではいます。他の方の日本一周ブログを拝読していると、特に若い旅人などは、何がなんでもとにかく毎日テント泊、雨が降ろうが日が暮れようがテントを張れる場所を探して彷徨う、といった記述をよく見ます。しかし、もともと体力がある方ではない上に四十代も半ばに入った私にはそんな事は到底無理です。疲れが溜まってきたら格安の宿を探して、迷わず入ります。それが雨の日と重ねれば一石二鳥、さらには居酒屋の名店がある土地だったなら一石三鳥なのですが、そんな場面が何度かはあるでしょうか。

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テント泊を前提とした節約旅行では、居酒屋で呑むなどと言うととんでもない贅沢にも思えますが、私にとっては居酒屋の暖簾をくぐることも旅において欠かせない大切な要素なのです。何故なら、居酒屋こそは土地の文化を映す鑑だからです。
自分の生まれ育った所ではまずお目にかかれないような食材や食べ方、魚の呼び方がまるで違うなんていうのも面白いです。また居酒屋は走りを出すから、行く先々での産物や季節の移ろいをより鮮やかに感じることが出来ます。そして楽しみはなにも高価な山海の幸ばかりではありません。ちょっとした煮物や惣菜、漬け物などにその土地ならではの食文化が反映されています。出汁の取り方、味付けの濃さ、砂糖の使い方などなど…旅とともに醤油の味が変わっていくのを感じるのなどたまりません。
そして旅先の居酒屋の魅力は食べ物の他にもあります。その土地の言葉や話題に触れられるし、似たような料理であっても地元の人と自分とでは食べ方が違うなんていう場面に出会うこともあるのです。まさに五感をもってその土地にいることを強く実感出来ます。そしてそれは旅の精髄であると言っても過言ではありません。
少々極端な物言いではありますが、私から言わせてもらえば折角の日本一周なのに居酒屋を訪ね歩かないなんて、これ以上勿体ないことはありません。

居酒屋は玉石混淆です。これは全国何処へ行っても変わりありません。自分の勘だけを頼りに良店を見極めて飛び込めれば格好いいのですが、現実はそうとばかりもいきません。まして遠隔地になる程失敗したくないという思いは強くなります。そこである程度の事前情報はやはり不可欠となります。それも、信用のおけないネットの情報よりもやはり書籍です。
これまでに無数の「居酒屋本」を買い求めてきましたが、筆頭は何といってもこれでしょう。

居酒屋研究の第一人者、太田和彦氏の著作でその名も「太田和彦の居酒屋味酒覧」です。この本に掲載されている教祖お薦めの店の中で、まだ訪ねていない店で呑むことが大きな目的の一つです。むろん他にも行きたい店は沢山あるし、自分の勘に響いた店に飛び込むこともあるでしょう。しかしこの本が一つの大きな柱になります。
ちなみに教祖というのは私の仲間内で面白おかしく氏をこのように勝手に呼んでいるのです。以後本ブログで教祖という言葉が出てきたら、それは太田和彦氏のことを指しています。

先日この居酒屋味酒覧の中から、過去に訪ねていて知っている店と、東京都心の店など旅中に行く可能性がない店を除いて、日本一周中に行く可能性がある71軒の頁を携帯で写真に撮る作業をしていました。
さて居酒屋巡りについてはこんな具合なのですが、各地の居酒屋を訪ね歩くにあたって一つ大きな問題があります。
それは、居酒屋というのはその殆どが都市の繁華街にあるということです。これが何を意味するかというと、テント泊との両立が難しいということです。居酒屋で呑みたいと思ったら、店から徒歩圏内でビジネスホテルなり宿に宿泊しなければならない。これが現実でしょう。
しかし、もとより一定の頻度でビジネスホテル泊をするつもりではいます。他の方の日本一周ブログを拝読していると、特に若い旅人などは、何がなんでもとにかく毎日テント泊、雨が降ろうが日が暮れようがテントを張れる場所を探して彷徨う、といった記述をよく見ます。しかし、もともと体力がある方ではない上に四十代も半ばに入った私にはそんな事は到底無理です。疲れが溜まってきたら格安の宿を探して、迷わず入ります。それが雨の日と重ねれば一石二鳥、さらには居酒屋の名店がある土地だったなら一石三鳥なのですが、そんな場面が何度かはあるでしょうか。

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この記事へのコメント
はじめてコメント差し上げます。
石岡のみっちゃんと申します。
ビートさんのお知り合いの方では、トミーさんなんかと親しくさせていただいています。
さて、居酒屋がお好きとのこと。
良い情報元になれば良いのですが、一つ面白いブログをご紹介いたします。
「鳥人の日本旅ブベログ」というものです。
奈良の焼き鳥屋のオーナーである著者が、カブのテント泊で日本一周しながら、目を付けた居酒屋を回るという内容のものです。
もともとやり手の焼き鳥屋さんなだけに、かなりレアな情報が紹介されています。
実はこの方、2年前、私達夫婦が利尻島を回っていた時偶然お会いした方です。
お互いの旅ブログを紹介して別れたのですが、なかなかこの方のブログが面白く、今だに読み続けており、遂には奈良のその方のお店まで行ってしまいました。(笑)
お店の方に、オーナーがいるか訪ねたところ、現時点でもまだ旅から帰ってきていないとのことです…。
石岡のみっちゃんと申します。
ビートさんのお知り合いの方では、トミーさんなんかと親しくさせていただいています。
さて、居酒屋がお好きとのこと。
良い情報元になれば良いのですが、一つ面白いブログをご紹介いたします。
「鳥人の日本旅ブベログ」というものです。
奈良の焼き鳥屋のオーナーである著者が、カブのテント泊で日本一周しながら、目を付けた居酒屋を回るという内容のものです。
もともとやり手の焼き鳥屋さんなだけに、かなりレアな情報が紹介されています。
実はこの方、2年前、私達夫婦が利尻島を回っていた時偶然お会いした方です。
お互いの旅ブログを紹介して別れたのですが、なかなかこの方のブログが面白く、今だに読み続けており、遂には奈良のその方のお店まで行ってしまいました。(笑)
お店の方に、オーナーがいるか訪ねたところ、現時点でもまだ旅から帰ってきていないとのことです…。
2017/03/12(日) 17:43 | URL | 石岡のみっちゃん #-[ 編集]
石岡のみっちゃんさん>
素晴らしい情報をありがとうございます。居酒屋のご主人で、カブ乗りで、日本一周…何とも興味深いです。
店を持ちながらも従業員に任せきりで自身は旅の空、ある意味究極の生き方かも知れませんね。
素晴らしい情報をありがとうございます。居酒屋のご主人で、カブ乗りで、日本一周…何とも興味深いです。
店を持ちながらも従業員に任せきりで自身は旅の空、ある意味究極の生き方かも知れませんね。
2017/03/13(月) 07:28 | URL | ビート #-[ 編集]