今日は何から何まで本当に良い一日だった。そんな風に振り返ることが出来る日なんて、人生でそうあるものではありません。むろん旅においても同様です。むしろ、やるべき事が多岐にわたり、偶発的な要素も多くある旅の日々においてこそ、そのような日は滅多に訪れないと言えます。だからこそ本当に良い一日だったと思えた日は深く印象に刻まれ、生涯忘れ得ぬ思い出となります。二年半にわたった日本一周でそんな日が三日ありました。一つずつ振り返ってみたいと思います。
●2017年10月12日

阿佐の海岸線を南下して室戸岬を回り、高知に至った日です。前日は歩き遍路向けの格安宿泊情報を参考に、公園でテント泊でした。まずここが大事で、宿泊費を無料で済ませ、且つ十分な休息がとれた日は達成感、充実感があり、朝から気分も軽やかです。国道55号を南へ走り始めると、曇りの予報に反して良い天気で、朝焼けの逆光に輝く海を見ながら走るというこの上ない条件でした。

水切り瓦が特徴的な吉良川の町並みを楽しみ、それから魚梁瀬森林鉄道の廃線跡の遺構群、安芸の町並み、手結港可動橋、南国市の掩体壕群と次々に訪ね、滅多にない濃い一日を過ごしました。そして頃合いの時間に高知市内のゲストハウスに到着し、夜は居酒屋を訪ねて大好物の鰹をいただきました。
●2017年10月26日

それから僅か二週間後のことです。今治のゲストハウスに宿泊し、安芸灘とびしま海道と呼ばれる経路で広島まで至りました。まずは今治駅に駅弁を卸している老舗で朝定食をいただきました。充実した朝食を摂ると朝から気持ちも充実してきます。

快晴に恵まれ、瀬戸内の小さな島々とそれらを結ぶ小さな橋の風情を何度も楽しみました。最後は江田島から広島の宇品港へ。広島市内の安宿に投宿したところで、偶然にも広島に出張に来ていた学生時代の後輩と合流し、居酒屋を楽しみました。
当日の記事にも、「今日は久し振りに『良い一日だった』と思える日でした。」と書いています。
●2018年7月27日

期間に制限のない旅においては全てを自由に進められるかというと、それぞれの場面に限って見れば必ずしもそうはいきません。石垣島を拠点に八重山の島々を巡る時がそうでした。小浜島や黒島のように日帰りで気軽に行って帰って来られる島はともかく、与那国島に行く時など、フェリーは数日に一本しか出ないし、現地での宿の空き状況も考えなければなりません。天候についてうるさく言っているときりがなく、ある程度事前に日程を決めなければならないということです。

然るに与那国島へ渡った日、四時間半の航海の間、海は終始波一つなく鏡のように凪ていました。まさかこんな事が起こるとは、このような日が一体年に何日あるでしょうか。島に上陸したところで、快晴の空の下で日本最西端の碑を訪ねることが出来ました。さらには宿の側の都合で、予定していたよりも広くてシャワー付きの部屋があてがわれました。
与那国島の西崎を訪ねるところまでが日本一周の往路で、そこから先が折り返しの復路。旅において最も大切な節目の日だったわけですが、それを最高の形で過ごせたのだから感無量でした。
これらの日々の情景は、ごく細かいところまで今でもありありと思い浮かべることが出来ます。
(※尚、月別アーカイブから入り、さらにカレンダーに表示される日付をクリックすると、その日の記事を古い方から順にご覧いただけます)

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●2017年10月12日

阿佐の海岸線を南下して室戸岬を回り、高知に至った日です。前日は歩き遍路向けの格安宿泊情報を参考に、公園でテント泊でした。まずここが大事で、宿泊費を無料で済ませ、且つ十分な休息がとれた日は達成感、充実感があり、朝から気分も軽やかです。国道55号を南へ走り始めると、曇りの予報に反して良い天気で、朝焼けの逆光に輝く海を見ながら走るというこの上ない条件でした。

水切り瓦が特徴的な吉良川の町並みを楽しみ、それから魚梁瀬森林鉄道の廃線跡の遺構群、安芸の町並み、手結港可動橋、南国市の掩体壕群と次々に訪ね、滅多にない濃い一日を過ごしました。そして頃合いの時間に高知市内のゲストハウスに到着し、夜は居酒屋を訪ねて大好物の鰹をいただきました。
●2017年10月26日

それから僅か二週間後のことです。今治のゲストハウスに宿泊し、安芸灘とびしま海道と呼ばれる経路で広島まで至りました。まずは今治駅に駅弁を卸している老舗で朝定食をいただきました。充実した朝食を摂ると朝から気持ちも充実してきます。

快晴に恵まれ、瀬戸内の小さな島々とそれらを結ぶ小さな橋の風情を何度も楽しみました。最後は江田島から広島の宇品港へ。広島市内の安宿に投宿したところで、偶然にも広島に出張に来ていた学生時代の後輩と合流し、居酒屋を楽しみました。
当日の記事にも、「今日は久し振りに『良い一日だった』と思える日でした。」と書いています。
●2018年7月27日

期間に制限のない旅においては全てを自由に進められるかというと、それぞれの場面に限って見れば必ずしもそうはいきません。石垣島を拠点に八重山の島々を巡る時がそうでした。小浜島や黒島のように日帰りで気軽に行って帰って来られる島はともかく、与那国島に行く時など、フェリーは数日に一本しか出ないし、現地での宿の空き状況も考えなければなりません。天候についてうるさく言っているときりがなく、ある程度事前に日程を決めなければならないということです。

然るに与那国島へ渡った日、四時間半の航海の間、海は終始波一つなく鏡のように凪ていました。まさかこんな事が起こるとは、このような日が一体年に何日あるでしょうか。島に上陸したところで、快晴の空の下で日本最西端の碑を訪ねることが出来ました。さらには宿の側の都合で、予定していたよりも広くてシャワー付きの部屋があてがわれました。
与那国島の西崎を訪ねるところまでが日本一周の往路で、そこから先が折り返しの復路。旅において最も大切な節目の日だったわけですが、それを最高の形で過ごせたのだから感無量でした。
これらの日々の情景は、ごく細かいところまで今でもありありと思い浮かべることが出来ます。
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