
私は身の回りに物が多い、余計な物があるというのが大嫌いで、常に整理整頓が行き届いていないと気が済まない性分です。それがもっともよく表れるのがビジネスホテルに泊まった時です。
ビジネスホテルの机の上というのはどうしてああもごちゃごちゃしているのか。やれドライヤーだ茶道具だ、案内の冊子にテレビのリモコン、果ては清掃担当者の名が書かれた紙が立て掛けてあったり折り鶴までいる時もあります。こういった物どもは片っ端から引き出しの中にぶち込み、或いはテレビの後ろ側に置いて視界から消してしまいます。机の上には何一つないのが理想。しかる後に自分の財布や携帯などを机の端の方にきれいに寄せて置くのです。ビジネスホテルの部屋なんて飲んで帰って寝るだけの空間で、机を使うわけでもないのに、です。
居酒屋のカウンターもそうです。カウンターの上に品書きや調味料が置かれているのは野暮ったくて好きになれません。品書きは壁に掲げるのみ、醤油なども注文が入る都度必要であれば客に渡せばいい。カウンターの上には何一つなく、端から端まですかんと見渡せるのが粋な居酒屋です。特に東京の店はそうあって欲しいものです。
そんな性格である上に、旅が主で日常生活が従という価値観を貫きたいという思いも加わって、私は持ち物を極力減らしてがらんどうの家で生活してきました。日々の暮らしの中でどうしても不可欠な物(もちろん現代における快適な生活という前提ではありますが)以外は一つも手元にあって欲しくないのです。
家にどのくらい物が少なかったというと、六畳一間の部屋は四隅のうち三つの隅で床が見えている状態でした。さらに、部屋の長辺のうち一方は壁に沿って置かれた物がまったく無いので、壁と床が全て見渡せます。声を出すと天井に響きました。

さて今日は格安レンタカーを借りて、日本一周の出発にあたってひとまずは捨てられない物を実家に預けに行ってきました。事実上の引っ越しです。するとどうでしょうか。こんな私ですらこれ程沢山の物があるものかと、自分でも呆れてしまいました。内訳はこうです。
DVDレコーダー
その台
DVD
地図
居酒屋本
とっておきたい雑誌
記念品の類
音楽CD
置き時計
通帳、証書類
寝具
電気炊飯器
その台
オーブントースター
旅に持っていかない衣類
旅に持っていかないキャンプ道具
電気ストーブ
食器類
リュック
靴
物干し竿
洗濯物干し
カブから降ろしたホムセン箱
コード、タップ類
古いパソコン一式(処分している暇がなかった)
傘
家具付き賃貸住宅に住んでいたので、引っ越しの三つの大物であるテレビ、冷蔵庫、洗濯機は移動しなくていいのですが、それでもこの有様です。いかに現代の我々の生活が「物」に依存しているか、改めて痛感させられました。

それでもマーチ一台で引っ越しが済んでしまったのだから、世間一般よりは少ない方なのかも知れませんが…

にほんブログ村

日本一周 ブログランキングへ
↑ ランキングに参加しています。よろしければ二つのバナーをクリックして頂けると幸いです。ご協力をお願い致します。